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理想のスイングを手に入れる方法 その3 正しいスイングの基礎作りにトライ!

その2 】では、理想的なスイングの基本となるステップ1を説明しました。

今回は実際にボールを打ちながら、そのスイングの基礎を作っていきましょう。

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ボールを打ちながらスイングの基礎作りにトライ

ステップ2 ➔ 両足を閉じて、ボールを打つ

このステップでは、両足を閉じたまま実際にボールを打ちます。

このステップの目的と得られる効果は、【 その2 】で説明した項目の中の① ~ ⑦です。

このステップ2は、今後の全てのステップにつながる非常に重要なトレーニング方法であり、本来ゴルフの基本になるべき項目だと思います。

このステップ2の完成度が上がると、ゴルフが飛躍的に簡単になるので、毎回の練習でもしっかりと取り組んで欲しいと思います。

目指すことは、「 真っすぐに 出来る限り遠くに飛ばす 」こと。

飛距離の目標は、通常のスタンスで打った「 本来の自分の飛距離の90% 」です。

スイング軸を保ちながら体幹をうまく使い、クラブヘッドにかかる遠心力のパワーを利用して、ボールを遠くに飛ばして下さい。

基本的な打ち方は、ステップ1で作ってきた両足を閉じたスイングでボールを打ちます。

ボールの位置は身体の正面を基本としますが、違和感のある人はボール1個分くらい左側でもOKです。

下半身の余計な動きを抑えられているので、ステップ1でよいスイングが出来上がっていれば、このステップ2では回転のよいストレートボールが真っすぐに飛んでいくはずです。

ところがこのステップ2では、早くも各自の抱えている問題点が浮き彫りになってくるかもしれません。

その問題点によって、ボールがスライス、フックと曲がっていたり、飛距離も全く不足している状態になっていませんか?

このようにボールが曲がって、飛距離も不十分になってしまうのは、自分にこれまで染みついているスイングの悪いクセが原因になっています。

これまでのスイングは、余計な動きをする下半身と組み合わされていたので、その余計な動きと帳尻を合わせるように、上半身のスイングが出来上がっていました。

ところが両足を閉じることで、下半身の余計な動きが抑えられるので、残された上半身だけのスイングの問題点だけが露呈してくるのです。

別の言い方をすれば、下半身の余計な動きを、上半身が不自然な動きでカバーしていた、という状態が表面化してきます。

そこでこのステップでは、本当の正しい上半身の動き方とは、どのようなものなのかを、徹底的に探し出しましょう。

 

このステップ2でボールが曲がっていたり、飛距離が出ない原因として想定される点は、次の4点です。

❶ クラブヘッドが回転を始めるタイミングが遅い

たとえ本人には「 タメ 」を作っている意識がなくても、実は多くの人がダウンスイングに切り返した時に、クラブヘッドを回転させるタイミングが遅すぎます。

そのことによって、スイングアークを大きくしているつもりでも、実際のスイングアークはまだまだ小さく、遠心力を利用するための回転パワーが不足しています。

また、ダウンスイングの途中で「 ガクン 」という段付きの動きも、ステップ1では消せていたつもりでも、実際にボールを目の前にして打とうとすると、何故か再び出てきてしまうものです。

今一度、ダウンスイングへ切り返した直後のタイミングから、もっと滑らかで大きなスイングアークを作って下さい。

 

❷ スイング軌道がズレている

下半身の余計な動きに合わせて作られた上半身のスイングでは、カット軌道を防ごうとして、不自然にイン側から下ろすようなスイング軌道になっている可能性があります。

そのスイング軌道のままで両足を閉じたスイングをすると、イン側からクラブヘッドが入りすぎて、プッシュアウトやフックが出やすくなります。

そこで両足を閉じたスイングでは、目標に対してスクエアなスイングプレーンになるように修正して、可能な限りのストレートボールを目指して下さい。

 

❸ インパクトの時にグリップ位置が先行している

いわゆる「 ハンドファーストのインパクト 」になっていると、ボールを目標方向にぶ厚いインパクトで飛ばすことが出来ないだけでなく、スライスやプッシュアウトの原因にもなります。

「 ハンドファーストのインパクト 」とは、実はスイング軸が左に流れることで帳尻が合う形なのです。

両足を閉じたスイングではスイング軸が左に移動しないので、「 ハンドファーストのインパクト 」になってしまうと、よいスイング軌道が成り立ちません。

しっかりと振り子の動きを意識して、インパクト時のグリップ位置は身体のセンターになるようにスイングして下さい。

 

❹ フィニッシュまで振り抜けていない

普段のスイングでは、「ボールを打つ」意識が強いために、ボールの手前でクラブヘッドを加速させようとする動きが出てしまい、その結果スイング軌道を乱しています。

また「ボールを打つ」意識が強すぎると、クラブヘッドの回転が途中で「打って終わり」の状態になってしまい、フィニッシュまで振り抜けないことになります。

インパクトの瞬間に合わせて「力む」のではなく、大きなスイング軌道でフィニッシュまで振り抜くことを心がけて下さい!

 

この4点に気をつければ、目標である「本来の自分の飛距離の90%」は達成出来ると思います。

 

スイング軸をしっかりと保つコツ

ここで、もっとスイング軸をしっかりと保って、ボールを遠くに飛ばすコツの説明を加えましょう。

この両足を閉じるスイングでは、スイングの回転軸を保ちやすく、スイング軸の位置も左には流れにくいものです。

しかし実際にボールを打つ場合、どうしても「 力み 」や自分のスイングパワーに負けて、スイングの回転運動としての実質的なスイング軸は左側にズレてしまいます。

その対策として、意識的にスイング軸の中心を少し右側にオフセットするようなイメージを持ってスイングすると、結果的にスイング軸を身体の中心に保つことが出来ることになります。

一般的には、身体の中心として頭の天辺から背骨のラインをスイング軸としてイメージしていると思いますが、そのイメージを10~20cm右側に、たとえば右肩から右足のラインにスイング軸をイメージして下さい。

インパクトのグリップ位置も、同じように少し右になるように意識して下さい。

そのイメージのまま右から左にクラブを振ることで、左へのスイングパワーとうまい具合にバランスが取れて、結果的にちょうど身体のセンターにスイング軸が出来るように運動エネルギーが働きます。

身体の正面から見ると、ピッタリと身体の中心位置で、振り子のようにボールをとらえる動きに見えるようになるでしょう。

このように動的なスイング軸を身体の中心に作ることが出来れば、あとはアドレスした前傾の角度を保って気持ちよく振り抜くだけです。

このように身体の動きをコントロールすることが出来ると、まるでハンマー投げのようにクラブヘッドに最大限の遠心力を与えられるので、ボールも気持ちよく飛んで行くことでしょう。

 

まとめ

このステップ2は、理想的なスイングの基礎作りに最適なトレーニングです。

すぐに完璧には出来ないと思いますが、正しい上半身のスイングを身につけて、質のよいストレートボールが打てることを目指して、練習では毎回トライを続けて下さい。

例えば僕の友人は、両足を閉じたスイングにもかかわらず、通常のスタンスでスイングした時の自分のベストの飛距離と同等まで飛んでしまった人もいます。

両足を閉じたスイングでもそれだけの飛距離が出るということは、それはつまりこのトレーニングのステップによって、スイングの効率が上がっていることの証明にもなります。

あとはそのスイングの内容に、通常のスタンスでも無駄な動きをしない下半身のパワーを加えることが出来るなら、大幅に飛距離アップが実現出来ることでしょう。

 

次回【 その4 】では、目を閉じてもナイスショットが出来ることを体感してもらいます。

お楽しみに…。

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