このブログでは、アイアン用のスチールシャフト選びについて、いろんな記事で紹介してきましたが、最近になって素晴らしいシャフトを見つけたので報告したいと思います。
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遂に理想的なスチールシャフトを発見!?
皆さんのアイアンシャフトの好みは、カーボン派でしょうか?それともスチール派でしょうか?
自分に合っているカーボンシャフトならば、気持ちよいハジキ感と飛距離性能が魅力的ですが、そこにはいくつか問題点があります。
その代表となるものが、気温の変化に弱いこと、スチールシャフトよりも高価なこと、単品で購入できないものが多いこと、そしてなにより、自分に合うカーボンシャフトを見つけることが難しいことです。
そのような点を考えるとスチールシャフトは、気温の変化に強く、安価なうえに、1本からでも発注できるので、いろんなシャフトを試したり、番手ずらしを試すことも比較的容易なので、その結果として自分にピッタリのセッティングを見つけやすくなります。
スチールシャフト特有の、バラツキの少ない飛距離と方向に対する安定性はとてもスコアアップの武器になるので、あとはそこに加えてカーボンシャフトのようなハジキ感と飛距離性能が加われば完璧ですね。
そこで最近、そんな特性を持つとてもフィーリングのよいスチールシャフトを見つけたので、その詳細を報告します。
理想的なスチールシャフト K`s ハイブリッドのXフレックス
【 結果を出せるクラブセッティング! 】で紹介しているように、僕の奥さんはヘッドスピード37m/sですが、アイアンは女子プロの平均よりもかなり重くて硬いスチールシャフトを使用していました。
もっと自分に合うシャフトを求めて、番手ずらしや2番手ずらしも取り入れてシャフト選びを続けていましたが、あと一歩理想までには届いていなかったのです。
そして女子プロのお母さん方よりも年上なので、もう少し軽くてハジキ感のあるシャフトを探していました。
そんな理想的なシャフトがついに見つかりました。
そのシャフトが、島田ゴルフのK`s ハイブリッドのXフレックスです。
● K`s ハイブリッド Xフレックスのスペック
フレックス : X
重量 : 99g ( 5番用の場合 )
調子 : 中調子
● セッティングの詳細
本来このシャフトは、その名の通りハイブリッド用なのですが、それをアイアンにセッティングしました。
メーカー側からは、番手ごとにチップカットを推奨されていますが、それは一切無視して、そのアイアンの番手に合わせてバット側をカットしているだけです。
その手法で、5番アイアンから50°のウェッジまで組み込みました。
長さは7番で37.5インチと少し長めになっています。
● このシャフトを選んだ理由
以前から島田ゴルフのシャフトは各種試していて、どれもクセの無い打ちやすさが好評価でした。
K`s ハイブリッドはRフレックスをユーティリティで使用したことがあり、「 打ちやすいけれど少し柔らかい 」という評価だったのですが、かと言ってそれよりも硬いフレックスは試していなかったのです。
ところが先日友人が、テーラーメイドのGAPR LOというアイアン型ユーティリティに、K`s ハイブリッドのXフレックスを装着したので試打したところ、あまりの打ちやすさとハジキ感に驚き、もしかしたらこのフィーリングをアイアンでも出せるのではないかと思いつきました。
そこでまずは【 難しいクラブって誰が決めたの!? 】で紹介したエポンのAF – Tour MBに装着してみたところ、予想通りの素晴らしいフィーリングだったので、その他のアイアンにも採用することになったのです。
● フィーリング
最近ではモーダス³ 105のSフレックスやモーダス³ 120のSフレックスを使用していましたが、それよりも少し軽量なので振りやすく、そしてもっと打ちやすい。
ダウンスイングへの切り返しで、全体が絶妙に撓り、その撓り感をたっぷりと感じながらインパクトのタイミングをバッチリと合わせることができて、そのまま素晴らしいハジキ感を感じることができます。
Xフレックスで硬すぎないかと心配しましたが、けして硬すぎず、逆に動きがよく分かるのに、動きすぎることもありません。
ボールの捕まりがよく、高い弾道なのに、けして捕まりすぎて左に行くこともない不思議なシャフトです。
いろんなアイアンシャフトを試してきましたが、似ているシャフトは皆無の異次元のフィーリング!?
強いて挙げれば、以前使用していた同じ島田ゴルフのK`s – 7001のRフレックスに似ていますが、K`s – 7001はもう少し先調子で、捕まりすぎる傾向がありました。
● お勧めする対象者
この素晴らしいシャフト、お勧めしたい対象者はヘッドスピード40m/s前後です。
とても扱いやすいので、スコアのレベルは問わないはず。
ヘッドスピード45m/sくらいでも捕まりすぎることはありませんが、ボールが高すぎると感じるかもしれません。
安価であり、1本からでも購入できるので、アイアンシャフトに悩んでいる人は試してみる価値は十分にありますよ。
※ 追記 1
とても調子がよかったこのシャフト、なぜか気温が15℃以下になった途端に変調しました。
不思議なことに、気温が下がるほどに妙な柔らかさが現れて、タイミングが取れなくなりました。
スチールシャフトでは今までに温度変化を大きく感じることがなかったのに、この現象は一体…?
いろいろと鉛で調整してみても、バチッとは決まりません。
もし検討されている人がいたら、その点に気をつけて下さい。
※ 追記 2
もしかして…と思い立って、寒い日に練習場のストーブで入念に温めたところ、なんと夏頃の抜群のフィーリングに戻りました!
でも残念ながら、時間が経ちシャフトが冷えてしまうと、また妙なフィーリングに逆戻り。
これは困りましたね。
夏場のフィーリングがあまりにもよかっただけに、このシャフトをどうするべきか、しばらく悩みます。
※ 追記 3
この冬場に現れた妙な柔らかさは、チップカットをしなかったことが原因ではないかと特定しました。
やはり通常のアイアンシャフトのように、番手毎にチップカットをしていれば、このような変調は起きなかったはずです。
ただし、おそらく2~3インチはチップカットが必要になり、残念ながら現在使用中のシャフトをチップカットして再利用するためには長さが不足するので、また違う銘柄のシャフトでセッティングをやり直すことにしました。
その様子を【 理想的なアイアンシャフトのセッティングが遂に完成!! 】で紹介しています。
※ 追記4
我が家のこのシャフトのセッティングを参考にした友人が、同じシャフトですがフレックスをSでアイアンセットを製作しましたが、こちらは冬の寒い時期でも、気温が上がっても、それほどシャフトの動き方には変化がなく、本人はとても気に入って使っています。
我が家同様に、各番手でも何もチップカットをしていないにもかかわらず、よい感じでシャフトは動いています。
気温が下がると変調するのは、フレックスXだけの特性なのでしょうか…?