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短尺ドライバーをコースで実際に試してみました! その5 エスヤード T.388

短尺ドライバーを製作して、実際にコースで試してみるというこの企画。

久しぶりの第5弾になります。

その4を紹介して以降に『 重・短・小ドライバー 』を試した記事も紹介していますが、今回のドライバーは総重量の面で少し不足しているので、『 短・小ドライバー 』と言えるのかもしれませんね。

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理想のドライバーを追い求めて…

これまでに短尺ドライバーと、その進化版の『 重・短・小ドライバー 』を何本か製作し、それぞれが飛距離性能と打ちやすさで、最新の長尺ドライバーを上回るクラブに仕上がっています。

そんなよいドライバーが何本もあるのに、知れば知るほどに欲が出るもので、「 もう少しこんな感じがよいのでは… 」とアイディアも浮かんできます。

そんな1本が、今回のエスヤード T.388というマニアックなドライバーです。

 

エスヤード T.388 のスペック

■ ヘッドデータ

ヘッド体積 : 388cc

ヘッド重量 : 195g

ロフト角 : 10.5°

 

■ シャフトデータ ( 純正品 )

シャフト : ツアーAD オリジナル専用シャフト

シャフト長さ : 45.25 ➔ 43.75

フレックス : SR

シャフト重量 : 64g ( カット後は未計測 )

トルク : 4.5

 

ヘッド選択の理由

驚異的な飛距離を実現!! 】で報告した『 重・短・小ドライバー 』にとても可能性を感じたので、その組み合わせにもっとよいヘッドはないものか?と研究を続けました。

こちら 】で紹介した「 重心ハンドブック 」からよさそうな小型ヘッドをピックアップして、ウェブの情報などからそのヘッド形状やインプレッション等を調べ、その中から厳選したのが今回のドライバーです。

選考材料としては、小型のヘッド、見た目がよい( 顔です )、打感がよい、打音がよい、中古品の中で程度がよい、といった点で、打感や打音は試打のインプレッション記事などを参考にしました。

実際にクラブを使用するのは僕の奥さんなのですが、小型のイケメンヘッドが絶対条件で、打感と打音にもこだわりを持っています。

たとえば【 小型ヘッドの短尺ドライバーが強風のラウントで真価を発揮! 】で報告したスリクソンZ925は、小型のイケメンで性能も抜群なのですが、打感が好みではないらしいのです。

おそらく超ハードヒッター向けのヘッドなので、僕の奥さんのパワーにはヘッド構造が堅牢すぎるのだと思います。

ダンロップのヘッドはシャフト挿入径が太いことも、打感に影響しているのかもしれませんね。

そんな訳で、Z925のような小型のイケメンであり、ヘッドが撓むような設計思想の物ならば、もっと打感もよくなるのではないかと考えました。

そんな条件から選んだのが、エスヤード T.388なのです。

マットブラックのクラウンと、フェース面の形状に特徴がありますが、違和感はなく、イケメンヘッドと言ってよいと思います。

このドライバー、その設計者の経歴を知っていたので、発売当時に非常に興味を持っていましたが、試す機会がないまま月日が流れていました。

いわゆるマイナーなクラブなので、まるで新品のような極上品を安価で購入することができました。

 

シャフト選択の理由

今回のクラブはヘッド重視で選んだので、シャフトはそのヘッドに装着されていた物、というだけの選択理由です。

なるべく程度のよいヘッドで、ロフトが10.5°として選んだクラブに、たまたま装着されていたのがこのシャフト。

おそらくこのヘッドに、ディアマナ S73か、ツアーAD PT – 7を装置すれば『 重・短・小ドライバー 』として理想に近いドライバーになるのではないか、という計画なので、装着されているシャフトの重要性は低かったのです。

純正シャフトのデータを見ると、少し柔らかいと予想しましたが、もし打ってみて気に入ればそのまま使用してもよい、という考えでした。

ただしキックポイントが中元調子で、今までに手にしたシャフトの中でも、最も手元側がしなるシャフトなので、はたしてその特性に慣れることができるのか?

