待望の「 重心ハンドブック 」が、今年も手に入るようになりました。
皆さんはもう手に入れられたでしょうか!?
そこで今回は、その貴重なデータの活用法を紹介したいと思います。
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奥深く役に立つ「 重心ハンドブック 」の活用法
【 あの「重心ハンドブック」が復活しました!! 】でも紹介していた「 重心ハンドブック 」が、今年も入手可能になりました。
そのデータは毎年上積みされるので、僕の場合は昨年は購入せずに、今年2年振りに購入しましたが、今年も発刊されたことに対し、とても感謝しています。
そんな「 重心ハンドブック 」の入手を皆さんにもお勧めするとともに、活用法について、詳しく紹介したいと思います。
「 重心ハンドブック 」をもっと活用しましょう!
1⃣ 短尺ドライバー作りにとても役立つ
「 重心ハンドブック 」の活用法としては、【「重心ハンドブック」を活用して短尺ドライバーを作る!】でも紹介したように、短尺ドライバーを自作する時にとても役立ちます。
シャフトを短尺化するとライ角が変わり、構えた時にトゥ側が下がる傾向になるので、それを嫌う人には、ライ角60°前後のアップライトなモデルが適しています。
また、シャフトが短くなるほど、ヘッドバランスが軽くなるので、最初から重量の重いヘッドを選ぶことで、ヘッドバランスを確保しやすくなります。
短いシャフトは、その分弾道が低くなるので、表示ロフトだけでなく、リアルロフトの数値がとても重要になります。
そして短尺化すると、長尺よりもかなりヘッドが大きく見えるので、その分だけ小型ヘッドを選んでも違和感はありません。
このように、短尺ドライバーを自作する場合の重要なポイントを、「 重心ハンドブック 」があればすぐに確認することができるのです。
2⃣ 他のドライバーのよい所を参考にできる
最近僕の奥さんが試打をした中で、とても打ちやすくて、飛距離性能が高かったのが、【 2022年のベストドライバーはこれだ!! 】で紹介したヨネックス EZONE GT425です。
そこでこのドライバーが、なぜそんなに打ちやすいのか、「 重心ハンドブック 」で調べると、意外なデータが分かりました。
それは、重心深度43.2mmという、かなり大きい数値です。
この数値がなぜ意外なのかと言うと、今までは僕の奥さんの場合、重心深度が40mm以上のモデルはほぼ全てフィーリングが合わないので、結果的に購入しているモデルの重心深度は全て40mm以下だったのです。
それなのになぜヨネックス EZONE GT425のフィーリングがよかったのか、その点が当初疑問でしたが、「 重心ハンドブック 」で調べると、重心距離の37.7mmという短さに注目しました。
425ccという小型ヘッドなので、重心距離が短いのは当然なのですが、他のモデルと大きく違っていた特徴が、「 40mm以下の重心距離で、40mm以上の重心深度 」という2つの数値の組み合わせだったのです。
「 重心ハンドブック 」で調べれば分かりますが、実はこの2つの数値の組み合わせが該当しているモデルはとても少ないので、今までに試打した経験がなく、その組み合わせによる効果に気づくことはできなかったのです。
そこで我が家のドライバーにも、そのデータを活用してみようと、【 理想のドライバーがバリエーションアップに成功!! 】で紹介したナイキ ヴェイパー フライで実験してみました。
このナイキ ヴェイパー フライは、重心距離が41.0mmと少し長く、重心深度は36.3mmで適度だと思っていましたが、そのフィーリングがもっと向上することを狙い、ヨネックス EZONE GT425のデータに近づくように、鉛のテープで調整してみました。
それが上の写真の鉛の貼り方です。
ヒール側の鉛で重心距離を少し短くできているので、41.0mmが40.0mmくらいになっているかもしれません。
ソール後方の鉛で重心深度を深くできているので、36.3mmが38mmくらいになっているかもしれません。
細かい数値は測定していませんが、少しは狙った数値に近づいているはずで、実際に打ってみると、確実に打ちやすい方向へ変化させることができました。
具体的には、コントロール性が向上し、つかまり具合も向上することに成功。
もちろん鉛の重さと貼る位置は何か所も試していて、今回はこのような貼り方に落ち着きました。
つまり、このように打ちやすいドライバーが見つかれば、「 重心ハンドブック 」を活用して、その打ちやすいドライバーに近づけることも可能になるかもしれないのです。
3⃣ ユーティリティやフェアウェイウッドでもとても役立つ
僕の奥さんはユーティリティ多用派なので、過去に多くのユーティリティを試打していますが、「 重心ハンドブック 」で確認すると、打ちやすかったものと、打ちづらかったものの違いが、数値から確認することができました。
そして誰においても、ティショットよりもセカンドショットの比重が高いはずなので、「 重心ハンドブック 」ならば、どの数値を重視すべきなのかも分かると思います。
今回のまとめ
「 重心ハンドブック 」の活用法を紹介しました。
まだまだ活用法はとても多いので、たとえギアマニアでなくても、1冊は手に入れておいた方がよいでしょう。
そして、今年も無事に発刊されましたが、それはおそらく皆さんの貢献度が大きかったことを確信しています。
今後も毎年発刊されることを期待しましょう。