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松山英樹選手の不調の原因は…!? やっぱり「あのポイント」でした!

松山英樹選手が2年連続で全英オープンに予選落ちをしてしまいました。

その原因はズバリ、『 ドライバーショットの不調 』です。

2日目の後半のホールでは、ほとんどのセカンドショットをラフの茂みから打っていたような印象があり、それでは本当の実力が発揮されないのは当たり前。

そこで今回は、松山英樹選手の『 ドライバーショットの不調 』について分析します。

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松山英樹選手のドライバーショットの問題点とは!?

2018年の全英オープンの予選落ち以来、その後に出場した大会は全て予選を突破していたのに、また1年後の全英オープンで予選落ちです。

最近の4年間で3回も予選落ちしているので、「 もしかして松山英樹選手は全英オープンが苦手なのか? 」と思われてしまいますが、実はプロ1年目の2013年には6位という好成績を残していました。

つまり全英オープンとの相性を考えるよりも、PGAツアーで2年近くも優勝から遠ざかっていることからも分かるように、別の問題点があると考えたほうがよく、その問題点として考えられるのが、『 ドライバーショットがダウンブロー気味になっている 』ことと、『 スイング中に身体が左に流れている 』という点です。

 

ドライバーショットがダウンブロー気味になっている

最近の松山英樹選手は、ドライバーショットのボールへの入射角が、以前よりも上から入っています。

つまり、ダウンブローのインパクトになっています。

そのために、インパクトでボールを捩じる、または潰すような状態が強くなり、スピン量が一定していないように見えます。

そもそもロフト角の少ないドライバーを上から叩けば、スピン量が必要以上に多くなったり、右に逃げやすくなりますね。

それではなぜダウンブロー傾向になってしまったのかを考えると、思いつく点が2つあります。

 

① 飛距離アップのためにもっとボールを叩きたい

近年のPGAツアーは、飛距離を武器にする選手が増えていて、確かに平均飛距離のレベルは上がっていると思います。

松山英樹選手もその流れに遅れないように、飛距離を伸ばすために「 もっと思いっきり叩きたい 」と思っているのかもしれませんね。

実際にスイングを見ても、以前よりも「 マン振り 」しているような印象があります。

そのボールを叩く意識が、ダウンブロー傾向になっている原因の1つかもしれません。

 

② カット打ちを多用している弊害!?

最近の松山英樹選手は、セカンドショットでカットに打つ場面が非常に目立っています。

厳しいピンポジションに向かって、ピンポイントでボールを落としたいのだと思いますが、その影響も考えられます。

カットに打つ場合は、通常よりも上からヘッドを入れるので、ついついそのスイングの流れで、ドライバーショットでも上からヘッドを入れてしまうのかもしれません。

 

※ ダウンブローの問題点

このような理由でダウンブロー傾向になっていることが考えられますが、もう少しダウンブローの問題点について考えてみましょう。

最近のドライバーヘッドとボールの開発の流れは、飛距離アップを狙うために、打ち出したボールの初速度を上げる傾向になっています。

しかしボールの初速度を上げれば上げるほどに、球離れが早くなり、インパクト時のコントロール性が落ちてしまいます。

実はゴルフでは、フェース面にボールが当たった瞬間のクラブコントロールが非常に重要なのですが、そのコントロールをする前にボールが離れてしまうので、ゴルフがどんどん難しくなってしまうのです。

たとえば以前のドライバーヘッドとボールの組み合わせなら、そこまで球離れが早くなく、最低限のコントロール性が残されていたので、ダウンブローのインパクトにもメリットはありました。

しかし最近の球離れの早いドライバーヘッドとボールの組み合わせでは、ダウンブローよりも、ややアッパーかレベルにヘッドを入れたほうが、フェース面とボールとの間に余計な「 滑り 」を生まないので効率がよく、方向性と飛距離も向上します。

おそらく近年の松山英樹選手のドライバーヘッド選びのポイントは、現在のダウンブロー気味の入射角であっても、あまりボールが滑らずにコントロールできるものを探しているのではないでしょうか?

それでも多少は滑っているけれども、日々の練習でうまく調整していた。

しかし全英オープンのように、雨や風の中での厳しい条件下では、やっぱりボールが滑ってコントロールできない。

現在の松山英樹選手は、このような状態に見えます。

 

スイング中に身体が左に流れている

このブログでは開設当初から、松山英樹選手のスイング軸が左に流れないことを、見習うべき点として推奨していました。

そして、松山英樹選手の調子のバロメーターもそこにあると思っています。

しかし最近の松山英樹選手は、ダウンスイングで腰の位置が左に流れている量が増えています。

以前よりも5~10cmくらい多く、インパクトまでに腰が左に移動しているのです。

その影響で、インパクトの精度とパワーの安定性が落ちているように感じます。

そうなってしまう原因は、やはり「 飛ばしたい 」という意識の強さなのか?

人間の本能として、飛ばしたいと思うとついつい体重を左に移動したくなりますが、それでは「 幻の一発 」が出たとしても、スコアアップには逆効果。

クラブの回転中にスイング軸が左に移動してしまうと、回転効率が落ちるだけでなく、インパクトのタイミングもズレやすくなり、結果的には平均飛距離は落ちてしまいます。

 

松山英樹選手の問題点のまとめ

ここまで説明してきたように、最近の松山英樹選手は、『 ドライハーショットがダウンブロー気味になっている 』ことと、『 スイング中に身体が左に流れている 』、この2つが問題だと思います。

僕が見る松山英樹選手のベストスイングは、2014~2015年の頃で、その頃のスイングはまさに世界最高峰の素晴らしさで、見習いたい点が多くありました。

ところが、その後は徐々に2つの問題点が現れるようになり、結果として2年間優勝から遠ざかっています。

現在の松山英樹選手の経験とテクニックならば、2014~2015年のスイングに戻すだけで、優勝どころか、4大メジャー制覇も大きく近づくはずです。

今後の改善に期待します。

 

※ アマチュアゴルファーにとっても同じ!

今回指摘した松山英樹選手の問題点は、勿論アマチュアゴルファーにも当てはまります。

つまり、松山英樹選手にとっても、アマチュアゴルファーにとっても、ドライバーショットの重要なポイントは、やっぱり同じだったのです。

皆さんも今一度、自分のスイングをスマホのスロー動画で確認してみて下さい。

ドライバーヘッドが上から入っていませんか?

スイング中に身体が左に流れていませんか?

 

最近のドライバーヘッドとボールの関係は、一発の飛距離ばかりを求めて、非常に尖がった組み合わせになっている可能性があります。

たとえば、プロゴルファーと同じドライバーヘッドと同じボールを選んでしまうと、ヘッドスピードとパワーが劣るので、ヘッドとボールの撓みはもっと少なくなり、インパクトの微妙なコントロールは不可能になります。

そしてボールへの入射角の精度も劣っているので、ドライバーショットが安定しないのは必然なのです。

もし、「 コースで打つよりも、練習場のほうが曲がらない 」という現象があるのなら、飛距離重視のボールよりも練習場のボールのほうが相性がよいことが考えられるので、その点も含めてもう一度考え直してみましょう。

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