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パーオンを狙うユーティリティの選び方講座!! もっと打ちやすいユーティリティを探すコツとは!?

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皆さんは、自分のユーティリティに満足していますか?

もっと自分の意のままになるユーティリティが見つかれば、パーオン率が上がり、スコアアップの大きな武器になります。

そこで今回は、もっと打ちやすいユーティリティの選び方について考えてみましょう。

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打ちやすいユーティリティを探し出すコツ!

スコア70台、80台を狙うゴルファーにとって、とても重要な役目を担っているクラブがユーティリティです。

ヘッドスピード40~45m/sの男性ゴルファーの場合、パーオンを狙うための残り距離は、150~200ヤードになることが多いと思います。

その残り距離に対して、ラフや傾斜などの多少悪いライからでも安心してパーオンを狙えるクラブがあるかないかで、スコアメイクに大きな違いが出てきます。

そしてその残り距離を、4~6番のアイアンや7~9番のフェアウェイウッドで狙うよりも、もっと確率を上げることができるクラブがユーティリティだと思います。

ところがそのユーティリティ、いざ選ぼうとすると、ヘッド形状やシャフトのスペックに選択肢が多すぎて、一体何がよいのか悩むことになりますね。

たとえ選んだ後でも、「はたしてこのクラブでよかったのか?」と疑心暗鬼になっている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、もっと自分に合うユーティリティを探し出すための、明確な基準やコツについてじっくりと考えてみましよう。

 

自分に合うユーティリティを見つける極意とは!?

練習場で観察していると、多くのゴルファーが打ちやすいユーティリティを見つけられていないので、使いこなすためにかなり苦しんでいるように見えます。

つまり、自分に合わないはずのユーティリティで奮闘しているわけです。

そこで今回、ヘッドスピード40~45m/sのゴルファーにお勧めしたいユーティリティ選びの基準を提案しますので、それを基にして、自分の個性に合わせて絞り込む方法を考えてみてはいかがでしょうか。

 

なお今回の内容も、僕の奥さんが実際に試打してきた数々のデータを基に、そこに友人たちのデータも加えて、総合的に考えています。

いつも説明していますが、僕の奥さんはヘッドスピード37m/sくらいなのに、本人が打ちやすく感じて、そして最も飛ばせるスペックが、男性のヘッドスピード40~45m/sのゴルファーに最適なものばかり。

場合によっては、それ以上にハードなスペックを選ぶこともあります。

スイングのクセも少ないので、クラブのテスターとしてはかなり参考になると思います。

今回の内容は、カーボンシャフトを前提としています。

 

推奨スペック

ヘッド形状

お勧めはオーソドックスな形状です。

ユーティリティと言っても、中空アイアン型からフェウェイウッドに近い大型なものまで、ヘッド形状にはいろんな種類がありますが、まずはオーソドックスな形状の中から選びましょう。

 

ヘッドスペック

ここで参考にしたいのが、【 こちら 】で紹介した「 重心ハンドブック 」です。

今までいろんなユーティリティを試してきた中で、打ちやすいヘッドに共通しているデータが浮かび上がりました。

重心ハンドブック 」ではロフト角21°前後のスペックが掲載してあるので、そこから考えると…

この4つの基準に収まっている物であれば、万人向けの素直なヘッドが選択できると思います。

ここから数値が外れているということは、そのメーカーが狙っている対象者をかなり絞り込んでいることになるので、その人によって合うのか合わないかの差が大きくなります。

たとえばFP値、もっと数値が大きくなると「 ラフ専用 」として活躍しますが、その代わりフェアウェイからでは少し難しくなります。

逆にもっと数値が小さくなると、グースが強くなり、パワーヒッター向けの傾向になります。

そんな点から考えると、この4つの基準は重要であり、そして最近ではこの中に収まっているモデルが増えてきているように思います。

 

シャフトスペック

最近のユーティリティヘッドは、各メーカーともに打ちやすく進化しているので、ヘッド単体だけの性能で考えれば、実際にはどれを買っても大きな失敗はないのかもしれません。

