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アイアンのティショットを極めてスコアアップ! 注意するべきポイントは…!?

アマチュアゴルファーにとって、スコアを縮めるための重要なポイントがショートホールの攻略です。

スコアアップの重要なカギはショートホール攻略! 考え方と練習内容を変えてみませんか? 】では、その考え方を説明しました。

今回はショートホールで確実にワンオンするために、打ち方のコツについて考えてみましょう。

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アイアンのティショットがなぜうまくいかないのか?

常にティーアップから打てる、という優しい条件にもかかわらず、アマチュアゴルファーのショートホールのワンオン率はあまり高くありません。

スコア90を安定して切るためには、ショートホールの年間のワンオン率は50%くらい、もしスコア70台を狙うなら、年間ワンオン率は75%くらいが必要になります。

皆さんのショートホールのワンオン率は何%ですか?

ショートホールのティショットは、その人の飛距離やホールの距離によって、ユーティリティやフェアウェイウッドを使う場合もありますが、今回はアイアンに絞って考えていきます。

 

アイアンのティショットがうまくいかない理由

そのアイアンのティショット、アマチュアゴルファーが失敗している原因は、ズバリ、フェース面にボールがしっかりと乗っていないことです

まずは上の写真をご覧下さい。

このようなフェース面の向きが、多くのアマチュアゴルファーに見られるインパクト直前の状態です。

この状態は、基本的にはドライバーショットも同じ状態になっていて、【 アマチュアゴルファー必見! ドライバーショットのインパクトの真実 】にて、その内容を説明しています。

つまり、アイアンのティショットもドライバーショットも、インパクト直前のフェース面の向きはどちらも似ている状態なので、基本的なフェース面の向きを改善出来れば、どちらのショットにも効果があるということです。

 

ドライバーショットについては、【 アマチュアゴルファー必見! ドライバーショットのインパクトの真実 】から【 ドライバーショットのインパクトでフェース面が戻らないのは何故なのか? その理由を考える 】までの4回にわたって、その内容を説明しています。

アイアンのティショットも基本的には同じ考え方になりますが、今回はインパクト前後の状態をもう少し細かくタイプ別に分けて説明します。

そのタイプ別の状態の中から、自分に適合するアイアンのティショットの問題点を確認してもらい、その問題点に適した改善策を見つけ出して下さい。

 

それではここからが本題です。

上の写真の状態を簡単に説明すると、インパクト直前でフェース面はアドレスの状態に戻っておらず、フェース面が開いていて、なおかつロフトが寝た状態になっています。

このインパクト直前のフェース面の向きを数値で表すなら、アマチュアゴルファーの平均値は、フェース面が5°くらい開いて、ロフトが5°くらい寝ている状態になっていると思って下さい。

そしてこの写真の位置でのフェース面の向きは、ほとんどのアマチュアゴルファーが同じ状態になっているにもかかわらず、ここからの各自のフェース面の動き方の違いによって、弾道の種類とボールの質が大きく分かれて行くのです

 

この写真の状態からインパクト直後に向けての、アマチュアゴルファーのフェース面の動き方は以下の通りです。

① フェース面が開いたままインパクト。ただしロフトは寝たまま。

② フェース面が急激に閉じる方向に動く。ただしロフトは寝たまま。

③ フェース面はスクエアに戻る。ただしロフトは寝たまま。

一般的には、この3種類に分かれます。

 

この上記の から③ のフェース面の動き方にプラスして、各自のスイング軌道の特徴が加わることで、それぞれの弾道とボールの質に変化が生まれます。

スイング軌道がレベル軌道の場合

① のレベル軌道 フェース面が開いた状態のままレベル軌道でインパクトを迎えると、ボールはフェース面を滑るように動き、少しスライスしながら力無く右に飛び出します。

 

② のレベル軌道 ここからフェース面をイン側に急激に返して行くと、フェース面がボールを巻き込むように食いついて、弾道が低めの多少のフック。

 

③ のレベル軌道 フェース面は戻せたものの、ロフトが寝ているままなので、ボールは高い弾道になりますが、その分だけ飛距離は出ません。

 

