気温の下がった冬の期間専用のドライバーを製作して、実際にコースで使用してみたので、そのインプレッションを報告します。
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『 冬用ドライバー 』は予想以上の効果だった!
【 ドライバーシャフトの鉛の貼り方に新提案! 】で紹介したように、気温が低い期間のラウンド用と練習用として、『 冬用 』の専用ドライバーの必要性を感じたので、手持ちのクラブを仕様変更して、何本かを製作してみました。
そのなかの1本が、今回紹介する4代目ゼクシオハードスペックです。
このドライバーは、以前に【 こちら 】で紹介したものですが、少し仕様を変えて『 冬用 』に仕上げたので、その内容を紹介します。
ゼクシオハードスペックのスペック
■ ヘッドデータ
ヘッド体積 : 432cc
ヘッド重量 : 194g
ロフト角 : 10.0°
■ シャフトデータ
シャフト : ツアーAD W-60
シャフト長さ : 44.5インチ
フレックス : S
シャフト重量 : 63g ( 標準時 )
トルク : 4.8
■ クラブデータ
クラブ重量 : 307g
グリップ : ゴルフプライド ツアーベルベット ラバー M-60 50g
● クラブセッティングの狙いとセッティング方法
『 冬用ドライバー 』の製作に向けて、最初に思い浮かんだのが【 こちら 】で紹介した4代目ゼクシオハードスペックでした。
短尺ドライバーとして製作して、一時期にはエースドライバーとして活躍していたクラブですが、その後はこのブログで勝手に名付けた『 重・短・小ドライバー 』にエースの座を譲り、自宅で眠っていました。
気温が低いことを想定し、シャフトのしなり感とヘッドの撓み感が欲しかったので、そのイメージにゼクシオハードスペックの短尺ドライバーが該当したのです。
そこでまずは、シャフトを44インチから44.5インチに0.5インチ伸ばすことにしました。
【 短尺ドライバーを極める!その5 】で説明しているように、『 重・短・小ドライバー 』を使ってみて分かったのですが、ゼクシオハードスペックのヘッド性能とヘッド重量、そしてヘッド体積のバランスをもっと高水準にするためには、シャフトの長さを少し伸ばしたほうがよいと感じたのです。
その結果、ヘッドの撓み感も出て飛距離性能も上がったのですが、少しつかまり感が不足していました。
そこで【 鉛の貼り方 】で説明しているような、様々な手法で調整してみましたが、今一つ『 重・短・小ドライバー 』の完成度には届かなかったので諦めかけたところ、打っていた本人の僕の奥さんが、ドライバーのネックの辺りを見ながら、「 この辺の剛性が足りないから、つかまらないような気がする… 」と、つぶやきました。
「 なるほど、シャフト全体の動きはよかったけど、先端の剛性が足りないのかも… 」ということで、写真の位置に『 調整職人 』という鉛のテープを、シワができるように1巻きしてみました。
つまりこの鉛の貼り方は、【 ドライバーシャフトの鉛の貼り方に新提案! 】で紹介した『 チップ巻き 』です。
…するとその効果は抜群で、いきなりよい弾道のつかまったボールを連発するようになったのです。
そして、ヘッドの各所に貼っていた鉛は必要なくなりました。
このようにセッティング変更したことで、『 重・短・小ドライバー 』と比較すると、① 少し軽くて、② シャフトのしなりを感じられて、③ 飛距離性能は互角、④ 打ちやすさも互角、という理想的な『 冬用ドライバー 』が完成したのです。
もちろん最新の長尺ドライバーと比較しても、飛距離性能は互角かそれ以上で、打ちやすさと精度は確実に『冬用ドライバー』が上回っています。
● コースでのインプレッション
実際のコースで、気温10℃~15℃の条件下で使用してみると、予想以上の性能を発揮してくれました。
シャフトとヘッドの動きを感じながらも、けして動きすぎずに、とても打ちやすいドライバーになりました。
しかも飛距離性能は、気温が高い時の『 重・短・小ドライバー 』と互角かそれ以上かもしれません。
そしてなんと言っても、ボールが飛んで行く姿がとてもよい、つまり「 球質 」がよいのです。
最適なスピン量と最適な弾道の高さで、風にも強い理想的なボールが打てるようになったので、『 冬用ドライバー 』の製作は大成功です。
これならば真冬の練習でも気持ち良く打つことができるでしょう。
今回のまとめ
皆さんも感じているように、寒くなってくるとうまく打てない状態が誰にとっても現れます。
気温だったり、衣類だったりの影響なのですが、そんな中であっても、なるべく同じフィーリングでラウンドや練習を続けたいものですね。
そのためには、『 夏用ドライバー 』よりも少しだけスペックを落とした『 冬用ドライバー 』があると、とてもよい効果を得られると思います。
しかしスペックを落とすと色々な弊害も表れるので、そんな時は今回紹介した方法を含め、様々な鉛の調整法で対応して下さい。
ちなみに、今回製作したドライバーがあまりにも高性能だったので、「 このまま気温が上がったら、もっと飛ぶのではないのか? 」と、実際に使用する僕の奥さんに尋ねたところ、「 おそらく25℃以上になるとシャフトが動きすぎてしまう…」というフィーリングがあるそうです。
あくまでも、「 気温が低いからピッタリ合うセッティング 」なのかもしれませんが、その辺の検証は、気温が上がってくる半年後まで待つことにしましょう。
👉予想通り、気温20℃を超えると柔らかすぎる状態になり、もう少しハードな他のドライバーを使用することになりました。