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あの女子プロの初優勝を支えたお助けテクニックとは!? 『ユーコロ』で寄せワンを重ねるべし!

100切り、90切り、そして80切りを目指すためには、ランニングアプローチを簡単に打てるようになることがとても重要な項目ですが、そのクラブ選択と打ち方を工夫することによって、誰もが「 寄せワン 」を簡単に狙えるようになります。

今回はその点をじっくりと説明します。

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ランニングアプローチで失敗しなければ、スコアアップは間違いなし!

先日のKKT杯バンテリンレディスで、植竹希望選手が初優勝を達成し、勝みなみ選手を筆頭とする『 黄金世代 』の10人目の優勝者となりました。

その植竹希望選手、キレのあるショットを武器としていますが、実はグリーン周りのアプローチショットをとても苦手としています。

バンカーショットはかなり上手いのに、なぜかアプローチショットには苦手意識があるとのこと。

そこで植竹希望選手が活用しているのが、ユーティリティでランニングアプローチをするテクニックであり、グリーンエッジまで3~10ヤードくらい残っている場合のファーストチョイスになっています。

このランニングアプローチの方法は大きなミスを防げるので、緊張する場面でも余計なストレスから解消される効果によって、持ち味のショット力が生きてくるのではないでしょうか。

 

このユーティリティでランニングアプローチする方法は、このブログでは『 ユーコロ 』として【 ランニングアプローチ 】の中で紹介していますが、もっと皆さんにその有効性を知ってもらえるように、今回その説明を追加します。

 

プロよりもピンに寄せられる『 ユーコロ 』のランニングアプローチ

このブログ開設当初から、『 ユーコロ 』の素晴らしい有効性を説明していましたが、残念ながら国内のプロで活用している選手はごく僅かでした。

そんな中でようやく植竹希望選手の活躍によってクローズアップされることになり、時を同じくして【 このような記事 】も取り上げられるようになってきました。

おそらく今後はもっと『 ユーコロ 』を活用する選手が増えてくるはずなので、その流れがアマチュアゴルファーにも広がっていくことでしょう。

 

●『 ユーコロが広まるまでの歴史

おそらく世界で最も早くウッド系のクラブでランニングアプローチを始めたのはタイガー・ウッズ選手だと思います。

20年以上も前から3番ウッドでランニングアプローチをしていました。

もちろん通常のランニングアプローチはウェッジを使用していますが、ライの状態が悪い時には、余計な失敗を防ぐためにウッドを選択しているようです。

ところが試してみると分かりますが、3番ウッドや5番ウッドはロフト角が少ないので、グリーン周りが綺麗に整えられていないとイメージ通りには転がりません。

かと言ってチッパーを試してみても、ロフト角が35°くらいもあるとボールが上がりすぎて、距離感を合わせることは難しいものです。

9番や8番アイアンでのランニングアプローチは多くの人が試したことがあると思いますが、打感がボヤけているし、フェース面にボールがうまく乗りづらいので、距離感のコントロールはとても難しく感じます。

そこで僕が狙いを定めたのが、3番ウッドとチッパーの中間くらいのロフト角になる27°のユーティリティです。

もともとそれ以前から、ラフから楽に打てるクラブとして27°のユーティリティを僕の奥さんが使用していたので、試しに自宅のパターマットで打ってみると、「 ポンポン 」と2~3回バウンドした後に、イメージ通りの距離感でボールが止まりました。

そしてなによりも、フェース面にボールが長く乗ってくれるようなその打感がとてもよい感じで、コントロール性に優れていたのです。

そこで早速、当時はランニングアプローチが苦手だった僕の奥さんにラウンドで試してもらったところ、すぐに慣れて面白いようにピンに寄せることができるようになり、さらに自分の感性でトゥを下げる打ち方を見つけだすと、それこそ神のような精度でピンに寄せることができるようになりました。

それがもう15年も前の話です。

そのころから海外のプロも、ユーティリティでランニングアプローチする選手が現れてはいましたが、当時のプロはまだ23°くらいまでしかユーティリティを使用していなかったので、27°前後の方が簡単なことは誰も気づけなかったのです。

それが現在は渋野日向子選手が30°を使用しているように、ロフト角の大きいユーティリティを使用する選手が増えているので、今後はもっと『 ユーコロ 』の素晴らしさに気づく選手が増えると思います。

ちなみに植竹希望選手は、ヤマハRMXの22°と25°を使用しているので、おそらく25°で『 ユーコロ 』をしていると思います。

 

●『 ユーコロの打ち方のコツ

植竹希望選手や他のプロの打ち方を見ると、ユーティリティを通常通りにソールして構えているように見えますが、それよりもお勧めしたいのが、もっとトゥ側を下げて構える方法です。

トゥを下げることによって、もっとライの状態に影響されずに、コントロール性を高めて打つことができます。

写真❶のように、トゥを下げて構えるとシャフトの角度はパターのライ角に近くなります。

27°のユーティリティなので、シャフトの長さはそれほど長くはありませんが、それをもっと短く持つことで、よりパターに近い構え方を目指します。

そのように構えるためには、両肘はパターの時よりももっと大きく曲げて、両肩 ➡ 両肘 ➡ グリップが変形の五角形になり、クラブを吊り下げるようなイメージになります。

打ち方のコツは、「 ポーン 」とインパクト感を出すように、ボールをヒットすることです。

パターのようにストロークしてもうまく打てますが、「 ポーン 」とインパクト感を出した方が、もっとイメージ通りの転がりを作ることができます。

そして失敗しないための絶対条件が、左右対称のイメージで、ボールの前後5cmくらいを軽くダフらせること。

少し手打ち感を出しながら、ボールの前後にソールを滑らせれば、ボールは軽くジャンプするように転がり、思い通りの距離感にコントロールできるようになります。

これで『 ユーコロ 』は完成です。

 

今回のまとめ

写真❷のように、グリーンエッジまで5ヤードくらい、そこからピンまで20ヤードくらいの場合、アマチュアの場合は、通常のランニングアプローチやピッチエンドランで「 ワンピン 」まで寄せることができれば、「 ナイスアプローチ! 」になると思います。

ところが『 ユーコロ 』をマスターすれば、「 ワンピン 」圏内は当たり前になり、まさにトッププロのように「 ピッタリ 」に寄せられるようになります。

たとえ下り傾斜のグリーンでもイメージ通りに止められるようになるので、マスターすれば凄い武器を手に入れることができるのです。

アマチュアの場合はグリーン周りから練習する機会は少ないものですが、少し練習しただけですぐに感覚がつかめる『 ユーコロ 』を、まずは試してみましょう!

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