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石川遼選手が復活するためには!? そして、不調の原因から学べることとは?

石川遼選手はどこで間違ってしまったのか!? まさかの大不調の原因を分析します 】に引き続き、今回も石川遼選手の不調について、独自の分析を続けます。

 

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スイング理論の認識不足が間違いを生んだ…?

 石川遼選手はなぜ間違えたのか?

石川遼選手はなぜに、対極とも言える松山英樹選手のスイングの一部分だけを真似してしまったのか?

その理由は、おそらく石川遼選手は、両者のスイング理論の違いの大きさに気づいていないものと分析しています。

彼のこれまでのコメントから推測すると、スイングタイプの違いはある程度理解していたとしても、共通点が全くないほどの大きな違いには気づいていないようなのです。

この点に関しては日本のゴルフ界も同様で、ほとんどの人が松山英樹選手と石川遼選手のスイングの根本的な違いの大きさに気づいていないので、石川遼選手本人も気づかないことは仕方ないのかもしれません。

なぜ気づかないのかを考えれば、松山英樹選手をはじめとする最新のスイング理論でプレーしている世界のトップ選手達は、「 自分はこのスイング理論でプレーしている 」と自らが宣言しているわけではありません。

そして石川遼選手も、「 自分は従来のゴルフ理論でプレーしている 」というつもりはないのかもしれません。

あくまでもそのスイングの見た目と、動き方の違いによって、スイング理論が両極端と言えるほどに分かれているだけです。

したがって、その人の目で実際に感じることが出来なければ、大きく2つに分類されるほどのスイング理論の違いに気づくことはありません。

その違いに気づけない原因は、動体視力の問題なのか、固定観念なのかは分かりませんが、しっかりとスロー映像を分析すれば気づけるはずなのですが…。

 

石川遼選手が復活するためには…。

① 現在のスイングを修正する。

フェースローテーションを抑えるスイングを諦めて元に戻した石川遼選手ですが、現在は残念ながら中途半端な状態です。

フェース面の戻りが遅いスイングになっていて、インパクト前後の微妙なのフェースターンの動き方の誤差によって、プッシュアウトとフックが交互に出てしまうような状態。

この状態を根本的に修正しないと復活への道は険しいでしょう。

 

石川遼選手が分類される従来のゴルフ理論のスイングは、下半身を先行させるタイミングや、左に体重を移動させる時のタイミングや荷重量の大きさなど、常に多くの動き方を管理する必要がある、繊細で難しいスイング理論なのです。

だからと言っても、けしてそのスイング理論で戦えないわけではありません。

もっと早めにフェース面を戻せるように、もっと正確にフェースローテーションをコントロールすることが出来れば、状況は多少は好転するはずです。

 

② ドライバーを改良する。

そのためにはドライバーにも工夫が必要。

もともと不調の原因の大元は、ドライバーショットから起きています。

シーズン途中に、スイング改善のために短尺ドライバーを試した石川遼選手。

しかしヘッドは大きいままでした。

シャフトを短尺化しても、ヘッドが大きいままだと、フェース面をスクエアに戻すことに対しての効果はありません。

その対策のためには、もっと小型のヘッドを用意してもらい、フェース面が戻しやすいクラブを制作するべきなのです。

そもそも石川遼選手が、彗星のごとく国内男子ツアーに登場した時のドライバーは、ソリッドコンタクツというブランドの小型ヘッドで短いシャフトだったはず。

その後にヨネックスを使用していた時も、小型ヘッドを使用していました。

石川遼選手のスイングは、小型ヘッドと短尺シャフトとの相性がよいのは間違いありません。

ところがその後にキャロウェイを使用してからは、大型ヘッドと長尺シャフトの組み合わせという、ゴルフ界全体の流れに乗ってしまいました。

テストデータ上では飛距離が伸びているのでしょうが、実際のコースでは飛距離が大幅に落ちていることは明らか。

それに加えて、腰痛などの原因にもなっていることも考えられるのです。

石川遼選手のような、キレのよさで飛ばすスイングのタイプには、大型ヘッドの長尺ドライバーは身体に大きな負担を与えます。

もっと自分に合うドライバーのスペックを見つけ出して欲しいと思います。

 

③ 根本的なスイング改造を期待。

いずれにしても石川遼選手に本当に目指して欲しいのは、単なる復活のレベルではなく、さらなる進化です。

現在のどん底のこの状態を機に、松山英樹選手のようなシンプルで効率のよいスイングへの大改造を望みます。

最近の石川遼選手のスイングのチェックポイントは、ダウンスイングへのタイミングと、インパクト時の下半身の開き具合、というコメントがありました。

その2点はどちらも、下半身リードによる弊害がもたらすものです。

せめて下半身を先行させることだけは、すぐにでも止めて欲しいのですが…。

 

日本男子ゴルフ界を見渡すと、松山英樹選手に続けるような才能とセンスを持っているのは、現在も石川遼選手が第一候補なのは間違いないでしょう。

ジュニア時代から染み込んでいるスイングなので、根本的なスイング改造は簡単にはいかないでしょうが、今から始めるならば、東京オリンピックのメンバー選出の頃には十分間に合うはずです。

 

 石川遼選手の失敗を参考にしましょう。

全く違うスイング理論だったにもかかわらず、フェースローテーションを抑えるという禁断の変更に手を出して、失敗してしまった石川遼選手。

ここから学べる点があります。

その点とは、フェースローテーションが苦手なアマチュアゴルファーに対して、フェースローテーションがうまく出来ないと成り立たない従来のゴルフ理論を、いまだに推奨し続けている日本のゴルフレッスンの内容です。

石川遼選手のケースとはちょうど正反対になりますが、その状態はまさにスイング理論のミスマッチなのです。

そこでミスマッチを起こさないためには、フェースローテーションが苦手なアマチュアゴルファーは、難しいフェースローテーションの習得を目指すのではなく、フェースローテーションが必要のない松山英樹選手のようなスイング理論を目指すべきなのです。

 

次世代のゴルファー達が日本のゴルフ理論を変える! その日は近い!? 】や、【 日本のゴルフ理論の常識がもうすぐ変わる! 畑岡奈紗選手の日本女子オープン連覇の影響とは!? 】で説明したように、次世代のゴルファー達も、最新のゴルフ理論と同類のクセのないシンプルなスイングで次々と活躍を始めています。

 

アマチュアゴルファーの皆さんも、最新のゴルフ理論と従来のゴルフ理論との、正反対とも言える大きな違いを理解して、よりシンプルで簡単なスイングの習得を目指して欲しいと思います。

アマチュアゴルファーの場合は、練習量が少ないことが逆に幸いして、スイングの変更に対しての柔軟性を持っています。

スイング理論を変えることに関しては、意外にもプロゴルファーよりも簡単なのです。

 

このブログでは、【 まるでゴルフロボット! 松山英樹選手のスイング解説 その1 】や、【 松山英樹選手のスイングをアマチュアゴルファーが目指すためのコツ その1 】などで、そのスイング理論を説明しています。

是非参考にして、本来ゴルフスイングの基本になるべきだったスイング理論を体感して下さい。

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