今回は、面白いラウンドの内容を報告します。
その内容とは、ティショットとパッティング以外の地面から打つ全てのショットを、目を閉じて打ち続けたラウンドの内容です。
とても難易度の高そうなプレーですが、これが意外なほどにうまくいき、そして大事な点を再認識することができました。
はたして、どんな内容なのか!?
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目を閉じたほうがナイスショットだった…!?
先日PGAツアーで久々に優勝したセルヒオ・ガルシア選手が、パッティングの時に目を閉じてストロークしていることが世界中で話題になりましたね。
はたして目を閉じてパッティングしたらちゃんと当たるのだろうか?
自分に当てはめて、そんな疑念を抱いたり、実際に試してみた人が多かったはず。
ところが今回の話は、それ以上に難易度が高い「 セカンドショット以降の全てのショットで目を閉じてプレーした 」という内容なのです。
目を閉じてラウンドした内容報告
● なぜ目を閉じて打つことになったのか…
ドライバーショットで新たな打ち方を試してラウンドしたところ、とても効果が高く飛距離が伸びたものの、ドライバーの打ち方だけを大きく変えたので、セカンドショットの感覚が狂ってしまい、突然の乱調になりました。
そこでその緊急対策として、目を閉じてセカンドショット以降のショットを打ってみたところ、意外なほどに好結果が得られたのです。
● ラウンドの詳細
このブログの今後の題材用にと、日頃からいろんな打ち方を研究して僕の奥さんにトライしてもらっていますが、先日にドライバーショットで飛距離アップと精度向上に効果のある打ち方を見つけました。
はたして実際のラウンドでも効果があるのか、たった1回練習で試しただけで早速ラウンドにチャレンジしました。
結果は良好で、明らかに飛距離はアップして、数ホールで過去最高の到達地点を更新しました。
ところが…そのドライバーショットを打つ時のスイングイメージが少し特殊だったせいで、突然セカンドショット以降の全てのショットが大乱調になったのです。
それはまさに、スイングを変えると誰にも起こる「 ゴルフのあるある現象 」ですね。
ショートホールのティショットはごまかせていましたが、セカンドショット以降のユーティリティ、アイアン、ウェッジの全てのショットが近年にはないほどの乱調に…。
これが特定のクラブで起こる現象ならば、すぐにラウンド中でもある程度は修正できますが、全てのショットなのでそれは容易ではありません。
そして原因は、技術的と言うよりも、感覚的な問題のはずなのです。
そこで思いついたのが、『 目を閉じて打つ 』という作戦です。
【 理想のスイングを手に入れる方法 その4 】などで紹介しているように、僕の奥さんは普段の練習で、目を閉じて打つことは日常的にやっています。
ラウンド中でも、ドライバーショットでは何度も試していて、それこそ目を開けている時よりもうまく打てるくらいなのですが、さすがにセカンドショット以降の地面から打つショットはラウンド中に試したことはありませんでした。
しかし今回のような感覚的な乱調ならば、試してみる価値はあると思ったのです。
案の定、いや予想以上に見事な効果でした。
全てのショットで大きなミスがないどころか、今までには打ったことがないくらいのナイスショットを何発も打つことができたのです。
● ラウンドの結果
前半のハーフでは、快調なドライバーショットとは裏腹に、セカンドショットがどんどん悪化していき、このままではスコアが50を越えそうな状態だったので、7ホール目からセカンドショットで『 目を閉じて打つ 』作戦に切り替えて、パーを2つ取りそのハーフを49でしのぎました。
そして後半のハーフは、全てのセカンドショット以降を『 目を閉じて打つ 』作戦を実行し、パーが4つの44で、トータルスコアは93。
今シーズンのワーストスコアだったのですが、前半の大乱調からみれば上出来の結果です。
そもそもこのコースはアップダウンの激しい難しいコースであり、そして年間に2~3回しかラウンドしないので、普段ラウンドしているコースの中で最もベストスコアが悪いコースでした。
そして困ったことに、目を閉じて打ったボールがナイスショットすぎて、通常よりも逆に飛んでしまい、距離感を合わせることが難しかったという問題がありました。
つまり、スコア以上にショットの内容はかなりよく、これならば今後も『 目を閉じて打つ 』作戦を続けてみようか、と思ったほどなのです。
そのプレーの中には、距離が長くて今までにパーオンしたことがなかった難関のミドルホールで、快調に飛んだドライバーショットの後に、セカンドショットを目を閉じて打ったら過去最高の会心のショットとなり、初めてパーオンに成功して、パーをゲットすることもできました。
●『 目を閉じて打つ 』具体的な手法
まずはセカンドショットの状況を見極めて、そのライや傾斜に合わせて、目を開けた状態で素振りをして、ボールに対して最適な最下点にクラブヘッドのソールが擦るように全体のイメージを確認します。
あとはボールに対してスタンスを合わせて、素振りで確認したスイングイメージのまま『 目を閉じて打つ 』ことを実行するだけ。
これで驚くほどにうまく打てたのです。
今までも時々練習場では、目を閉じてセカンドショットを打つことは試していましたが、練習場のマットよりもコースの芝からのほうが簡単でした。
● 再確認した大事なこと
ゴルフは『 メンタル 』のスポーツと言われていますが、そんな単純で曖昧な表現だけでミスや不調の原因を完結させていたのでは、本当に進歩することはできないでしょう。
今回起こった現象は、少し特殊な意識が必要だったドライバーショットを打ち続けたために、セカンドショットの打ち方が混乱して起こった現象ですが、結果的にはスイング自体は何も修正せずに、ただ単に『 目を閉じて打つ 』ことを実行しただけで、本来のショット以上!?の調子に戻りました。
つまり突然の不調には、心理状態や、思考内容や、感覚的な問題もあったとは思いますが、一番の原因は「 目からの情報 」の処理方法を間違っていたのだと思います。
「 目からの情報 」をリセットしてみたら、目を閉じることへの不安感さえも無にするほどの大きな効果がありました。
しかしそんなことは、【 これはゴルフスイングの革命か!? その1 】などで以前から十分に認識していて、日頃から意識していたはずだったのに、結果的にはまだまだ不十分だったと言うことなのでしょう。
今回のまとめ
ドライバーの打ち方を変えたことで起こった突然の乱調でしたが、結果的には「 目からの情報 」に対する様々な処理方法の重要性を再認識することができました。
その後ドライバーショットの打ち方は、もっと違和感のないものへと改善し、セカンドショットは「 目からの情報 」を逆に利用する方法を研究中です。
もちろん現在は、目を開けてもうまく打てる状態には戻っています。
アマチュアゴルファーのスイングについての様々な問題点は、メンタルだと思っていた場合も、実は「 目からの情報 」が引き起こしている割合が多いものです。
今回の内容を参考に、「 目からの情報 」によって起こっている様々なスイングの問題点をしっかりと認識して対処できるならば、皆さんのレベルアップに大きく役立つのではないでしょうか。
「 目からの情報 」によって、どれほど自分のスイングが惑わされていたのかが分かるだけでも大きな進歩なのです。