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渋野日向子選手を参考にするならこのポイント!! 自分にできることだけを取り入れましょう!

2019年の全英女子オープン

で優勝し、一躍ゴルフ界の救世主的な存在となった渋野日向子選手。

今回は、アマチュアゴルファーが参考にしたい、そして実際に真似をすることが可能な点だけに絞って説明します。

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渋野日向子選手から見習いたいポイントはこの2つ!

渋野日向子選手の活躍とキャラクターの魅力によって、日本のゴルフ界には久々の熱い風が吹いてきました。

この熱風が続いている間に、ゴルフ人口がもっと増えるとよいですね。

そこで今回は、素晴らしい活躍を続ける渋野日向子選手のスイングを分析し、アマチュアゴルファーが見習うべき多くの点の中でも、実際に真似をすることができそうな点だけに絞って説明します。

渋野日向子選手は若い女性のメリットを生かした、とても柔軟性が高いスイングなのですが、このスイングをやり続けることは、本人でさえもあと10年できるかどうか、つまり、一般的なアマチュアゴルファーには実現不可能な動きが多く含まれています。

そんな実現不可能なことは最初から諦めて、実現可能なポイントだけに絞って、各自のレベルアップに結びつけていきましょう!

 

インパクトまでは左に流れないスイング軸

渋野日向子選手は、いつも変わらない攻撃的なプレーが特徴であり、大きな魅力でもありますが、そんな攻撃的なプレーでも崩れることなく安定していることが、他の選手から1歩抜き出ている秘訣です。

そしてその安定性を支えているポイントの1つが、『 左に流れないスイング軸 』なのです。

渋野日向子選手のインパクトの瞬間の身体の状態を注目してもらいたいのですが、腰の位置が、アドレス時とインパクト時でほぼ同じで、両足の中央に位置していて、全く左に流れていません。

つまり、スイング軸の中心として自分の身体が機能しているので、クラブヘッドに遠心力を有効に伝えられているのです。

アドレスで構えたら、その場で「 くるり 」と回るイメージ。

このようなスイングが、現在の世界の主流になっていて、渋野日向子選手を含む「 黄金世代 」と呼ばれる人達にも共通しているポイントなのです。

現在日本の女子ゴルフ界を席巻している「 黄金世代 」と呼ばれる選手達は、皆個性的で、スイングにもそれぞれ特徴がありますが、共通していることが『 左に流れないスイング軸 』ができていることなのです。

スイング中に軸が左に動かないので、常に同じ感覚とタイミングでボールをとらえることができるようになり、当然ゴルフは安定し、好成績にも結びついていきます。

 

ところが残念なことに、一般的なスイング理論は、体重移動と言う名のもとに、腰を左に移動する、と言うよりも、左にスウェーするスイング理論が主流になっています。

インパクト時の腰の左側の位置が、左足の上か、もっと左側になるくらいに流れていて、その量は渋野日向子選手よりも20cm以上も左に流れることになります。

その代表例が、石川遼選手です。

国内ツアー2連勝と、復調の兆しが見えますが、そのスイングはこれまでに【 石川遼 】で指摘した通りで、大きくは変わっていません。

石川遼選手のように左に大きくスウェーするスイングは、スウェーする量がフルショットとコントロールショットで変わってしまうので、日々の調整が非常に難しく、石川遼選手のような天才的な才能と、日々の膨大な練習量があるからこそ成り立っているスイングなのです。

 

その点、渋野日向子選手のように常に腰の位置がスタンスの中心にあると、フルショットとコントロールショットでも腰の移動量は変わらず、プレーする日が変わっても、違う種類のショットだとしても、常に同じ感覚を持ち続けることができます。

このメリットは非常に大きいものなのです。

 

安定したボールへの入射角

次に見習いたい点が、ボールに対してクラブヘッドの安定した入射角を続けることです。

ドライバーなどのティアップからのショットでは、『 ややアッパー軌道 』に。

アイアンなどの芝からのセカンドショットでは、『 緩いダウン軌道 』に。

渋野日向子選手は、この2つの入射角を毎回きっちりと使い分けることができているので、ボールへのコンタクトが一定し、安定したゴルフを続けることができています。

それでは他のプロはどうなのかと言うと、たとえばドライバーショットでは、ボールに対して上から入ったり、下から入ったりと、安定していません。

男子プロの場合は、「 意識的に上からヘッドを入れて、ボールを抑えるようにフェードボールを打つ 」というシーンも多いのですが、普通にストレートボールを打ちたい場面でも、なかなか綺麗な『 ややアッパー軌道 』を作ることはできていないのです。

しかしこの点は、現在世界のトップを走っているローリー・マキロイ選手とブルックス・ケプカ選手はさすがで、素晴らしい精度の『 ややアッパー軌道 』でドライバーショットを打ち続けていますよ。

 

セカンドショットの『 緩いダウン軌道 』について考えると、渋野日向子選手よりも他の選手のほうが、ボールへの入射角が大きくなってしまう傾向です。

特に日本人選手は「 ダウンブロー信者 」が多いので、ついつい上から入れたくなってしまうのではないでしょうか?

ところが上から入りすぎると、ダフリやトップの可能性が逆に高まるだけでなく、スピン量が一定しないので、バックスピンが多すぎたり、フライヤーの症状が出やすくなります。

その点で、渋野日向子選手のように『 緩いダウン軌道 』を続けられるなら、ボールのコントロールにおいて、ライと芝の影響を受けにくくなります。

つまり、渋野日向子選手が初の海外大会だったのに、芝質に左右されずに素晴らしいプレーができた秘密は、ズバリ『 緩いダウン軌道 』にあるのです。

ところが他の日本人選手は男女ともに、ダウン軌道が強すぎるので、海外の芝質に対応できずに苦しんでしまうわけなのです。

 

※ 注意点

渋野日向子選手のアドレスは、誰が見ても分かるほどに『 ハンドダウン 』に構えていますが、これは担当コーチが言っているように、「 腕の長さが長いから 」だそうです。

この渋野日向子選手のアドレスを見ると、ゴルフ界の専門家は口を揃えて、「 手元を低くスイングしているから… 」などという説明が始まりますが、この点は気にしないで下さい。

なぜなら、渋野日向子選手のドライバーショットを後ろから見ると、インパクトの瞬間は、左腕付け根 ➔ 肘 ➔ クラブのグリップ位置 ➔ クラブヘッド、までが一直線になっています。

つまり、アドレス状態より20cmくらいも『 ハンドアップ 』のインパクトになっていて、「 手元を低く 」構えていることとの関連性はありません。

 

今回のまとめ

今回は、渋野日向子選手の素晴らしい点の中から、皆さんが実現可能で、効果の高い2点だけに絞って説明しました。

ところがこの2つの点は、皆さんもお分かりの通り、このブログの中で今までに何回も説明してきた内容でもあります。

ドライバーの打ち方 】と【 アイアンの打ち方 】をご覧ください。

しかし渋野日向子選手のように、この2点がしっかりと実行されていて、なおかつ映像に多く登場してくれると、皆さんへ伝わる効果が変わってきます。

先日僕の友人に、久しぶりに練習場でアドバイスした時に、渋野日向子選手のスイングを例にしてこの2点について説明したところ、抜群な効果で大幅にボールの質を改善することができました。

実はその友人には、今までも同じことを説明していたのですが、やはり具体的な選手のイメージが加わると、理解力と身につき方が変わるみたですね。

皆さんも渋野日向子選手のスイングからこの2点のイメージをインプットして、しっかりと身につけて下さい。

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