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最新ドライバーを打ちやすくセッティングしてみました! PING G425 MAX

市販されているクラブが、全てのゴルファーにとって打ちやすいわけではありません。

そのために、各メーカーからいろんなスペックのクラブが販売されているので、その中からしっかりと自分に合うスペックを見つけて購入したいのですが、残念ながら、購入時に一発で自分に合うスペックを探し出すのは、かなり難しい作業ですよね。

そこで今回は、自分に合わないスペックを購入してしまった場合の対処法の一例を紹介します。

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市販ドライバーはもっと打ちやすくなる!

最新モデルを購入したものの、「 練習を重ねてみると、自分には合わないスペックだった… 」というのは、よくあるパターンですね。

そんな時に考えられる手段は、

➀ 合わないクラブに自分のスイングを合わせる。

② すぐに別のクラブに買い替える。

…という2つが一般的だと思いますが、そこに加えてもらいたいのが、

鉛のテープを使って打ちやすくセッティングしてみる方法です。

 

最近そんな機会があったので、その手法を紹介します。

 

鉛のテープで最新ドライバーを調整しました!

今回紹介するドライバーは、ピンの最新モデル、G425 MAXです。

僕と知り合う前にこの友人が、ゴルフを始めることになったので、いきなりゴルフショップで最新のクラブを購入してきたのがこのモデル。

ゴルフ歴はごく僅かで、技術も知識も初心者レベルだったので、ゴルフショップの店員さんも何を勧めてよいのか困ったはず。

そんな彼を、別の友人の紹介で僕がスイングのアドバイスをすることになり、グリップの握り方やボールの位置からスタートし、全ての面でこのブログの考え方に基づいてアドバイスを始めました。

ほぼ初心者だったことが幸いし、従来のゴルフ理論は身体に染みついていなかったので、初回のレッスンですぐにドライバーをよい感じで打てるようになったのですが、そのドライバーに少し問題がありました。

シャフトが長すぎるし、シャフトの動きも悪く、ナイスショットの確率を上げることが難しそうに見えました。

そこで試打経験が豊富な僕の奥さんと別の友人に、そのドライバーを試打してもらったところ…予想通りに「 長すぎる 」「 軽い 」「 シャフトの動きが分かりづらい 」「 ヘッドが遅れる 」といった、最近の長尺ドライバー特有のインプレッションが、2人から共通意見として返ってきました。

ベストスコア70台80台の彼らが試打しても、ナイスショットの確率は低く、それでいて飛距離性能も普通のレベル。

本人のスイングスピードと技術レベルに照らし合わせても、そのスペックがマッチしていないのは明らかなのですが、かと言って、まだスイングが仕上がっていない状態の彼に合わせて、すぐにドライバーを選び直すことにも無理があります。

そこで今後のレッスンで順調に上達するために、もっと現在の本人のレベルでも振りやすくなるように、鉛のテープを使って調整することにしました。

 

ピン G425 MAXのスペック

ヘッド体積 : 460cc

ロフト角 : 10.5°

シャフト : ALTA J CB SLATE 標準シャフト

シャフトの長さ : 45.75インチ

フレックス : S

シャフト重量 : 55g

トルク : 4.7

キックポイント : 中調子

クラブ重量 : 305g

ヘッドバランス : D3

グリップ重量 : 45g

 

クラブ診断

最近のモデルの標準シャフトによく見られるようなスペックです。

シャフトを長くしたいがために、まずクラブ重量が軽めに決まり、あとは必然的にシャフト重量とグリップ重量が決まった、というパターン。

トルクが4.7と、それほど大きい数値ではなかったのは、まだよかった点です。

しかしこのスペックでは、ヘッドスピード40m/s~45m/sで、これから100切りを目指すレベルのゴルファーには、非常に扱いづらいドライバーになると思います。

そこで僕の奥さんと別の友人が振りやすく感じて、もっとナイスショットの確率が上がるようにと、鉛のテープでセッティングしてみました。

 

長すぎるシャフト対策

まずは長すぎるシャフトを、もっと短く感じるようにセッティングします。

グリップの下に鉛を巻く方法の考え方と活用法とは!? 】で説明した通りに、このような場合は、まずはグリップの下側に鉛のテープを1巻きしますが、今回のクラブはかなり長いことと、グリップがかなり軽量なので、グリップの下側に2巻きしました。

これで45インチくらいの振り心地に感じると思います。

ヘッドバランスがD3なので、このくらいでもヘッドが軽すぎるとは感じないはず。

 

安定性の向上への対策

『 高慣性モーメントでヘッドがブレない 』という宣伝文句ですが、プロが打つならいざ知らず、一般的なアマチュアゴルファーには、標準セッティングでは安定性の高さは感じられないはず。

そこで【 ドライバーシャフトの鉛の貼り方に新提案! 】で説明したように、このブログで『 チップ巻き 』と呼んでいる鉛のテープの巻き方で、シャフトのチップ側に1巻きしました。

この2つの対策によって、僕の奥さんと別の友人のナイスショット率はかなり上がりました。

 

シャフトの動きが分かりづらい対策

残る重要課題は「 シャフトの動きが分かりづらい 」ことです。

この問題は【 カーボンシャフトの鉛の貼り方 】で説明したように、シャフトの動きが自分の好みになるような位置があるので、その位置を探ります。

僕の場合はかなり経験を重ねているので、スイングしてもらうだけで、そのシャフトがどう動くべきか、どこに貼ればよいのか、がすぐに分かるようになりました。

今回のシャフトは、この写真の位置でした。

 

セッティングの効果

今回の❶ ~ ❸のセッティングによって、僕の奥さんと別の友人のナイスショット率は上がり、フィーリングも大幅に改善したそうです。

見た目にも、シャフトの動きもヘッドの動きもスムーズになりました。

そして、まだ初心者レベルのこのドライバーの持ち主でも、そのセッティングの変化の具合と、打ちやすくなったことを実感できたそうです。

なお今回はあえて、ヘッド周りの調整機能は一切使用していません。

 

今回のまとめ

残念ながらメーカーが用意する標準シャフトは、長すぎて、柔らかすぎるシャフトばかりなので、多くのゴルファーには手強いクラブになっていると思います。

実際に練習場で確認しても、多くのゴルファーが曲がりまくっていますね。

かと言って、長すぎるシャフトを大きくカットしてしまうと、もともとのクラブ重量が軽いので、たとえ振りやすくなったとしても飛距離性能が落ちてしまうので、もしカットしたとしても0.5インチまででしょう。

そんな場合は安易にカットはせずに、今回紹介したような手法で対処してみてはいかがでしょうか。

それでも打ちやすくならなければ、買い替えやシャフト交換などの別の手段を考えて下さい。

 

ピンのHPを見ると、他のシャフトも豊富に用意されています。

たとえばその中で、PING TOUR 173 – 65のSフレックスを、44.75~45インチで販売してくれるならば、多くのゴルファーに適合しそうな気がします。

もっと面白そうなのが、PING TOUR 173 – 75のRフレックスを、43.5~44インチの短尺で仕上げたら、なかなかよさそうな『 重・短ドライバー 』になると思います。

追記 : この2本のシャフトは、【 最新のシャフトを試打してみました!! 】で試した結果、残念ながらお勧めできる特性ではありませんでした。

 

そろそろメーカーには、「 一発の飛び 」ではなく、「 コンスタントな飛び 」を追求したドライバーを用意して欲しいものです。

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