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難しかった『平成』のゴルフにサヨナラ! 『令和』のゴルフはもっと簡単になる!!

Meditations / Pixabay

ゴルフクラブやボールの性能が大幅に進化しているはずなのに、なかなかゴルフが簡単にならなかった『 平成 』の時代。

しかしそんな難しかったゴルフも、元号が『 令和 』に変わったことをきっかけにして、もっと簡単なゴルフに変えていきたいものですね。

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ゴルフはもっと簡単なものへと変えることができる!

アマチュアゴルファーにとっての『 平成 』時代のゴルフが、ゴルフクラブやボールの進化についていけずに難しいままだった理由について考えていくと、たどりついた答えが「 プロゴルファーとの生い立ちの違い 」という要因でした。

ここからの説明は、元プロスポーツ選手であり、現役のプロコーチである僕の視点を変えた分析によるものです。

 

『平成』のゴルフが難しかった理由とは…!?

プロゴルファーはほぼ全員が子供の頃からゴルフ一筋

『 平成 』の時代に活躍していたプロゴルファーは、ほぼ全員と言ってもよいくらいに子供の頃からゴルフを始めています。

そして当時のジュニアゴルファーは、ほぼ全員が大人用の重いクラブで始めているので、彼らには共通する「 クセ 」が身につくことになります。

 

一昔前のジュニアゴルファーに共通する「 クセ 」

その「 クセ 」とは次の通りです。

自分の身体にマッチしていない重いクラブを振るために、バックスイングで身体全体を右側に揺らしながらクラブを上げて、ダウンスイングでは逆に左に身体を揺らして、足腰も大きく動かしながらクラブを振ろうとします。

彼らには、このような共通する「 クセ 」と、子供ながらの柔軟性が組み合わされたスイングの特徴ができあがります。

 

「 クセ 」のあるスイングが標準形になった

そんな彼らが次々とプロゴルファーとなり活躍を始めると、やがて彼らの「 クセ 」のあるスイングが標準形として認知されるようになります。

そのスイングが、バックスイングで右側に体重移動 ➔ 下半身を先行させてダウンスイングを切り返す ➔ 左に体重移動をする ➔ ダウンスイングでタメを作る ➔ ハンドファーストでダウンブローのインパクト ➔ フォローで加速させる、という形です。

このようなスイング理論が、『 平成 』の時代には標準形として語られてきました。

しかしこのスイングを完成させるためには、子供の頃からの柔軟性と独特の感覚が必要とされるのです。

 

アマチュアゴルファーがゴルフを始める年齢は遅い

プロゴルファーとは対照的に、アマチュアゴルファーがゴルフを始める年齢は非常に遅く、早くても20歳代、ほとんどの人が30~40歳代で始めることになります。

そこで一番の大きな違いとなって表れるのは、ゴルフを始める時の身体の柔軟性でしょう。

 

子供の頃の柔軟性は再現できない!

身体の柔軟性がかなり落ちてしまってからゴルフを始めるアマチュアゴルファーは、プロゴルファーと同じ感覚を持つことは不可能なのです。

同じ感覚が持てないから、同じような動き方ができないのは仕方ありません。

 

スポーツ経験の違いがミスマッチを生んでいる

スポーツ経験が全く違う

見逃してはいけない点が、スポーツ経験の違いです。

子供の頃からゴルフ一筋で、クラブを振ることには長けているプロゴルファーですが、特に日本のプロゴルファーは海外に比べても他のスポーツの経験が少ない傾向です。

ご存知のようにゴルフとは、走ったり、ジャンブしたり、ボールを投げたり、という身体能力は必要とされない特殊な競技。

その点でアマチュアゴルファーは、ゴルフを始める年齢が遅い代わりに、他のスポーツ経験においては、プロゴルファーよりも豊富な人が多くなります。

 