しかしそこには、重要な注意点があります。

それは選ぶべきシャフトのスペックであり、残念ながらメーカーが設定しているシャフトのスペックが適正でない場合が多いのです。

数年前までの各メーカーの設定は、アンダースペックすぎる物とオーバースペックすぎる物ばかりという印象で、最も需要があるはずのヘッドスピード40~45m/sのゴルファーに適するスペックが用意されていないと感じていました。

最近はますますアンダースペック化が主流になっていて、それに引きつられるようにオーバースペックすぎる設定は少なくなりましたが、適正なスペックを設定しているユーティリティは相変わらずごく僅かだと思います。

そんな状況なので、カーボンシャフトのユーティリティを選ぼうとすると、皆さんが必然的にアンダースペック気味のユーティリティを手にすることになるわけです。

その結果、練習場で観察していると、明らかにアンダースペックのシャフトを「 これが自分に合っているはずだ 」と信じて、自分のスイングを合わせようと奮闘しているゴルファーがとても多くなっているように思います。

それはもちろんよい状況ではありませんね。

そこでお勧めしたいシャフトのスペックとしては…

この2つの基準に収まっていると、ユーティリティの特徴をもっとうまく引き出せると思います。

…というよりも、これでもまだ軽すぎるのかもしれませんよ。

女子プロのスペックを調べてみると、これくらいの重量帯が一般的で、もっと重いシャフトの選手もいます。

それなのに、同じヘッドスピードの男性が女子プロよりも軽いというのは、おかしな状況だと思いませんか?

ドライバーやアイアンのシャフトは、女子プロと同等かそれよりもハードな物を使っているというのに…。

ところが市販されているシャフトは、どれも女子プロモデルよりも10gも軽いものばかりなので、ついつい我々の感覚がおかしくなっているのです。

僕の奥さんの場合も、以前はそんな流れに騙されていたので、【 結果を出せるクラブセッティング! 】で紹介したように、ドライバーやアイアンから比べると、ユーティリティはかなりアンダースペックな物を使用していました。

確かにそのセッティングでもそれなりの結果は出ていたし、それに代わるよいスペックも見つけられなかったので、当時はそれで妥協していました。

しかしようやく最近は、少しずつ適切なスペックも増えてきているので、皆さんもメーカーの市販セッティングに惑わされたままではなく、もっと自分に合うはずのスペックを探してみましょう。

 

お勧めしたいユーティリティは!?

それでは最後に、ヘッドとシャフトの推奨スペックにある程度合致しているユーティリティ中から、お勧めしたい順番にピックアップしてみました。

 

タイトリスト TS2

打ちやすいユーティリティを発見! 】で紹介した、現在僕の奥さんが使用しているクラブです。

既に旧モデルなのですが、一番にお勧めしたい理由がシャフトのスペックが最適なことです。

標準仕様のグラファイトデザイン ツアーAD T-60は、とても打ちやすいクセのないシャフトです

さらにオプションのフジクラ MCI 70 タイトリスト仕様それを上回るくらいに打ちやすいので、現在我が家では、番手によって2種類のシャフトを使い分けています。

タイトリスト仕様MCI 70は、フジクラ純正仕様よりも少し柔らかいので、その点が万人向けになっていると思います。

ヘッド単体ならば、現行モデルのTSi2のほうが良さそうなのですが、残念ながらTSi2には適切なシャフトが用意されていません。

TS3は明らかにハードヒッター向けで、全くフィーリングが違います。

しかしタイトリストのユーティリティは、スリーブ仕様であり各モデルの互換性があるので、T-60MCI 70を使い分けることもできるし、違う番手の長さが違うシャフトに変えて試すこともできます。

それこそ、今後TSi2のヘッド単体を購入して、手持ちのシャフトと組み合わせることも可能。

もちろんスリーブ仕様なので、ロフト角とライ角が変更可能で、それに伴ってフェース角も変わってきます。

このような点から考えると、一般ユーザーでもかなり理想のスペックに近づけられる可能性があるわけです。

 