スイング軌道がアッパー軌道の場合

① のアッパー軌道 フェース面が開いたままのアッパー軌道は、ボールはやや右に飛び出しなからも、レベル軌道よりも多少力強い弾道になり、ボールの高さも高くなります。比較的コントロールしやすいスライスボールです。

 

② のアッパー軌道 ボールはフェース面からあまり滑りませんが、いわゆる「つかまった」ボールになり、高い弾道でどんどん左に流れて行きます。

このボールの質では、グリーンをとらえ続けることは難しいでしょう。

 

③ のアッパー軌道 ボールはフェース面をあまり滑らず、ストレート系の力強い高い弾道になりますが、ヘッドスピードに対してバックスピンが多すぎて、飛距離が出ないだけでなく、風に弱いボールになります。

 

スイングがダウン軌道の場合

① のダウン軌道 フェース面が開いたままで、ロフトも寝たままの状態で、ダウン軌道にヘッドが動くと、アイアンのティショットとしては最悪の状態です。

ボールはフェース面をアウト側に、なおかつ上方向にも滑り、弱々しく右方向に逃げていくボールになります。

そのボールの質を無理にコントロールしようとして、アウト側からフェース面を被せようとする動きが出やすくなるので要注意。

 

② のダウン軌道 フェース面が急激に閉じる方向に動き、ロフトが寝たままでダウン軌道のインパクトになると、それぞれの動きに相殺されるようにボールは絶妙にフェース面を滑り、低い弾道で目標方向に飛んで行く場合が多くなります。

しかし本来の高さと飛距離は出ません。

 

③ のダウン軌道 ボールは目標方向に高く飛び出しますが、飛距離の出ない弱弱しい弾道になるでしょう。

例えば7番アイアンで打っているのに、飛距離は9番相当のボール。

 

以上がフェース面の動き方とスイング軌道の組み合わせによる、球質とその弾道の特徴です。

この中から自分の弾道とボールの質に該当するものを当てはめて、その対策方法を考えましょう。

 

自分のタイプが分かれば、どのようにフェース面をコントロールすればよいのか?そして、どのようなスイング軌道にすればよいのか?が見えてくるでしょう。

注意するべき点は、自分がレベル軌道なのか、アッパー軌道なのか、ダウン軌道なのかをしっかりと意識すること。

アマチュアゴルファーは、自分がどの軌道で打っているのかを意識していない人が意外に多いものです。

それでは毎回スイング軌道が変わってしまう可能性が高いので、問題点を修正することが困難になります。

 

3つの軌道の中でも、アマチュアゴルファーに一番適さないのはダウン軌道です。

アマチュアゴルファーのフェース面は、どのタイプのフェース面の動き方であっても、インパクト時ではアドレス状態よりもロフト角が寝てしまっています。

ティアップしている状態で、その寝ている状態のフェース面のまま、ダウン軌道でインパクトしてしまうと、ボールがフェース面を滑りやすくなるだけなのです。

プロゴルファーのように、アドレス状態のロフト角でインパクトすることが出来るなら、ダウン軌道でもボールは滑ることなく、力強く高い弾道でロフト通りの飛距離に飛んで行きます。

ここがプロとアマの一番大きな差。

 

今回のまとめ

最終的な目標は、プロゴルファーのように、フェース面が開かないようにしながら、アドレス通りのロフト角でインパクトすること。

しかしその作業は言うほどには簡単ではないので、長期的視点でそのレベルを目指しつつも、まずは自分のフェース面の動き方とスイング軌道のタイプを把握して、問題点を少しずつ改善する方向で練習を積むべきでしょう。

今回説明した点に気づくだけでも、大きな進歩が得られるはずです。

 

理想論としては、ゴルフ雑誌で説明されているようなスイング全体を改善する必要もありますが、あまりスイングオタクになる必要はありません。

それよりも、正しいフェース面のコントロールとボールのとらえ方の改善に集中して、練習を重ねたほうが効果的です。

彼らが推奨しているスイングを目指すだけでは、よいボールを打てるわけではありません。

逆によいインパクトを続けることで、結果的によいスイングが出来上がっていくケースもあります。

その点には十分に注意して、効果的な練習を積んで下さい。

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