2019/07/02

2017年5月29日に宮里藍選手の引退会見が行われました。
プロアスリートにとっては、いつかは訪れる引退の時ですが、31歳という年齢は早すぎるという印象しかありません。
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世界のトップにしか理解できないメンタル問題
一時は世界ランクの1位に君臨する偉業を達成した選手。現在でもまだまだ世界で戦っていける実力はあるはずですが、世界の頂点に立った者にしか理解出来ない領域の中での、プライドやモチベーションの問題なのでしょう。
宮里藍選手といえば一番印象深いのが、2003年のみやぎテレビ杯ダンロップ女子オープンの優勝。
アマチュアの女子高校生がプロの大会で優勝し、即プロに転向。
その後は「 藍ちゃん旋風 」と言えるムーブメントを起こし、日本のゴルフ界の雰囲気を一気に明るいものに変えてくれました。
横峯さくら選手というよきライバルにも恵まれての「 藍ちゃん旋風 」は、まさに当時の日本ゴルフ界の救世主。
その流れがその後、石川遼選手、そして松山英樹選手へとうまく引き継がれている日本のゴルフ界。宮里藍選手の功績は偉大なものです。
宮里藍選手のショートゲームは絶品
155cmと非常に小柄な宮里藍選手。そのハンディを補うために、ドライバーショットではドローボールでランを稼ぐようなボールを打っています。
それでもLPGAのコースは距離が長いので、セカンドショットはフェアウェイウッドとユーティリティでピンポイントにピンを狙って行く、という神業とも言えるゴルフ。
そんな宮里藍選手のゴルフは、パターの調子に話題が集まりますが、グリーン周りのアプローチやバンカーショットがとてもうまい選手です。
【 世界のトッププロと日本のプロのアプローチショットの違いを分析 】で説明しましたが、宮里藍選手も世界のトッププロと同じような打ち方をしているのですが、彼女のお兄さん二人がその影響を受けていないのが不思議なところです。
小柄な身体を目一杯使って世界と戦っている宮里藍選手のスイングは、皆さんの目に焼き付いていると思います。
14年間のプロ活動の中で多少スイングは変わっていますが、基本的には大きなスイングアークで飛距離を稼ぐ狙いのスイングだと思います。
① 最近は以前より下半身が先行する動きが少なくなり、② 左への体重移動も抑えられて、③ ダウンスイングのタメも意外に少なく、④ 若干ハンドフアーストですが、ヘッドの入射角は鋭角ではありません。
つまり現在世界の主流になっているスイングに非常に近い動き方になっています。
そのスイングで長尺のドライバーを大きな回転運動で飛ばしている宮里藍選手。
残る日本ツアーの参戦予定は6月8~11日開催のサントリーレディスオープンゴルフトーナメントです。
日本のゴルフファンにとっては特別な大会になりそうですね。