 

練習場のインプレッション

まずは純正仕様の45.25インチのまま打ってみました。

飛距離性能はまずまずで、打感は期待通りによい感じです。

打音は少し高めですが、悪くはありません。

しかしこのシャフトは、あまりにも長くて柔らかい!

最近は短尺ばかりだったので、長尺は以前よりも余計に長く感じます。

そして長尺だからといっても、けして飛距離を伸ばせているフィーリングもありません。

柔らかめの中元調子で長尺なので、動きがスローに感じて、タイミングを合わせることが難しい印象です。

そこでどんどんシャフトを短くしていき、最終的には43.75インチまでカットしました。

ようやく違和感のない長さになりましたが、シャフトはまだ動きすぎる印象です。

ただ気温が低ければその動きは少なくなり、うまくタイミングを合わせられるので、試しに一度この状態でラウンドしてみることにしました。

シャフトを1.5インチもカットしましたが、標準仕様のヘッドバランスがD2だったことと、シャフトの特性の影響なのか、ヘッドが軽すぎるフィーリングにはならず、写真のように鉛をクラウン側に貼るという、自称『 ルーク貼り 』の手法で0.3gを貼っただけです。

この貼り方は【 ドライバーの鉛の貼り方に新方式!! 】で紹介しているので、参考にして下さい。

 

コースでのインプレッション

今シーズンの初ラウンドでいきなり試してきました。

曇り空で気温8℃の中でスタート。

予想していたよりもよい調子でラウンドは進み、前半は過去最高に近い飛距離を連発しました。

ヘッドの性能はとても高そうです。

ところが後半からよい天気になり、気温が12℃にまで上がった途端にミスショットが出てきました。

気温が上がったことで、身体は振れるようになったのに、シャフトの動きが大きくなり、タイミングが合わなくなったのです。

慣れない中元調子の影響もあるでしょう。

もしこのシャフトのフレックスが、SRではなくSだったなら、もっとよいフィーリングになっていたと思います。

こんな感じで今シーズンの初ラウンドは終了し、後半のミスショットはありましたが、前半の調子が良かったのでスコアは79をマーク。

雪解けからオープンしたばかりのコースコンディションを考えれば、合格点です。

 

その後の改良に成功

ラウンドのインプレッションを受けて、シャフトを当初の予定通りにディアマナ S73にリシャフトしようかと思いましたが、その前に打つ手がありました。

カーボンシャフトの鉛の貼り方 】で紹介した方法です。

その方法によって鉛の調整をしたところ、SRがSになったかのように、よいフィーリングに変化しました。

もっと気温が上がったらどう変化するのかは現時点では分かりませんが、この状態でもうしばらく使用を続けてみます。

 

続報

シャフトに鉛を貼って改良した状態で、今シーズン2回目のラウンドに行ってきました。

快晴の気温15℃の条件下でしたが、終始安定したフィーリングを維持することができて、ナイスショットを連発できたので、スコアも78をマーク。

まだ少し柔らかく感じるそうですが、シャフトの鉛の効果のおかげで、飛距離と安定性には十分満足できました。

気温15℃でもよいフィーリングを維持できたので、この状態のまま使用を続けてみます。

 

今回のまとめ

気温の変化に対する煮つめが不十分でしたが、今回の小型ヘッドの短尺ドライバーも、練習場よりもコースのほうが打ちやすく、コースボールとの相性もよく、期待通りの性能を発揮してくれました。

そして今シーズンの初ラウンドでも実感できたのは、小型ヘッドの短尺ドライバーは、他のクラブとのスイングの流れがよくなるので、「スコアの安定化に貢献することは間違いない」ということです。

そんな小型ヘッドの短尺ドライバーをまだ試したことがないのなら、【 小型ヘッドのドライバー 】を参考にしてもらい、是非一度トライしてみて下さい。

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