2020/01/15
2018年1月25日~28日開催のPGAツアー、ファーマーズ・インシュランス・オープン。
タイガー・ウッズ選手が本格復帰の初戦、ということで大きな話題となったこの大会。
松山英樹選手は最終日にタイガー・ウッズ選手と同組で回り、最終順位は12位。
そこで目を引いたのが、松山英樹選手のパッティングスタイルです。
前戦までのパッティングスタイルから明らかな変化が起きていました。
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確実に進化した松山英樹選手のパッティング
松山英樹選手のパッティングスタイルと言えば、ワイドスタンスでどっしりと重心を下げた、いかにも安定感のあるスタイルでした。
重心を下げた下半身の土台の上に、上半身はガチッと型を決めるようにセットアップ。
その型を崩さないようにして、肩の回転が主動するような、腕をあまり使わないストロークをしていました。
そのスタイルがこの大会で大きく変化していたのです。
まず、明らかに腰の位置が高くなりました。
スタンスが狭まり、膝の曲がる角度も少なくなっています。
上半身はガチガチ感が消えて、リラックスした雰囲気になり、腕を使う比率が上がっているように見えます。
非常に自然で「 いい感じ 」に変わっていたのです。
このスタイル変更によって、パターヘッドの動きが非常によくなりました。
これまではストロークの動き方が少し硬く、パターヘッドの動く量に対して、グリップした手元の動く量が少し大きい傾向だったものが、滑らかな振り子の動きが出来ていたのです。
いわゆる「ヘッドの出がよい」ストローク。
このストロークによって、松山英樹選手自身のパッティングのフィーリングもよくなっているようです。
このパッティングスタイル変更は大賛成!
従来のスタイルはあまりにも型を固めすぎていて、パターヘッドのコントロールが逆に難しくなっているような印象でした。
練習グリーンのような平坦なグリーン面なら、あのような固めたスタイルで練習を積めば、それこそロボットのようにストローク出来るのかもしれません。
しかしコース上のグリーンは、起伏が大きいコースも多く、そのような場面では苦戦してしまう傾向があるように見えていました。
その点が以前から気になっていたのです。
マスターズ制覇に近づいた!?
従来の松山英樹選手のパッティングスタイルは、オーガスタの起伏の激しいグリーンには相性がよくない印象を持っていました。
その点で、今回変更したスタイルなら、起伏が激しくても平衡感覚が保ちやすく、安定したストロークが出来ると思います。
2017年のマスターズは、ショットの調子が非常によかったものの、明らかにパッティングの不調によって、優勝争いに加わることが出来ませんでした。
このパッティングスタイルを続けてくれるなら、今年こそは!?
今シーズンも期待大の松山英樹選手
これまでもショットの精度と安定感には定評のある松山英樹選手。
これでパッティングが安定すれば、昨シーズン以上の活躍が期待出来るでしょう。
松山英樹選手の次戦は、2年連続優勝を果たしている相性抜群のウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープンです。
3連覇への期待を持って応援しましょう!