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短尺ドライバーをコースで実際に試してみました! その4 4代目ゼクシオ ハードスペック

time 2018/08/20

短尺ドライバーをコースで実際に試してみました! その4 4代目ゼクシオ ハードスペック

短尺ドライバーを自分で製作して、コースで実際に試してみる、という内容を【 クラブセッティング 】のコーナーの中で続けています。

久しぶりとなる今回は、4代目ゼクシオ ハードスペックというマニアックなクラブを紹介します。

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短尺ドライバーのインプレッション その4

僕の奥さん用の短尺ドライバーを、これまでに3本製作し、その後もそれぞれに改良を加えて、非常に満足できる性能に仕上がっています。

友人達も次々にドライバーの短尺化を進めているので、短尺ドライバーのノウハウがかなり蓄積されてきました。

そこで、もっとよいドライバーはこんな感じかな?ということで製作した物が今回のドライバー、4代目ゼクシオ ハードスペックです。

 

ゼクシオ ハードスペックのスペック

ヘッドデータ

ヘッド体積 : 432cc

ヘッド重量 : 194g

ロフト角 : 10°

 

シャフトデータ

シャフト : ツアーAD W-60

シャフト長さ : 44インチ

フレックス : S

シャフト重量 : 63g ( 標準時 )

トルク : 4.8

 

ヘッド選択の理由

僕の奥さんは以前、3代目ゼクシオを使用していましたが、高反発ヘッドだったので、その当時にルール適合モデルに買い換えました。

そのまま4代目のゼクシオにすればよかったのですが、ヘッド上部のクラウンのグリーン色が好みではなく、純正シャフトの特性も合わなかったので、その時はキャロウェイハイパーERCを選択しました。

そしてその後は、ツアーステージ Xドライブ430スリクソン ZR30などの男前なクラブを使用していました。

一方のゼクシオは、本人が苦手とする長尺シャフトで、シャローな大型ヘッドの道を突き進んでいたので、全く手にする機会がなくなっていたのです。

ところが最近、短尺ドライバー製作にあたり、よさそうな小型のヘッドを探していたところ、クラウンがブラックカラーの4代目のゼクシオを発見。

調べてみると、当時は知らなかったのですが、ハードスペックというモデルが発売されていました。

ゼクシオの易しさがありながら432ccの小ぶりなヘッドは魅力的。

そしてフェイスアングルも、フックフェイス気味のSTDモデルよりも0.5°オープンフェイスになっていて、そしてなによりもクラウンのブラックカラーが格好いい!

メーカーに問い合わせたところ、ハードスペックと言っても、装着されているV27というシャフトがハード仕様なだけで、ヘッド自体はフェイスアングルや重心の位置を若干つかまりすぎないように変えているけれど、そんなに大きな違いはないとのこと。

それならばと早速中古クラブを探すと、驚くほど程度がよく、シャフトもV27というハード仕様でもフレックスSRという貴重な品を発見しました。

 

シャフト選択の理由

ゼクシオ ハードスペックのシャフトV27は、重量の62gはピッタリだったのですが、硬さはSRといえどもトルクが3.6なので、本人には硬すぎるのは明らかで、最初からリシャフトを想定していました。

これまでに短尺ドライバーを製作してきた経験や、数多くの試打によるインプレッションとシャフトの特性のデータから判断すると、本人に合いそうなシャフトは、60g前後でトルクが4.5~5.0のシャフトになります。

そんな条件で探すと、スピーダーエボリューションⅣ569が、59gのトルク4.6でピタリと一致します。

長尺仕様でしたが、このシャフトが装着されている大型ヘッドの最新モデルをいくつか試打して、打ちやすいことは確認できていました。

しかしまだまだ高価なので断念して、もっと安価で条件に合うシャフトを探して目をつけていたのが、ツアーAD W-60というかなり古いモデルです。

このシャフトは、63gのトルク4.8なので、ピッタリと条件に一致。

そこで問題だったのが、ダンロップのクラブはシャフトのチップ径が特殊なので、ダンロップのヘッドに装着されている中古品から探すことになりますが、なかなかよいものが見つかりませんでした。

ところが近所のゴルフ量販店の掘り出し物コーナーに、なんとW-60が装着されているスリクソンZR-600が目を疑うほどの安価で販売されていたのです。

もちろん即購入しました。

 

練習場でのインプレッション

まずは標準シャフトのV27から試しました。

しかし当初の予想通り、やはり少しハードな印象だったので、早々に本命のW-60に交換しました。

こちらのシャフトは長尺仕様になっていましたが、これまでの経験から、最初から44インチで製作しました。

出来上がったクラブは、予想通りに打ちやすく、そして曲がりが少ない安定した性能です。

飛距離性能も、同じ練習場の試打会で試打をした最新の長尺ドライバーにも負けていません。

もちろん本人の感覚に合わせて、鉛による微調整を施しています。

このクラブは、ソールに0.3gを2ヶ所、そしてなんとクラウン部に0.3gを1か所貼ってあります。

このクラウン側に貼る理由については、【 ドライバーの鉛の貼り方に新方式!? 】で説明していますので、是非ご覧ください。

 

コースでのインプレッション

フェアウェイキープ率が高く、平均飛距離のレベルが高い、素晴らしいクラブが出来上がりました。

打ち損じが非常に少ないクラブなのです。

多少振り遅れたり、フェース面が開いてインパクトしても、フェアウェイの右端に真っすぐ飛ぶだけです。

飛ばそうと思ってついつい引っ張ってしまっても、フェアウェイの左端に真っすぐに飛んで行きます。

つまり、スライスやフックのようにはボールが曲がらないのです。

ただしメーカーの説明とは違っていて、ノーマルモデルよりもヘッドのボディ剛性は高いようで、打感の硬さと捕まりづらい感は多少ありました。

それでも【 こちら 】で紹介したスリクソン Z925よりも、ラウンド中の飛距離と精度はあまり差がないものの、打ちやすさとしてはゼクシオ ハードスペックのほうが、明らかに上回っているそうです。

そこで一旦エースドライバーの座は、この4代目ゼクシオ ハードスペックに入れ替わることになりました。

 

今回のまとめ

今回のヘッドは10年以上前のモデル、シャフトは15年以上前のモデルです。

そんなに古いモデルなのに、ヘッドとシャフトの組み合わせを変えて、短尺化し、本人の感覚に合うように鉛の調整を加えることで、本人にとっては最新モデルを上回る高性能なドライバーが出来上がりました。

いくら最新モデルのヘッドとシャフトを組み合わせても、使う本人に合うとは限りません。

皆さんも「 最新こそ最善 」という固定観念には縛られずに、ヘッドの大きさや形状、シャフトの特性など、自分の感覚を信じてクラブ選び、クラブ作りにチャレンジして欲しいと思います。

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