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最新のシャフトを試打してみました!! ヘッドスピード40~45m/s向けのインプレッション

time 2021/11/15

最新のシャフトを試打してみました!! ヘッドスピード40~45m/s向けのインプレッション

コロナ過の影響で、練習場での試打会イベントが激減していたので、なかなか参加できずにいましたが、先日久々に参加することができて、数多くの最新シャフトを試すことができました。

今回は、その詳細をお伝えします。

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とても有益だった久々の試打会

コロナ過の中でも練習場での試打会は行われていましたが、残念ながら興味のないメーカーだったり、用意されるシャフトの種類が少ないメーカーだったりして、この2年間は練習場の試打会には参加していませんでした。

それでも気になるクラブがある場合は、ゴルフショップの試打席で試打を続けていたのですが、やはり店内の試打席では情報の正確さは劣ってしまいます。

計測器との相性もあったり、無風で一定の室温で試打することも、屋外ほどには参考にならない印象を持っています。

やはり正確にクラブの特徴と性能を把握したいのならば、屋外の練習場か実際のコースが最適なのは間違いありませんね。

 

お勧めなのはピンの試打会!

久々に参加したのは、ピンの試打会です。

このピンの試打会、自分に合うドライバーシャフトを探したいのなら、一番にお勧めしたいイベントです。

その理由は、圧倒的なシャフトの種類が用意されているからです。

純正シャフトや標準カスタムだけでなく、かなりマニアックなカスタムシャフトも用意されているので、大手ゴルフショップでも試すことができないシャフトを試打できるのです。

しかもありがたいのは、ピンのスタッフの対応が毎回素晴らしいのです。

○○を打ってみたい、△△も試したい、と次々わがままなお願いをしても、優しく対応してくれるだけでなく、けして余計なことを言われることはありません。

ゴルフメーカーの中には、「あなたのスイングにはこのシャフトです!」とか、打つ前から「それは合わないでしょう」とか、こちらはそんなことは分かっていても試してみたいというのに、いちいち一言入れてくるメーカーがあったりします。

その点でピンの試打会ならば、余計なプレッシャーを感じることなく、多くのゴルファーにとって敷居の低い、気軽に楽しめるイベントだと思います。

 

各シャフトのインプレッション

試打クラブ

ピン G425 SFT

このヘッドで試打することになった理由は、【スライスに悩む友人が最新シャフトを試してみました!! 】で紹介する僕の友人が試打するために選定したものです。

 

今回のテスター

今回試打したのは、いつものように僕の奥さんです。

女子プロの皆さんのお母様方よりも年上という年齢なのですが、女性としてはパワーはあるほうです。

ベストスコアは71で、ヘッドスピードが36m/s程度ですが、常にフルパワーで打ちたいタイプなので、選ぶクラブやシャフトは、男性のヘッドスピード40~45m/sの人に適するようなスペックを好んでいます。

スイングタイプはゴルフロボットのような、余計な動きを抑えた安定したスイング。

ボールの質としては、高めのストレートで、若干フェード気味。

今回は、それぞれのシャフトの特性には一切合わせることなく、自分のスイングに徹してもらい、純粋にシャフトの特徴と相性を探ってみました。

その本人のインプレッションと、打たれたボールの性質を見極めて、そこにスイング中のシャフトの動き方を肉眼で判別できる僕の動体視力からのインプレッションを加えています。

 

試したシャフト

上記のデータを基にしたうえで、各シャフトのインプレッションを報告します。

試したシャフトの長さは、全て45.25インチです。

 

シャフト①

PING TOUR 173-65 フレックスS

このシャフトは【 最新のドライバーを打ちやすくセッティングしてみました! 】で説明したように、このシャフトを少し短くバットカットしたら、短尺ドライバーに適するかもしれない、とスペックを見て予想していたシャフトです。

しかし実際に打ってみると、あまり適合しないかもしれません。

これといった動きの特徴がなく、単なる棒のようなイメージで、球質としては左方向に一直線。

このシャフトに対しては、明らかにヘッドスピードが不足していて、飛距離性能も高くはありません。

 

シャフト②

PING TOUR 173-75 フレックスR

このシャフトも【 最新のドライバーを打ちやすくセッティングしてみました! 】で、短尺化に適しているのでは、と予想していたものですが、こちらもあまり合わないようです。

その記事では43.5~44インチにすれば、と推測していましたが、今回の45.25インチでは長くて重すぎて、フレックスRの余計な動きによってタイミングが合いません。

