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失敗しないドライバー選びの注意点! 『温度変化』をしっかりと認識しましょう!!

27707 / Pixabay

このシーズンオフの寒い時期に、新しいドライバーを購入する人が多いと思いますが、その際に失敗しないように注意してもらいたい点があるので、その点を説明します。

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その時々の『 温度変化 』をしっかりと認識する!

次々とニューモデルが発売されるこの時期になると、ついつい新しいドライバーが欲しくなってしまうのは、どのゴルファーにとっても共通した心理だと思います。

そのドライバー選びの方法ですが、皆さんはどのようにして選んでいますか?

ゴルフショップで試打をする。

練習場の試打会で試打をする。

友人・知人のクラブを打たせてもらう。

その他には、試打をせずに購入する場合もあると思います。

いずれにしても、買った後に「 失敗した… 」とならないように、頭に入れておくべき重要な項目があるので、今回はその点を説明します。

 

見落としがちな重要項目が『 温度変化 』

ゴルフは自然の中で楽しむスポーツなので、暑い日や寒い日、そして雨の日もプレーすることになりますね。

そんなブレー環境の変化の中で、実はゴルフクラブの特性も変化をしています。

その変化が一番大きく現れるのがドライバーで、「 今日は暖かいから気持ちよく振り抜ける 」とか、「今日は寒いからうまく振れない」といった症状を誰もが感じるはずですが、実はその原因は、天候によっての着衣の量や身体の動き方の違いよりも、カーボンシャフトの『 温度変化 』の影響の方が大きいかもしれないのです。

現在市販されているドライバーは、ほぼ全てがカーボンシャフトになっていますが、カーボンシャフトはイメージよりも温度変化にとても敏感なのです。

日本の場合は四季がハッキリしているので、その地域によっては5℃~40℃くらいの広範囲でプレーすることになり、それくらい大幅に気温が変われば、ドライバーのシャフトの動き方は全く別物に感じるくらいに変化しています。

その点をしっかりと認識して、気温の変化に合わせてスイングを調整するとか、ドライバーのセッティングを変えるとか、または季節に合わせたドライバーを用意するとか、本来はそのような対処が必要なはずですよ。

 

ドライバー選びの注意点

ドライバーの『 温度変化 』の影響を認識してもらったところで、次はドライバーを選ぶときの注意点です。

それは、「 使用する時の温度をしっかりと認識する 」ということです。

たとえばゴルフショップで試打する場合は、店内の試打席はどの季節でも25℃前後で安定していますね。

ところが寒い時期に、ゴルフショップの25℃の環境下で選んだドライバーを持って、いざ気温10℃しかない練習場で打ってみると、そのフィーリングは大きく変わってしまいます。

この点を正しく認識することが重要なのです。

この『 温度変化 』によってフィーリングが変わったことを認識しないでいると、「あれ?ゴルフショップで打った時と全然フィーリングが違う。クラブ選びを失敗したのかも…」とか、「今日は調子や打ち方が悪いのかな…」と、余計なことまで考えてしまうことになります。

しかしその実態は、単なる『 温度変化 』の影響なので、余計なことまで考えると失敗のもとになりかねませんよ。

つまりその現象が起きているのは、25℃から10℃に環境が変化して、たとえばフレックスがSRだったものが、寒さのためにSに感じるくらいに硬くなって、打った時のフィーリングが変わってしまっただけなのです。

やがて季節が変わって練習場の気温も25℃くらいになれば、ゴルフショップで感じた時と同じフィーリングが戻ってくるはずです。

もちろん気温40℃の場合は逆の現象が起きて、あたかもフレックスがRになったかのように柔らかく感じることになるでしょう。

したがって大事なことは、このような『 温度変化 』の影響をしっかりと認識して、その時々に冷静に対処するべきなのです。

そこで、ドライバー選びの具体的なアドバイスとしては…

➀自分がプレーする気温の範囲の中央値で選ぶ

たとえば、実際にラウンドする地域の平均気温が25℃ならば、ゴルフショップの25℃の環境下で試打をして、フィーリングがよかったクラブを選べば間違いないですね。

ところが平均気温がもっと低い地域だったり、秋から冬にしかラウンドしない場合なら、ゴルフショップよりももっと気温が低い環境下でドライバーを選ぶべきでしょう。

 

➁気温に合わせた複数のドライバーを用意する

実際問題として、5℃~40℃もの環境の変化がある場合、その広大な範囲を1本のドライバーでカバーすることは不可能だと思います。

打つ本人がいくら対処しようとしても、無理があるか、または調子を崩すことになりかねません。

そんな場合は、たとえば15℃±10℃用として1本、30℃±10℃用として1本、それぞれの環境下で選んで用意しておくことができるなら、それが理想的な対処と言えるでしょう。

スリーブ付きのドライバーなら、シャフトをもう1本選ぶだけでよいですね。

別のドライバーを用意するにしても、中古市場には多種多様なドライバーが眠っているので、必ず適応する1本を見つけることができるはず。

 

今回のまとめ

ドライバーのカーボンシャフトは、環境の変化でまるで生き物のように特性が変化しています。

それを認識しないでプレーをすると、余計な深みにハマってしまう可能性があります。

その点をしっかりと認識すれば、ドライバー選びで失敗する確率が減少するだけでなく、「 今日は寒いから硬く感じるはず… 」と分かっているだけで、対処する内容が大きく変わってきますね。

プロゴルファーのようにはラウンド前に多く練習できないので、たとえ当日の気温にうまく適応できなくても、変化する事実をしっかりとインプットして、うまく乗り切れるようにプレーしましょう。

もちろんドライバー以外のクラブのカーボンシャフトにも『温度変化』の現象はありますが、シャフトが短いので対処しやすいことと、ラウンドで使用する回数が少ないので、それほど大きな問題は起きないと思いますが、一応その現象をインプットしておくことは必要です。

もしアドバイスするなら、たとえばユーティリティやフェアウェイウッドを5本バックに入れているならば、あえて少し柔らかめと少し固めシャフトをジグザグに選んでおくと、オールシーズンを無難に乗り切ることができますよ。

実際に僕の奥さんも、そのようなセッティングをしています。

5本のユーティリティをバックに入れていますが、全てのシャフトをあえて微妙に硬さと特性を変えています。

今日は寒くてシャフトが動かないと感じれば、少し柔らかめのクラブを中心にしてセカンドショットを組み立てるし、その逆に暑い日にも対応できるのです。

ゴルフ界の常識なら、全て同じようなシャフトにすることを推奨されますが、練習量が少なく、何セットもクラブを用意できないアマチュアゴルファーには、残念ながらそんな常識は当てはまらないのです。

 

今回の内容に関連して、【 ドライバーシャフトの鉛の貼り方に新提案! 】と、【 冬用ドライバーをコースで試してみました! 】も合わせて読んでみて下さい。

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