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ドライバーシャフトの鉛の貼り方に新提案! この方法で『冬用ドライバー』を用意してみましょう!

季節は12月に入り、ゴルフも「 冬モード 」に衣替えしなければならない時期になりました。

衣類など身につける装備だけでなく、重要な項目なのが『 冬用のドライバー 』へのチェンジです。

今回は、その点について説明します。

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『 冬用ドライバー 』の作り方とは!?

皆さんは『 冬用のドライバー 』をお持ちでしょうか?

寒くなると飛距離が落ちたり、うまく打てなくなったりと、誰にとってもなにかしらの変化が表れると思いますが、その原因としては、「 寒さで身体の動きが変わる 」、「 厚着で身体の動きが変わる 」、「 ボールが冷えて飛ばなくなる 」、「 空気が冷たくて飛ばなくなる 」、などと多くの要因が考えられますが、見落としてはいけないのが、「 カーボンシャフトが硬くなる 」という事実です。

皆さんは、カーボンシャフトとスチールシャフトで、どちらの方が気温による変化が大きいと思いますか?

工学的な見地から考えれば、スチールシャフトの方が温度変化が大きくなると思うのですが、なぜか体感ではカーボンシャフトのほうがその変化を感じやすいものなのです。

その理由としては、シャフト表面の塗装と印刷の工程が影響しているのかもしれませんが、正確なところは不明です。

いずれにしても、夏は柔らかく感じて、冬は硬く感じる現象は、多くの人が体感していることと思います。

そしてこの現象は、もちろん他のクラブにも当てはまると思いますが、やはりシャフトの長さが長いほど影響が大きくなっていると思います。

 

『 冬用ドライバー 』の考え方

こちら 】で紹介したように、僕の奥さんは、ディアマナ S-73のSフレックスというかなりハードなシャフトの『 重・短・小ドライバー 』をエースドライバーとして使用しています。

ただしこのセッティングでは、さすがにある程度の気温がないとシャフトの動きを感じることができずに、飛距離も精度も落ちてしまいます。

具体的には、25℃以上なら抜群の飛距離性能と打ちやすさを発揮してくれますが、20℃切るくらいから怪しくなり、10℃くらいになると全くシャフトが動いてくれないフィーリングになります。

そんな状態のままで無理して使う必要はないので、そのドライバーとは別に、気温が下がった状態でもよいフィーリングで振ることができるドライバーを用意することにしました。

たとえ冬の期間はラウンドに行かないけれど、練習は継続するならば、フィーリングの合わないドライバーを使い続けていると、スイングに悪影響が出てしまうからです。

四季ごとに変える必要はありませんが、オールシーズンでゴルフを楽しむためには、少なくとも『 夏用 』と『 冬用 』の2本を用意することをお勧めします。

 

『 冬用ドライバー 』のセッティング方法

それでは、どのようなセッティングのドライバーがよいのか、について考えてみましょう。

重さが同じで、少し柔らかいシャフトがよいのか?

重さを少し軽くして、シャフトも少し柔らかいほうがよいのか?

いずれにしても、『 夏用ドライバー 』で調子がよかったのならば、そのドライバーは下手にセッティングを変えずにその状態をキープして、それよりも少しアンダースペックな『 冬用ドライバー 』を用意したほうが得策ですね。

そこで僕の奥さんの例ですが、『 夏用 』の『 重・短・小ドライバー 』よりも「 少し軽くて少し柔らかいドライバー 」となるとその候補は、それ以前に製作していた【 短尺ドライバー 】の中から選ぶことが第1案になります。

その他に第2案としては、何本か中古シャフトを入手していたので、そのシャフトと手持ちのいろんなヘッドを組み合わせて、イメージに近い『 冬用ドライバー 』を作ることもできます。

そこでまずは、以前に製作した物を1本、新たにヘッドとシャフトの組み合わせを変えた物を2本用意しました。

そして、それぞれのドライバーを『 鉛の調整 』を加えながらテストを重ねたところ、よいセッティング方法が見つかったので、今回その方法を説明します。

それは下の写真のように、シャフトのヘッド側、つまりチップ側に貼る方法です。

少し軽くて軟らかいシャフトだと、いろいろ調整しても『 夏用 』の『 重・短・小ドライバー 』のような手ごたえとタイミングがなかなか実現できなかったのですが、今回の貼り方でほぼ問題は解決しました。

このようにチップ側に1巻き貼るだけで、まるでチップカットをしたかのようなフィーリングになり、『 夏用 』よりもシャフトのしなりを感じながらも、しっかりとしたフィーリングも得られたのです。

皆さんもご存知かもしれませんが、多くの女子プロのドライバーは0.5~1インチ程度チップカットをして仕上げられています。

彼女たちが、ヘッドスピードの割には軽くて軟らかいシャフトでかっ飛ばしているのは、チップカットというセッティングの効果があるのです。

しかし実際にチップカットをしてしまうと、試して失敗だった場合は、そのシャフトは元には戻せないので、一般ゴルファーでは気軽に試すことができませんね。

そんな時に、今回の貼り方を試してみて欲しいのです。

貼り方のコツは、【 カーボンシャフトの鉛の貼り方 】でも説明したように、1巻きを「 ピッタリ 」と貼らずに、何回かの、貼って➔剥がす工程を繰り返して、鉛に「 シワ 」が出るように緩めに貼ってもらえれば、シャフトを固めすぎずに、まさにチップカットをしたかのような効果を得ることができます。

もし1巻きでも変化量が大きすぎる場合は、鉛のテープの幅を半分にすれば、もっと微妙なフィーリングが得られると思います。

ただし、たとえ軽くて軟らかいシャフトでも、チップ側の剛性が高いシャフトには効果が表れないと思うので、その点は理解しておいて下さい。

そしてこの鉛の貼り方と考え方は、このブログのオリジナルプランとして、勝手に『 チップ巻き 』として命名させていただきます。

 

今回のまとめ

今回は、『 冬用ドライバー 』を用意すべき理由と、そのセッティング方法を説明しました。

今回の内容を理解してもらえれば、もし冬場にドライバーを選ぶ時に、店内で試打した時と、屋外の練習場で試打した時では、フィーリングが違うことも納得できると思います。

また、このブログでは長尺ドライバーは推奨していませんが、もし長尺ドライバーを使用したいのに、その季節にかかわらずタイミングがうまく合わないような場合は、今回説明した鉛の調整方法が効果を発揮する可能性が高いので、一度試してみて下さい。

そしてこの鉛の貼り方、フェアウェイウッドでも効果がありましたが、ユーティリティはシャフトの長さが短いので、その効果は微妙なものでした。

 

今回の続編として、【『冬用ドライバー』をコースで試してみました! 】で実際のラウンドの状況を報告しています。

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