100切りと90切りを目指す人にとって、林の中から確実に1打で脱出する手段は、非常に重要なテクニックになります。
失敗して何打も打ってしまうことは、絶対に避けなければなりません。
そこで今回は、林の中から失敗せずに簡単に脱出できる方法について紹介します。
sponsored link
トラブルからの脱出法は!?
皆さんはボールが林の中に入ってしまった場合、クラブは何を持ってボールのある場所に行きますか?
8番アイアン?ピッチングウェッジ?サンドウェッジ?
多くの人がこの前後のクラブを2~3本持って行くと思います。
その打ち方は状況に合わせて、ボールを右足寄りに置く、ウェッジを思いっきり被せる、というような打ち方の工夫も必要になるでしょう。
しかし林の中は、たとえ芝が生えていてもよい状態ではなく、それどころか、もっと厳しい状況が多いので、なかなかイメージ通りにはボールが飛んでくれないものですね。
こんな難しい状況の中で、もっといろんなクラブで打ち方を練習したいものの、その機会がないことがアマチュアゴルファーの大きなハンディとなっています。
プロゴルファーのように、練習ラウンドの中で、いろんな状況を想定して練習できるとよいのですが…。
27°のユーティリティでトラブルから脱出する!
そこで今回紹介する方法は、練習する機会がなくても、簡単で確実に、しかも1本のクラブで、あらゆるトラブルをカバーすることができる方法です。
使用するクラブは、27°のユーティリティ。
このブログではこれまでにも、【 ユーティリティ 】にて、27°のユーティリティの活用法を紹介してきましたが、今回のような場面でもこのクラブに活躍してもらいます。
ユーティリティというクラブは、その名の通り多くの場面で役に立つクラブです。
そして別名レスキューとも呼ばれているように、ピンチから救済してくれるクラブなのです。
そのユーティリティの中でも、非常に使い勝手がよいのが、ロフト角27°のクラブ。
ボールを上げることも、転がすことも、自在にコントロールできる27°のユーティリティを使って、林の中から確実に脱出しましょう。
◆ 具体的な脱出方法
① 脱出ルートを決める
まずは確実にフェアウェイに脱出できるルートを探しましょう。
絶対に木などに当たらないルートです。
プロのようにフックやスライスをかけて、よりよい場所を狙う考え方は厳禁です。
100%の成功を確信できるくらいの安全なルートを作るためなら、たとえ後方に打つことになってもOKです。
必ず1打で脱出することを最優先にしましょう。
② 打つ距離を決める
そのルートからフェアウェイの中央までの距離を、大まかでよいので確認して下さい。
林の中から打つことを考えれば、最小でも40ヤードは必要で、最大でも150ヤード以内のルートになると思います。
③ ボールの高さの上限を確認
どれだけ打っても高さは大丈夫なのか?
左右の空間は広いけれど、木の枝などでボールの高さを制限する必要があるのか?
その点をしっかりと確認します。
④ 打ち方を決める
高さを抑える必要がないのなら、基本的な打ち方は【 こちら 】で紹介したラフから打つ場合の打ち方でOKです。
目標にスクエアなスタンスで、ボールの位置は真ん中、あとはシンプルにスイングするだけです。
⑤ スイングの強度、振り幅を決める
打ちたい距離の計算は、しっかりと行って下さい。
たとえばフルショットの飛距離が160ヤードの人が、80ヤードを打ちたい場合、80ヤード÷160ヤード=0.5 なので、5割の距離感でスイングします。
50ヤード打ちたい場合は、50ヤード÷160ヤード≒0.3 なので3割の距離感でスイングして下さい。
この27°のユーティリティというクラブは、このように単純に距離感を比例させてコントロールすることができる不思議なクラブなのです。
下の写真のように、どの距離感であってもボールを中央に置き、左右対称の振り子のようなイメージで、「シュパ~」という感じで打てば、あとは勝手にクラブがよい仕事をしてくれます。
⑥ 高さを抑える打ち方
木の枝の下を通す場合も、このクラブなら簡単にコントロールが可能です。
基本的な打ち方はそのままで、あとは抑えたい高さに合わせて、ボールの位置を右に移動させるだけでOK。
右足よりも少し外側にボールを置いても、同じイメージでスイングするだけで、かなり低いボールを打つことができます。
⑦ 高さを出したい時の打ち方
高さを出したいからといっても、ボールを左に置いたり、フェース面を開いたりしないで下さい。
普通に打った時の高さ以上になるような、無理な高さを狙わないことが失敗しない秘訣です。
たとえば、大きな斜面の下にボールが転がって行ってしまった場合は、その大きな傾斜を一気に高さで越えるのではなく、斜面にワンバウンドさせて駆け上がるようなボールをイメージして下さい。
アイアンよりも斜面に刺さることなく、面白いようにボールは斜面を駆け上がって行ってくれます。
まとめ
今回紹介した林の中からの脱出法、27°のユーティリティならば、誰もが確実に1打で脱出することが可能になるでしょう。
試してもらえれば実感できると思いますが、いろんな厳しいライからでも確実にボールをヒットすることができる使い勝手のよいクラブです。
この打ち方を覚えた友人は、あまりに簡単なので楽しくなり、林の中に打ってしまったのに、ついつい笑顔になってしまうほどです。
プロの真似して、林の中からはアイアンかウェッジと決めつけるのではなく、もっと自由な発想でプレーを楽しんでみましょう。