2019/02/13

全米女子オープン、宮里藍選手の最後の挑戦は41位でフィニッシュ。
パットがもう少し決まっていれば…と思わせる惜しい戦いぶりでした。
優勝したのは韓国のパク・ソンヒョン選手、今シーズンからLPGAツアーに参戦した23歳です。
そして驚くべきは、トップ10に韓国人選手がなんと8人!
一方で日本人選手は、決勝ラウンドに進出出来たのが9人中で僅か3人。
その中の最上位が野村敏京選手の33位。その野村敏京選手も国籍は日本を選んでくれていますが、そのルーツは韓国。
韓国勢に圧倒的な力の差を見せつけられました。
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日本人選手の世界とのレベルの差が心配
テレビで観戦されたなら分かると思いますが、残念ながら日本人選手の実力は、韓国人選手だけでなく、世界のトップクラスと比較すると、明らかなレベルの差を感じました。
その差の大きさは衝撃的と言えるほどのものでした。
国内女子ツアーと米国女子ツアーを別々に見ていると分かりづらかったレベルの差、同じ土俵での勝負では歴然の差があったのです。
現在の国内女子ツアーはバブルと言えるほどの盛況ぶりですが、その実力レベルには危機感を持つ必要があるでしょう。
よほど調子がよい時は通用するかもしれませんが、コンスタントに勝負することは厳しい状況だと思います。
それほどにレベルが高かった世界の戦いで、一時は世界ランク1位の座に輝いていた宮里藍選手の凄さを改めて実感。
その宮里藍選手の凄い功績を見て、若手の日本人選手から「 世界を目指します 」という言葉をよく聞きますが、まだまだ「 その差はかなり大きい 」と認識して欲しいと思いました。
しかし、韓国人選手がゴルフがうまくて、日本人選手はゴルフが下手なのかと言うと、それは違っていて、その差はゴルフ理論の違いによって表れていると思います。
日本のゴルフ界で主流を占めている、下半身リードで、左に体重移動して、ダウンスイングでタメを作り、ハンドファーストでダウンブロー。
日本でお約束となっているこのゴルフ理論が、日本人選手の邪魔をしているのではないでしょうか?。
韓国人選手だけでなく、現在では世界中の選手がこのようなゴルフ理論ではスイングしていないようです。
もはや日本のゴルフ理論は、ガラパゴス化されてしまったのかもしれませんね。
下半身を極力動かさずに、回転軸を保ちながら上半身の動きでクラブに効率よく大きな回転運動を与える世界のゴルフ。
下半身を動かして、回転軸も左に移動しながら、クラブを鋭角にボールにアタックさせる日本のゴルフ。
その違いは明らかです。
アプローチショットとバンカーショットの打ち方が違う
最も大きな違いが見られるのは、アプローチショットやバンカーショットでしょう。
このブログではこれまでにも、「 世界のトップ選手と日本人選手のアプローチショットの違いを分析 」や「 簡単なバンカーショットの打ち方 アマチュアゴルファーに適した打ち方を考えましょう 」などで、その違いを説明してきました。
例えばバンカーショット、今回の全米女子オープンのテレビ放送の中で、画面に映し出されたバンカーショットは、どの選手も「 簡単なバンカーショットの打ち方 アマチュアゴルファーに適した打ち方を考えましょう 」で説明した打ち方と全く同じでした。
僕の文章力ではその説明がうまく伝わらなかったかもしれませんが、世界のトップ選手達は、まさに僕が説明したかったイメージの打ち方を見せてくれました。
オープンスタンスから、クラブヘッドを鋭角に砂に打ち込み、砂の爆発力でボールを飛ばす、という日本人選手が多用する打ち方ではありません。
もし世界のトップ選手達も「 バンカーショットはエクスプロージョンで… 」と説明していたとしても、実際にやっている内容は大違いなのです。
何故か進化を見せない日本のゴルフ理論。
見方を変えれば、日本人選手は器用なので、ボールを自在に操ろうとし過ぎてしまい、結果的にスイング理論が複雑な方向にねじ曲がってしまったのかもしれません。
しかしそんな複雑な理論では、アマチュアゴルファーが簡単に上達することは出来ません。
現在も日本のゴルフ雑誌やゴルフ番組の中では、多くのプロゴルファーやプロコーチが従来のゴルフ理論を基にして説明しているので、アマチュアゴルファーは錯覚してしまうと思いますが、その点には惑わされずに、世界のトップクラスの選手達のプレーを自分の目で確かめてみましょう。
番組を録画してスロー再生を駆使すれば、その違いがよく分かると思います。
着目して欲しい点は、彼らのプレーのレベルの高さだけでなく、彼らのプレーのほうがシンプルで、簡単であるということです。
シンプルで効率のよいゴルフをマスターして、スコアアップを目指しましょう!