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最新ドライバーを試打してみました!! その2 ダンロップ ゼクシオ X

話題の最新ドライバーの試打レポートを【 その1 】に続いてお届けします。

今回のモデルはゼクシオ Xで、「 飛びの翼 」という新兵器が搭載されたゼクシオの進化の具合を探ってみました。

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ゼクシオは翼でパワーアップできたのか!?

その1 】のテーラーメイド ステルスに続き、次に試打したのはダンロップ ゼクシオ Xです。

ゼクシオと言えばアベレージゴルファーやシニアゴルファー向けのイメージですが、今回試打したゼクシオ Xは、もう少しヘッドスピードが速い人に向けて、ゼクシオ 12スリクソンの中間的に位置づけになっていると思われます。

短尺ドライバーをコースで実際に試してみました! その4 】と【 冬用ドライバーをコースで試してみました! 】で紹介したゼクシオ ハードスペックと同じ位置づけで、その現代版ではないかと試打の前には予想していました。

 

ダンロップ ゼクシオ Xの試打インプレッション

用意されたヘッドのロフト角は10.5°です。

ゼクシオ系は表示ロフトよりもリアルロフトが大きいので、高弾道になりすぎると思いましたが、ゼクシオ初のスリーブ仕様を利用して、ハードなシャフトを組み合わせるとどのような化学反応が現れるのかを試してみることにしました。

試したシャフトは、ベンタスブルー 6 SスピーダーNX 60 Sの45.25インチの2本で、純正シャフトは軽すぎて長すぎるので試していません。

 

インプレッション

まず感じたのが、予想通りにボディの剛性感が高く、しなやかという印象ではありません。

先に試打したステルスほどではありませんが、ゼクシオ 12よりはボディ剛性が高いと思います。

弾道はやはりかなり高くて、ハードスペックなシャフトでも少し高すぎると思いました。

後で調べると、ロフト10.5°のリアルロフトは12.5°くらいだったので、それではさすがに大きすぎたのです。

ボールの捕まり感は、ゼクシオにしては捕まらない印象です。

リアルロフト角が大きいのに捕まりづらい原因としては、やはり高初速を意識してのボディ剛性の高さ。

「 リバウンドフレーム 」という、たわみの4層構造を施してたわみ感を目指しているようですが、ゼクシオ Xで宣伝文句通りの効果を感じるためには、ヘッドスピード43m/s以上は必要だと思います。

それに加えて、カスタムシャフトの長さは45.25インチのはずですが、見た目と振り心地はもっと長く感じるので、その分だけ振り遅れているのかもしれません。

また今回試打した2本のシャフトでは、ヘッドバランスがD5以上になっていると考えられるので、僕の奥さんにはさすがにヘッドが重すぎて捕まりきらなかったのかもしれません。

 

注目のアクティブウイングは…!?

このゼクシオ Xで最も注目していたポイントが、「 飛びの翼 」アクティブウイングです。

しかし残念ながら、その効果を感じることはできませんでした。

試打を担当した僕の奥さんは、ヘッドに貼った0.3gの鉛のテープの位置を1cm移動しただけでもその違いを感じ取れるほど敏感なので、もしアクティブウイングありと無しを交互に打ち比べれば、その効果を感じられたはずですが、アクティブウイング装着モデル単体を打っただけではさすがに感じ取れるものではありません。

ただし見た目にはその形状に違和感はなく、アイディア自体は面白いので、今後の更なる進化に期待します。

 

飛距離性能は標準的だったが、そのポテンシャルは高い

今回試打した仕様での飛距離性能は、標準的なものでした。

当日比較したマイクラブよりも10ヤードマイナスでした。

ただしロフト角10.5°が高弾道すぎたので、ロフト角9.5°のヘッドを選ぶか、スリーブの調整で最適なフェース角を見つけられれば、もっと飛距離性能と打ちやすさを向上させられる可能性があります。

 

どんなシャフトがよいのか!?

今回試打した2本のシャフトは重量的にもハードすぎたと思います。

メーカーの純正オプションシャフトは50g台が用意されていて、そちらの方がヘッドバランスも適正。

軽いシャフトでも大丈夫な人ならば、純正オプションの中のスピーダーNX 50 Sが合っていると思われます。

 

今回のまとめ

「 飛びの翼 」の威力は残念ながら確認できなかったものの、ゼクシオ Xにはそれなりの期待感を持つことができました。

今シーズンから畑岡奈紗選手が、スリクソンからゼクシオ Xにチェンジし、ベンタスレッド 5 Sの45インチとの組み合わせで好調をキープしています。

ベンタスレッドは国内販売していませんが、その組み合わせを参考にしてヘッドの特徴に合うシャフトを選べば、かなりよい感じに決まりそうそうです。

そしてもしヘッドスピード40m/sくらいでも、他の高初速モデルほどにはロースピンすぎることはないので、ドロップせずにしっかりとキャリーを稼げる点は評価したいと思います。

 

次回【 その3 】は、スリクソン ZX5ZX7です。

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