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簡単なアプローチショットの打ち方に気づいた秋吉翔太選手 今後の躍進なるか!?

2018年6月21~24日開催のダンロップ・スリクソン福島オープンで優勝した秋吉翔太選手。

初シードの今シーズン、ミズノオープンに続き早くも2勝目を達成し、賞金ランクも2位に浮上しました。

今回は、秋吉翔太選手の学習能力の高さについて説明します。

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秋吉翔太選手が簡単なアプローチの打ち方を発見

秋吉翔太選手は国内予選を突破して、初の海外メジャー大会となる全米オープンに臨みました。

ところが難コースに全く歯が立たずに、19オーバーという悲惨なスコアで予選落ち。

しかしその鬱憤を晴らすかのように、その翌週となる国内男子ツアーのダンロップ・スリクソン福島オープンでは、一転して20アンダーの素晴らしいスコアで優勝しました。

この大きな差こそが、国内男子ツアーと世界のトップクラスとの実力差をダイレクトに表しているのですが、その点はさておき、見事に気持ちを切り替えて優勝することができた秋吉翔太選手は、今後の更なる躍進が期待される選手かもしれません。

 

さてその秋吉翔太選手、全米オープンでただ打ちのめされて帰ってきたわけではなかったのです。

日本人選手と世界のトップクラスとのアプローチショットの打ち方の違いを発見したそうです。

日本人選手はハンドファーストで打つ人が多いのに、世界のトップクラスはハンドレイト気味に打っている点に気づきました。

さっそく翌週のダンロップ・スリクソン福島オープンで、覚えたばかりのアプローチショットを試したところ、ふわりとしたボールで簡単にピンに寄せられるようになりました。

テレビ放送の中でも、グリーンの近くからの短いアプローチを、同じような打ち方で、ふわりとピンに寄せていたのを見た解説の青木功JGTO会長が、「 うまい、今の打ち方は相当練習したはずだ… 」とおっしゃっていましたが、実は覚えてから一週間も経っていない打ち方だったのです。

青木功会長がそう見えるほどに、その打ち方をすぐに使いこなしていました。

 

日本人選手はなぜ気づかないのか!?

さて、今回秋吉翔太選手が覚えたアプローチショットの打ち方、残念ながら、現時点でこの打ち方に気づいていると思われる日本人選手は、松山英樹選手と小平智選手、そして丸山茂樹選手くらしか見当たりません。

その他の選手からは、そのような打ち方についてのコメントは聞いたことがなく、実際にもそのように打っている場面を目にしたことがないのです。

なぜ彼らは気づかないのでしょうか?

このアプローチショットの打ち方は、このブログの中の【 アプローチ 】で以前から紹介しているので、読者の皆さんはよくご存知の打ち方。

試してもらえば分かりますが、柔らかくふわりとしたボールで簡単にピンに寄せることが出来ます。

そして、実際に目の前でその選手の打ち方を観察しなくても、PGAツアーなどのテレビ観戦からでも、すぐに違いが分かる打ち方なのです。

それなのにほとんどの日本人選手が気づかないことが不思議でなりません。

 

多くの日本人選手が海外メジャーに挑戦しても、いつも予選落ちを繰り返していますが、その差を生みだしているのは、パワーの差やショット力の差と言うよりも、「アプローチショットとバンカーショットとパッティング」というショートゲームの打ち方に違いがあり、日本人選手がやっている打ち方のほうが難しいからなのです。

 

アプローチショットでは、オープンスタンスでボールを右足の前に置いて、クラブヘッドを上から鋭角に入れてスピンをかける打ち方。

バンカーショットでは、オープンスタンスでクラブヘッドを鋭角に入れて砂を爆発させる。

パッティングでは、ハンドファーストに構えてマイナスロフトで強めのインパクト。

ほとんどの日本人選手がこのような打ち方をしているのに、海外のトップクラスの選手はこのような打ち方をしていません。

そして、その打ち方の違いこそがプレーの難易度の差になっていて、その差が結果にダイレクトに表れているのです。

 

そしてなによりも問題なのは、日本人選手がやっている難しい打ち方が、日本のゴルフレッスンの常識になっていることです。

アマチュアゴルファーに対して、わざわざ難しい打ち方を指導されているので、少ない練習量ではなかなか上達しないのは仕方ありません。

ゴルフにはもっと簡単な打ち方があるので、【 アプローチ 】【 バンカー 】【 パター 】を参考にして、もっと簡単な自分なりのよい方法を見つけて下さい。

 

最後に

他の日本人選手が気づかない点に、しっかりと気づいて、すぐに結果に結びつけた秋吉翔太選手の学習能力と実行力は、今後に期待が持てるものです。

7月19~22日開催の全英オープンへの出場も決まっているので、今度こそは予選を突破して、もっと多くのテクニックの違いを学習して欲しいと思います。

厳しいことを言えば、まだ27歳にしてややメタボ気味で、上半身よりも下半身が貧弱に見えます。

もっとプロアスリートらしい体型になるようにフィジカルトレーニングを積んでもらえれば、確実に世界とも戦えるでしょう。

日本人選手は皆、打ち方自体が難しいので、ボールを打つ練習時間が長くなり、フィジカルトレーニングの時間が不足しているように感じます。

もっと簡単な打ち方を身につければ、ボールを打つ練習を減らすことが可能になるので、フィジカルトレーニングの時間を増やせるはずなので、パワー面でも世界と戦えるようになるはず。

松山英樹選手に続く選手が、早く現れることを期待しましょう。

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