このブログではこれまでに【 鉛の貼り方 】にて、ゴルフ界の常識となっている手法ではない、新しい考え方の『 鉛の調整方法 』を説明してきました。
皆さんの参考になったでしょうか?
今回は上級編として、さらに繊細な手法を説明するので、もっと究極を追い求めてみたい人は、是非参考にしてトライしてみて下さい。
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ゴルフクラブのセッティングを追求する!
これまでにも説明してきましたが、ゴルフ業界の鉛の調整方法に対する考え方が、あまりにも大雑把なことに驚いています。
プロゴルファーをはじめとする多くのゴルファーが、クラブのあらゆる部分に細かいこだわりを持っているのに、鉛の調整に関しては、平気で2~3g単位でアバウトに貼っています。
貼る位置に関しても、過去の定説に縛られているので、けして、その人とそのクラブにとっての最適な調整ができているとは思えません。
もっと少ない鉛で、貼る位置も細かく調整すれば、そのクラブの持つ本来の性能を最大限に引き出すことができるはずなのです。
そこで今回は、これまでに説明してきた方法で成果が上がっている人に向けて、もっと上級者用の細かな調整方法と考え方を説明します。
繊細なセッティングで究極のマイクラブを目指しましょう!
鉛の調整用に推奨しているのは、下の写真の『 調整職人 』です。
ゴルフ5で販売されている物ですが、目盛りもついているので重さの量が簡単に分かり、厚さも薄いのでソールに貼っても抵抗になりません。
僕はその鉛をハサミで細かく切って調整をしています。
■ ドライバー編
今回紹介するのは、【 『 重・短・小ドライバー 』をコースで試してみました! その4 】でも紹介しているエスヤード T.388です。
僕の奥さんの現在のエースドライバーで、トータル性能で他を圧倒しています。
そのエースドライバーを、最近もう少しセッティングを煮詰めてみました。
それが下の写真です。
当初は【 ドライバーの鉛の貼り方に新方式!! 】で紹介した『 ルーク貼り 』だけだったのですが、このヘッド重量は195gと少し軽めだったので、「 もう少しヘッドの重さを感じたい 」という本人の希望があり、いろいろ試した結果、ソールのウェイトが埋め込んである部分に0.2g程度を貼ることになりました。
さらにもうひと押しとして、若干ボールのつかまりをよくしたかったので、また各所を試したところ、ソールのウェイトのすぐ前に0.15gを追加しました。
これで飛距離性能を維持したままフィーリングを向上させることに成功。
僕の奥さんにはハードめだったシャフトなのに、気温が20℃以下に下がってきてもよいフィーリングで高性能を発揮しています。
■ アイアン編
アイアンも繊細な調整が必要です。
こちらは【 難しいクラブって誰が決めたの!? 】で紹介した、僕の奥さんが使用するエポンのAF – Tour MBです。
その記事の後、下の写真のように、もう少し自然につかまるように鉛の調整を行いました。
このヘッドの形状を見ると、つかまりや操作性を考えてヒール側にボリュームがあるようなのですが、僕の奥さんの場合は、つかまりがよすぎるセッティングの場合は、なぜか感覚が逆に反応してしまい、つかまりが悪くなる傾向です。
そこで写真のように、トゥ側に0.15gを貼ることにしました。
さらにシャフトの動きを感じられるように、シャフトに1回転巻きを追加。
鉛が「 しなり 」の抵抗にならないように、あえてシワができるようにソフトに巻いています。
このセッティングで、さらに意のままに扱えるようになりました。
今回のまとめ
鉛の調整は、慣れれば慣れるほどに、僅かな違いも感じられるようになります。
最初は0.5gくらいから進めて、もっと完璧を目指すなら0.1~0.3gの鉛を少しずつ場所を変えて、ベストな場所と重さを見つけだしましょう。
このような細かな調整で仕上がったクラブは、自分の感覚に常に合うようになります。
また、季節の変わり目で微調整が必要な場合もありますが、そんな時もバッチリと対応できるでしょう。
もっと意のままになるクラブを目指して、トライしてみて下さい。