ヤマハ  RMX  VD

ヤマハの新型でまだ試打はできていませんが、以前にRMXを使用していたので、そのヘッド性能の高さは分かっています。

そしてこのモデルは、適正なスペックのシャフトが用意されています。

軽い仕様のDiamana YR hが、シャフト重量65g、トルク3.8。

重い仕様のDiamana YB hが、シャフト重量78g、トルク3.5。

このように見事に推奨値に収まっています。

どちらも中調子なので、それほどクセはないものと予想しています。

ただしこのヘッドはシャフト接着タイプなので、その後のセッティングを考えると、かなり試打を重ねて慎重に選んだほうがよいでしょう。

 

ピン G425

このクラブも試打をしていませんが、旧モデルのGの30°を現在使用していて、僕の多くの友人たちもG30Gの30°を使用しています。

ユーティリティでロフトが30°もあると、ボールが高すぎたり、捕まりすぎたりと、逆に難しくなるのですが、ピンのユーティリティはその点のコントロール性に優れていて、渋野日向子選手も最近30°を使用しています。

シャフトの設定は少し推奨値から外れていますが、このクラブもスリーブ仕様であり、ピンは非常に多くのオプションシャフトが用意されているので、その中からうまく仕上げることができるかもしれません。

その助けになるのが、【 最新のシャフトを試打してみました!! 】で紹介したように、ピンの試打会です。

遠慮なくいろんなシャフトを試してみて、自分に合う物を探し出してみましょう。

 

ブリヂストン B1 HY

このクラブも試打はしていませんが、過去にGR、そしてJ-GRの各モデルは、実際に所有したり、試打しているので、その安定したヘッド性能はよく分かっています。

このクラブの純正シャフトは、シャフト重量63g、トルク3.6と、推奨値に近いので今後に試してみたいと思います。

ヘッド単体で考えると、B2 HYの方が打ちやすいのかもしれませんが、そちらは軽すぎるシャフトしか設定されていません。

 

キャロウェイ EPIC MAX FAST

このクラブも試打はしていませんが、キャロウェイのユーティリティは「 ラフ専用 」としてXユーティリティを所有しており、過去にX2 HOT PROなども所有していました。

このモデルは、フジクラ MC 70キャロウェイ仕様というシャフトに注目しました。

シャフト重量71g、トルク2.6で、少し硬く感じるかもしれませんが、推奨値に近い数値になっています。

 

テーラーメイド SIM2 MAX

このモデルとほぼ同じ仕様のSIM MAXを試打していますが、ヘッド単体の性能はかなり優れていました。

ただし純正シャフトは、シャフト重量63g、トルク2.9で、少し軽くて硬いシャフトです。

「 軽硬シャフト 」が好みの人には合うかもしれのせんが、一般的には少し難しいシャフトだと思います。

またSIM2の方には、TENSEI SILVER TM 70というシャフトが設定されていて、シャフト重量72g、トルク3.0と推奨値に収まっていますが、こちらのヘッドは試打をしたことがなく、そしてグースが強いハードヒッター向けのモデルだと思うので、もし候補に入れるならば、必ず試打をしたほうがよいと思います。

 

以上がお勧めしたいユーティリティですが、TS2のように過去のモデルも含めれば、もう少し候補があるはずです。

 

今回のまとめ

ヘッドスピード40~45m/sのゴルファーに向けた、ユーティリティの選び方について考えてきました。

お勧めのヘッドとシャフトの推奨スペックを参考にしながら、「 どんなクラブが自分に合うのか? 」を今までの常識を忘れて考えてみて下さい。

今までよりもおそらく5~10gも重いシャフトになると思うので、打ち始めは重く、そして硬く感じるかもしれませんが、必ずすぐに慣れて、自分のスイングにマッチするようになると思います。

打ちやすいユーティリティを見つけ出し、どんどんとパーオン率を上げていきましょう!

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