アマチュアゴルファーがレベルアップしていく過程の中で、最初に訪れる関門がスコア100の壁。
初心者から順調にレベルアップを重ねて行くと、不思議とほとんどのゴルファーが一旦この壁に阻まれてしまいます。
中にはこの壁をすんなりと打ち破っていくゴルファーもいますが、なかなか打ち破れずに、足踏みを重ねているゴルファーが多いことも事実。
そこで今回は、100の壁を打ち破れずにもがいているゴルファーの皆さんに、少しでも早くその壁を打ち破ってもらえるようなヒントを紹介します。
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多すぎる余計な情報が邪魔をしている!
ゴルフというスポーツは、「ゴルフクラブをスイングする」それだけで完結する最もシンプルなスポーツです。
そんなシンプルなスポーツなのに、他のスポーツよりも圧倒的に情報量が溢れていることが、ゴルフのよい点でもあり悪い点でもありますね。
スコア100を切るためのアドバイスも多種多様。
そんな多すぎる情報量が、100を切るためには逆に邪魔をしているケースが多いと思うのですが、皆さんいかがですか?
これまでゴルフの研究を重ねる過程で、多くの友人達にアドバイスを続けて、100切り、90切り、そして80切りへの過程を、実際にラウンドに同行しながら目撃してきました。
そこで確信したのは、100切りへの早道のために本当に必要なことは、① 情報量を限定して、② 100切り専用の戦略を練り、③ その戦略に従って練習とラウンドを重ねる、という3点を着実に実行することです。
どんなタイプのゴルファーでも、この3点をしっかり守れば、100切りへの道は勝手に開けてくるでしょう。
100切りへの最短ルートは!?
それではその3点の内容を説明します。
① 情報量を限定する
アマチュアゴルファーにとっては、多すぎる情報量によって、100切りには不要な情報まで目にすることになります。
ところが現実のゴルフライフでは、練習量もラウンド数も限られているので、多すぎる情報は逆に進歩を遅らせることに…。
そこでたとえ将来上達した時に必要な情報だとしても、余計な知識と情報は断捨離するくらいの意識を持ったほうが、結果的には上達の早道になります。
自分のレベルに必要な情報だけを選別するような意識を持って下さい。
ここからは、その選別の判断材料になるような考え方を紹介します。
② 100切り専用の戦略を練る
100切りを成功させるためには、ただやみくもにスコア短縮を目指すよりも、自分のレベルに合ったしっかりとした戦略が必要です。
よい戦略を立てれば、不必要な武器は持たずに、シンプルにプレーするだけで、100の壁は必ず突破出来ます。
そこでまずは、100というスコアの実態を把握しましょう。
一般的な平均値としては、64ショット36パットあたりが目安です。
64ショットということは、全てパーオンした場合のショット数が36ショットなので、64-36=28となり、18ホールで28ショットを余計に打てることになります。
これは非常に大きなアドバンテージなので、しっかりと認識しておいて下さい。
そしてそのスコアから1打でも短縮することが出来れば、めでたく100切りは成功。
…なのですが、今回はもう少し具体的に、そして前向きになれる戦略を考えてみましょう。
● パー108として考える。
ゴルフはパープレー72が基準になっていますが、100切りを目指すためにはあまりにもその基準がかけ離れているので、具体的なイメージがなかなか湧きませんね。
そこで勝手に自分だけの基準として、全てのホールをダブルボギーでOKとして考えてみませんか!?
全ホールがダブルボギーなら108になりますが、そこで100切りを目指す自分にとってのパープレーを108に変更するのです。
つまり100を切るためには9アンダーが必要。
パープレー72を基準として、ボギーを重ねて100切りを目指すよりも、自分だけのパープレーが108と考えて、バーディ ( 本当はボギーなのですが ) を重ねながら100切りを目指す意識のほうが、精神的にも前向きにチャレンジ出来ると思いませんか?
もしこのように考えられるなら、自分の実力以上の無謀な攻め方もなくなり、結果的に大叩きのリスクも減ることになります。
100切りを目指す一般的なパターンは、全ホールがボギーの場合の90というスコアを基準にして、出来る限りボギーを重ねながら、ダブルボギー以上を打たないようにするパターンです。
しかし現実には、100切りを目指すゴルファーにとっては、ボギーを重ねること自体も難しいもので、ダブルボギー以上のスコアは簡単にやってきます。
そんな中で1回でも大叩きが出るとメンタルが苦しくなり、ついつい取り返そうとして無理を犯してしまい、かえって大叩きを繰り返すという悪循環に…。
その意識を、ダブルボギーが自分にとってのパーと考えられるなら、1回くらいの大叩きがあっても、すぐに前向きな気持ちに切り替えられるので、スコアは自然に後からついてくるようになります。
無理な欲を捨ててプレーが出来れば、狙わずともパー ( つまり自分にとってのイーグル ) が取れることもあるものです。
そんなプレーを続けながら、終わってみればあっさりと100切りに成功しているパターン。
100を切ったということは、自分にとっては9アンダー以上になり、アンダーパー達成という疑似体験も味わえますよ。
この考え方、いかがでしょうか?
● 自分のリカバリー能力は無いものと思うこと!
ハッキリ言ってしまえば、100切りのためにはリカバリーショットは必要ありません。
ショットを曲げてしまった時に、前方の木の上を越える、木の間を抜く、というようなショットは避けて下さい。
前方の木をフックやスライスでかわす、なんてことは絶対にNGです。
一番安全で確実な手段を選択しましょう。
自分にとってはダブルボギーがパープレーだと思えるなら、横に出すだけで十分。
隙間が狭いなら、後ろ方向でもOK。
「 リカバリー能力が無い 」と自分に言い聞かせるだけでなく、リカバリーショットの練習も不要なのです。
● バンカーを徹底的に避ける!
1ラウンドの中で全てのバンカーを避けることが出来れば、それだけでもう100切りは達成したのも同然。
それほどにアマチュアゴルファーにとっては、バンカーの存在が障害になっています。
徹底的にバンカーを避けるように戦略を立てて下さい。
特にショートホールのバンカーはアゴが高い傾向なので、入れてしまうと大叩きの可能性が高くなります。
ミドルホールやロングホールで、ピンを狙うとバンカー越えになるような場合なら、迷わずバンカーを避ける方向からグリーンを狙いましょう。
アマチュアゴルファーにとって、実際のバンカーで練習出来る機会はほとんどありません。
そんな不十分な状態でアゴの高いバンカーと格闘するよりは、逃げるが勝ちなのです。
必死に逃げまくって下さい。
それでも入ってしまった場合に備えて、【 バンカー 】を参考にして、「 1回で出ればOK 」程度の技術を身につけておいて下さい。
今回は、100切りに必要な考え方として、① 情報量を限定することと、② 100切り専用の戦略について説明しました。
次回では、「 ③ 戦略に従って練習とラウンドを重ねる 」についてを、【 100を切るための戦略とは!? 本当に必要なクラブだけに絞ってプレーしましょう! 】で説明します。