感覚の違いは想像以上に大きい

子供の頃からゴルフ一筋であり、共通する「 クセ 」と「 感覚 」を持っているプロゴルファーと、大人になってからゴルフを始めて、他のスポーツの経験はプロゴルファーよりも豊富かもしれないアマチュアゴルファー。

この感覚の違いは、おそらく双方の想像を越えるほどの大きさだと思います。

 

 客観的な分析結果

これは他のスポーツの専門家としの立場から見た僕の分析です。

① プロゴルファーはクラブを振ることに特化しているので、どうしても重箱の隅を突くような細かい身体の動きを意識して指導してしまう。

② アマチュアゴルファーはいろんなスポーツを経験しているので、もっとスイング全体をイメージできるような指導法が合っている。

➥ その結果、プロゴルファーからのアドバイスの効果がなかなか表れない。

「 スポーツは得意なのに、ゴルフだけはうまくいかない 」という現象も起きるでしょう。

 

だからゴルフは難しかった!

ゴルフに対する生い立ちが全く違うのに、無理をしてプロゴルファーの考え方や感覚に同調しようと奮闘していたのが、難しかった『平成』時代のゴルフなのです。

 

時代は確実に変わってきた!

黄金世代がゴルフを変える!

現在の国内女子ツアーは、「 黄金世代 」と呼ばれる選手達が席巻しています。

彼女達に共通しているスイングの特徴が、「 その場でクルッと回る 」イメージのシンプルな身体の動き方です。

多少の個人差はありますが、下半身が先行する動きは少なく、体重移動の動きはほぼ見られません。

ダウンスイングの「 タメ 」やハンドファーストの度合いも少なくなっています。

このようなシンプルなスイングになっている理由の1つに、ゴルフクラブ市場の変化が考えられます。

ゴルフクラブ市場は、2000年以降に急激に子供用のクラブの流通が増加しているので、その頃にゴルフを始めるジュニアゴルファーは、子供用のクラブで始めている確率が高くなっているはず。

子供用のクラブでゴルフを始めると、大人用のクラブで始めた人よりも、独特の「 クセ 」が少なくなるので、スイング全体がシンプルになっていくはずです。

そのようなスイングのシンプル化が進めば、まさにゴルフロボットのようなイメージのスイングに近づくので、たとえ柔軟性が落ちているアマチュアゴルファーであっても、もっとイメージしやすいスイングになっていくはず。

 

スポーツ理論がゴルフを簡単にする!

ゴルフはオリンピック種目になり、アスリート性が高まりました。

ゴルフがスポーツとして進化すれば、必ずもっとシンプルな考え方になり、アマチュアゴルファーにとってもゴルフはもっと簡単になっていくはずです。

今までは、「 ボールを打つ職人技 」のようなゴルフでした。

しかも、子供の頃からの特有の感覚を持った人達ばかりの世界です。

そんなプロゴルファーの中にも、子供の頃の「 クセ 」が少なく、他のスポーツの選手とも共通するような感覚を持つ選手が増えるなら、全く違うゴルフの世界が開けてくるはずなのです。

 

『平成』のプロゴルファーも気づき始めた

最近語られた片山晋吾選手のコメントが、変わりゆく時代をよく表していました。

「 我々がゴルフを始めた頃にダメだと言われていたことが、現在では正しいことに変わってしまっている。」

一般的にこの現象は、「 道具が進化したためだ 」と、とらえられていますが、実はゴルフがスポーツとして進化しているからなのです。

スポーツとしての正しい理論が、これからのゴルフを変えていき、現代の道具の進化にも対応できるようになります。

 

『令和』のゴルフ理論の変化に乗り遅れないこと!

皆さん、今後のゴルフ番組やゴルフ雑誌のレッスン内容の変化を見逃さないで下さい。

これからのゴルフ理論は大きく変わっていくはずです。

その点にいち早く気づいてもらえるように、このブログではこれまでにも内容を工夫してきました。

『令和』の時代の変化に乗り遅れないように、これからも探求を続けていきたいと思います。

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