もしタイミングが合う人ならば、短尺化は成功するかもしれませんが…。

 

シャフト③

TOUR AD UB-6 フレックスS

グラファイトデザインの最新作で、派手なカラーリングが目を引きます。

過去のTOUR ADシリーズとは大きく変わった印象で、表示は中調子ではありますが、TOUR ADの中では比較的元調子寄りではないでしょうか。

手元と中間が大きく動く印象で、少しクセがあるというか、TOUR ADの中では動き方が独特なシャフトです。

TOUR AD DIの後継と言われているようですが、UB6に関しては全く違うように感じるはず。

飛距離性能もフィーリングも今一つでしたが、もしこのシャフトの動き方がハマる人には武器になると思います。

 

シャフト④

TENSEI CK Pro Orange 60 フレックスS

TENSEIについては、いろんなシリーズがありますが、どのシリーズもその動き方には「 張り感 」があるフィーリングで、僕の奥さんにはその「 張り感 」が合いません。

たまたまタイミングが合うときもありますが、合わないほうが多くなってしまいます。

 

シャフト⑤

SPEEDER NX 60 フレックスS

最近女子プロが多く使用しているので、このシャフトは試してみたかった1本です。

非常に分かりやすい動き方で、僕の奥さんのようにストレートボールの人は、簡単に安定したドロー系に変身します。

使用している女子プロの顔ぶれを見ても、ストレート系の球筋をドロー系にしたい選手が多い印象ですね。

簡単に表現するならば、エボリューションⅣ569のフレックスSに似ている動き方であり、もっとボールが捕まるイメージ。

しかし僕の奥さんには少し捕まりすぎる感があり、満足とまではいきません。

左を嫌う人にも合わないと思います。

 

シャフト⑥

Diamana TB 60 フレックスS

重・短・小ドライバー 』用としてDiamana S73を使用しているので、特性が似ているはずのこのシャフトにも期待していましたが、少し期待外れでした。

変なクセはないものの、際立っている点もない無難なシャフトなので、標準カスタムには向いているのかもしれませんが、あえてこのシャフトを選ぶ決め手があるのかな?という印象です。

 

シャフト⑦

VENTAS BLACK 6 フレックスS

このシャフトには驚きました。

事前情報ではハードヒッター向けのシャフトなので、せめてBLACK 5でないと性能を発揮できないと思っていましたが、BLACK 6でも全くハードすぎることはなく、とても打ちやすいシャフトでした。

もっと振りにいっても暴れずに、けして捕まりすぎずに、そして右にも逃げません。

分厚いインパクトで、中弾道の理想的なストレートボールが続きました。

飛距離性能も抜群で、【 理想のドライバーが遂に完成!! 】のドライバーに匹敵するか、それ以上の飛距離と安定性。

正直なところ、今までピンのドライバーで飛距離性能が高いと思ったことはありませんでした。

ピンのドライバーは、ヘッドスピード50m/s以上のハードヒッターから支持されているように、ヘッド構造が堅牢なので、ヘッドスピードが低い人には性能を発揮できない印象だったのです。

ところがこのヘッドとシャフトの組み合わせは抜群で、素晴らしい完成度だと思います。

 

シャフト⑧

PROJECT X HZRDAS Smoke Black PDX 60 フレックス6.0

こんなマニュアックなシャフトも打たせてもらえるのが、ピンの試打会の魅力です。

どんなスペックと特徴なのかも知らずに打ってみたところ、なんとVENTAS BLACK 6と同じ弾道と飛距離性能でした。

その弾道とシャフトの動き方には、見た目では甲乙つけがたいと思いましたが、打っている本人にはVENTAS BLACK 6の方がフィーリングがよいそうです。

 

今回のまとめ

今回のピンの試打会は、貴重なデータが取れて、とても有益なイベントでした。

試せなかったシャフトもまだまだありましたが、友人の試打も一緒だったので、残念ながら時間切れでした。

その友人の試打については、【 スライスに悩む友人が最新シャフトを試してみました!! 】をご覧ください。

 

このようなシャフトの試打レポートでは、プロや専門家がそのシャフトの特徴をメーカーに忖度しながら打っている印象があったり、もっとハードヒッターの人が、あえて40~45m/s向けにヘッドスピードを落して打っている場合が多いので、実際のフィーリングとはかなり変わってくるはずです。

やはりまずは自分で試すことが一番なので、皆さんもピンに限らず、もっと試打会に積極的に参加してみましょう!

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