パットを苦手としている人には、それぞれいろんな悩みを抱えていることと思いますが、まずは自分に合っている打ち方を見つけ出すことが何よりも先決だと思います。
自分に合わない打ち方を続けていても時間を無駄にするだけなので、もっと自分に合う打ち方を見つけて、効率よくパット上達への道を進みましょう。
そこで今回は、『 自分に合うパットの打ち方 』についてもっと深く考えてみましょう。
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もっと自由な発想で打ち方を考えましょう!
このブログでは【 パターの打ち方 】にて、いろいろなアイディアを提案してきましたが、その中でも【 魔法のパターグリップの握り方! 】で説明した内容はとても重要であり、各自のクセに応じたパターグリップの握り方を見つけ出すことが、パット上達への第一歩になると思います。
ところが中には、たとえパターグリップの握り方を修正したとしても、まだまだうまくパッティングできない人もいます。
一般的なレベルよりも腕の動きに悪いクセを持っている人にとっては、握り方を修正しただけでは不十分な状態というわけです。
僕の友人の中にもそんな悩み深い人がいましたが、先日その友人へ対策方法を伝授したところ、かなりよい効果が上がったので、今回その方法と考え方を紹介します。
悪いクセに対応するための考え方と打ち方
この友人は【 初心者から僅か5ヶ月で95を達成!! 】の本人で、その後はスイングは改善されているものの、なかなかスコアには反映されない状態が続いていました。
その原因は、ショット数が減った分だけパット数が多くなっていたからです。
その友人とは半年前にラウンドを同行して、スイングや攻略法をアドバイスをしていましたが、その時にパットの打ち方の悪さが気になっていたのですが、本人によると、「 最近パットの打ち方をつかんだ! 」そうなので、その時はあえて何もアドバイスしなかったのです。
しかし案の定、その後ラウンドを重ねるたびに「 パットがダメだ… 」と繰り返すようになりました。
せっかくショットのレベルが上がってきたのに、パット数が増えていたのでは90切りには近づけません。
そこで90切りに近づくために、僕がパットの打ち方をチェックすることになりました。
まず最初に今までの打ち方を見せてもらったところ、かなりぎこちない動きで、一目でパットが下手なことは分かりました。
おかしいと思い、彼が初心者の頃に教えていたはずの【 魔法のパターグリップの握り方! 】を実践しているのかと聞いたところ、そんなことはすっかりと忘れていて、最近はユーチューブを見て参考にしているとのこと。
なるほど、よくある話ですが、そんなに甘くないのがゴルフというもの。
そこで改めて【 魔法のパターグリップの握り方! 】に基づいて、本人に合う握り方を確認しました。
❶
右手は手のひらが少し正面を向くような、フック気味の向きに決まりました。
本人は人差し指は伸ばした方がよいようです。
❷
左手はスクエアよりもややウィーク気味になりました。
グリップを握る位置は、目一杯長めに持つ方がよいとのこと。
❸
左右を合体させるとこのようになります。
少し両手が離れるように握ることになりますが、左右それぞれの腕が動きやすくすることを優先すると、このような位置関係になりました。
そのままこの両手の握り方でパッティングをしてもらったところ、本人にとってはかなりストロークがスムーズになったそうですが、それでも僕の見た印象ではまだまだぎこちなく、不十分なストロークの状態に感じました。
そのぎこちない動きを観察すると、どうも左手と左腕が、右手の動きの邪魔をしているようなのです。
この友人は50歳代ですが、この友人に限らず多くの人が、日常生活では左手を積極的に動かすような運動や業務はしていないので、子供の頃のような感覚では左手は動いてくれません。
この友人の場合も、右手の動きと左手の動きには本人の感覚以上の差があり、左手がストロークの邪魔をしている状態でした。
そこでアドバイスしたのは次の2点です。
❹
1⃣ まずは左手に余計な邪魔をされないように、左手の握り方はなるべく力を入れずに、握るというよりも支えるだけのイメージにしてもらいました。
動きのよい右手中心でストロークするために、ぐらつかない程度に左手がサポートをする考え方。
2⃣ そして慣れないうちは右手がぐらついたり、力が入りすぎるので、それを防ぐために右肘を脇腹に軽く添えるようなイメージで全体の構えを作りました。
この構え方と握り方で、右サイド主導のストロークをするわけです。
❺
後ろから見るとこのような形になります。
見た目には安定感があり、パットがうまそうに見えませんか?
手先を使わずに、右肩、右肘、右手、パターヘッドが一体で動くようにイメージしてもらったところ、とてもスムーズにストロークできるようになりました。
もちろん本人もあまりにもスムーズにパターが動くことに驚いていましたが、それよりも本人が驚いていたのが、「 こんな形と打ち方でも大丈夫なのか!? 」ということ。
自分で調べたレッスン内容にはこのような形や考え方は無かったそうですが、もちろん「 OKです 」と答えました。
ゴルフスイング全般においても各自の特徴を生かすことが重要ですが、特にパットに関しては飛距離は必要ないので、自分の思い通りの感覚でボールを打てて、カップに入りさえすれば、形や考え方はもっと自由な発想を持っても大丈夫。
大事なことは、とにかく自分の感覚と動きを一致させること。
その点を説明して、本人に納得してもらいました。
今回のまとめ
だれもが子供の頃は、もっと両手が自由に動いていたはずですが、年齢を重ねるにつれ、自分の感覚通りには動かなくなるものです。
特に左手に関しては、驚くほどに衰えています。
その点プロの皆さんは、子供の頃から休むことなくゴルフ一筋の生活なので、一般的な感覚よりも遥かに両手を自由に操れます。
そんな彼らが、「 パットは右手の余計な力みを抑えて左手主導で打ちたい… 」として、クロスハンドやクローグリップでパッティングしていたとしても、それがアマチュアにはマッチする可能性は少ないのではないでしょうか。
パットのような少ない動きと力加減だからこそ、自分の持つ悪いクセや動きが現れやすいので、まずはその点としっかりと向き合ってみましょう。
育ってきた環境に大きな差があるので、たとえプロの言う通りにやったとしても、簡単には道は開かれないのです。