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『 重・短・小ドライバー 』をコースで試してみました! その2 ヴェイパー スピード TW

自分にとっての標準的なスペックよりも総重量が重く、シャフトが短く、ヘッドが小さいという、今までにない組み合わせのドライバーを、このブログでは『 重・短・小ドライバー 』と勝手に名づけて、自分で製作してその性能を紹介しています。

今回は【 驚異的な飛距離を実現!!】に続いての第2弾になります。

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安定した飛距離性能の『 重・短・小ドライバー 』

その1 】で紹介したツアーステージ Xドライブ 405が予想以上の性能だったので、同程度の性能で、さらに打ちやすいものを求めてみました。

Xドライブ 405は2005年モデルとかなり古かったので、もっと最近のモデルの中から選択することにしました。

そこで見つけたのが、2015年モデルのナイキ ヴェイパー スピード TWという、またしてもマニアックなドライバーです。

はたして、どんな『 重・短・小ドライバー 』に仕上がったのか?

 

ヴェイパー スピード TWのスペック

■ ヘッドデータ

ヘッド体積 : 420cc

ヘッド重量 : 不明 ( 推定204g )

ロフト角 : 10.5°

 

■ シャフトデータ

シャフト : ディアマナ S73

シャフト長さ : 純正45インチ ➔ 43.5インチ

フレックス : S

シャフト重量 : 69g ( カット後は未計測 )

トルク : 3.0

 

■ クラブデータ

総重量 : 322g

グリップ : ゴルフプライド ツアーベルベット・ラバー M60  50g

 

選択の理由

重・短・小ドライバー 』はシャフトの選択が非常に重要なので、重くても短くすれば振り切れる特性を持っているディアマナ S73のフレックスSが装着されているモデルの中から、小型のヘッドをリストアップ。

その中でも比較的新しいモデルとして見つけ出したのが、ナイキヴェイパー スピード TWです。

このモデルはTWと名がついているとおり、タイガー・ウッズ選手が実際に使用したモデルを日本用に仕様変更して限定販売されたモデルです。

このドライバーを使用する僕の奥さんは、ナイキのブランドが好きで、タイガー・ウッズの大ファンなので、このモデルを見つけたら迷うことはありませんでした。

販売されたていた当時は、まさかこんなハードなモデルを打つなんて考えてもいなかったので、全く興味を持つこともありませんでした。

このモデルを試打した情報を見ると、意外にも打感は柔らかいということ。

我が家の過去のエースドライバーだったナイキ ヴェイパー フライも打感が柔らかく、飛距離性能が優れたモデルだったので、ヴェイパー スピード TWの打感と飛距離性能にも期待しました。

 

練習場のインプレッション

まずは純正仕様の45インチのままで打ち始めました。

第一印象は非常に打ちやすく、飛距離性能も高く、打感も硬くはありません。

打音もソフトな気持ちよい音で好印象。

タイガー・ウッズモデルらしいハードな感じは全くありません。

…とは言うものの、45インチのシャフトはやはり長い!

そこで打ちやすく感じるようになるまで、少しずつ短くしていき、最終的には43.5インチまでカットしました。

ただし43.5インチと言っても、ソールして構えた時に43.5インチ相当になるように長さを合わせた数値です。

ナイキのドライバーはソールして構えた時に、他メーカーよりも長くなる傾向なので、実際には43.25インチくらいまでカットしています。

シャフトを短くしたら、ヘッドがかなり大きく感じるようになりました。

ヘッド体積は420ccですが、我が家所有の他のモデルと比較すると、ややシャロー気味の形状なので、見た目は420ccよりも大きく感じます。

そして見た目の好みで言えば、この形状ならば380ccくらいのもっと小型だったら完璧だったと思います。

シャフトの長さが決まり、とても打ちやすくなりましたが、このクラブを使用する僕の奥さんが打つ場合、少し右方向に飛び出す傾向でした。

スライスするのではなく、真っすぐに目標よりも5~10ヤードくらい右に飛ぶ、という状態。

おそらくタイガー・ウッズモデルということもあり、重心距離が長く設定されているのだと思います。

このモデルは限定品なので、【 こちら 】で紹介した「 重心ハンドブック 」にはデータが掲載されていませんが、これまでの経験から考えて、おそらく重心距離が40mm以上と推定。

そこで鉛を使って「 つかまり 」がよくなるように調整を開始しましたが、特徴的なソール形状のために、なかなかよい場所が見つかりません。

ようやく見つけ出したのが、クラウンに鉛を貼る自称『 ルーク貼り 』という方法で、写真の位置に0.3gを貼りました。

ドライバーの鉛の貼り方に新方式!!】で紹介した『 ルーク貼り 』で調整してきた多くのクラブは、どれもクラウンのトゥ側に貼っていたのですが、このクラブは重心距離が長かったので、写真の位置になりました。

シャフトを大幅に短くしましたが、標準仕様のヘッドバランスがD2.5もあり、ヘッド重量も重かったので、鉛は0.3gをクラウンに一ヶ所に貼るだけでOKでした。

 

コースでのインプレッション

コースでは安定した打ちやすさと飛距離性能を発揮しています。

当初の狙い通り、トータル性能でXドライブ 405の『 重・短・小ドライバー 』仕様を上回りました。

使用する本人にとってはオーバースペック気味なので、本当ならば気温20℃以上が望ましいのですが、10℃以上であれば十分に性能を発揮してくれます。

装着されているシャフトはディアマナ S73なのですが、一般モデルとはカラーリングが違い、硬さも少し柔らかいように感じるので、多小気温が低くてもOKなのかもしれません。

今後の気温の上昇に合わせて、もう少しセッティングが必要になると思うので、そのデータを続報としてこの記事に追加報告する予定です。

 

今回のまとめ

今回も『 重・短・小ドライバー 』は狙い通りの性能に仕上がりました。

従来の常識では明らかにオーバースペックな仕様を、大胆に短尺化することで、タイミングよく振りきれるようになり、クラブの運動エネルギーを活用して飛距離性能を向上させる新しい手法です。

そして今回もコースで試してみて感じたことが、この『 重・短・小ドライバー 』の最大の特徴は、「練習場よりもコースのほうが飛ぶ!」ということです。

練習場での飛距離は、もう少し重量の軽い短尺ドライバーや一般的な長尺ドライバーと同程度か少し飛ばないくらいなのに、コースでは不思議なくらいに打ちやすくて飛んでくれます。

この不思議な感覚は、実際に試してもらわないと分からないことですね。

これからも『 重・短・小ドライバー 』の製作を続けて、そのデータを紹介していきますので、そのデータを参考にしてもらい、未体験の打ちやすさと飛距離性能を体感して下さい!

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