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自分にピッタリの短尺ドライバーを作ってみましょう! その推奨スペックを公開!!

アマチュアゴルファーからの待望論が高まっている短尺ドライバー。

しかし残念ながら、いまだにゴルフクラブのメーカーからの市販化の予定はありません。

それでは待ちきれないので、実際に自分で製作して、練習場とコースで使用してみて、そのメリットとデメリットを探ってみました。

そのデータから、理想的な短尺ドライバーのスペックと、製作にあたっての注意点が見えてきました。

今回はその内容を報告します。

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短尺ドライバーの推奨スペックを紹介します

このブログでは【 短尺ドライバー 】で紹介しているように、これまでに何本も短尺ドライバーを製作し、実際にコースでも使用して、その魅力を伝えてきました。

そのデータをもとに一つの基準として、短尺ドライバーの推奨スペックを紹介します。

これから短尺ドライバーを試してみたいと思っているのなら、是非参考にして下さい。

 

先ずはその推奨スペックです。

短尺ドライバーの推奨スペック

シャフトの長さ

: 43.5~44.5インチ

シャフトの重量 : 短くした分だけ重くしたほうがよい

シャフトのフレックス : 意外にも現在と同じで大丈夫、あえて柔らかくする必要はない

ヘッド体積 : 380~440ccの小ぶりなヘッドのほうが合う

ヘッドの種類 : 調整機能付きヘッド、またはライ角が60°前後のアップライトなモデルのほうが合う

ヘッドバランス : 多少軽くなっても慣れれば大丈夫

クラブ重量 : 短くなった分だけ重くする

 

次にそれぞれの項目を説明します。

シャフトの長さ ➡ ズバリ言わせてもらえば44インチが理想的です。

44.5インチでも十分に短尺の効果は感じることが出来るでしょう。

ただし何本か試してみたところ、長尺と短尺のよい所点と悪い点を併せ持つような中途半端な状態になってしまう可能性があるように感じます。

43.5インチ以下まで短くする場合は、シャフト重量をその分だけ重くしたほうがよいのですが、重いシャフトはフレックスが硬いものばかりなので、自分に合うシャフトを見つけることが困難になります。

その点を考慮して、最初に試すなら無難に44インチをお勧めします。

 

シャフトの重量 ➡ シャフトを短くした分だけ、重くしたほうが振りやすくなる。

短尺ドライバーを数多く製作してみた経験から、例えば1インチ短くしたなら、5g程度重くしたほうが振りやすいようです。

本来クラブの重量は、ドライバー ➔ フェアウェイウッド ➔ ユーティリティ ➔ アイアン ➔ ウェッジ、という具合に、シャフトが短くなるに従って重量は重くなっています。

同じドライバーであっても、シャフトが短くなったら、多少重くなっても問題なく振れるものです。

ただし、シャフトを重くするのか、その分をヘッドを重くして対処するのか、その選択は好みの問題かもしれませんね。

 

シャフトのフレックス ➡ シャフトを短くすると、一般的には硬いフィーリングなると思われていますが、実際にはそんなことはありませんでした。

1インチ以上短尺化してみると、慣れてくると意外なほどにシャフトの動きが感じやすくなります。

( 標準の長さから0.5インチくらいのカットする場合は、変化量が中途半端なのか、少し硬く感じる場合があります。)

したがって、もし今まで使用していたドライバーの長さから1インチくらい短くするならば、硬さの変化はそれほど気にしなくてもOKです。

 

ヘッド体積 ➡ せっかくシャフトを短くするなら、ヘッドの体積を小さくしてみましょう

シャフトが短いので、小さいヘッドでも十分に大きく見えます。

その効果はコース上で確実に実感することができるでしょう。

コース上のティグラウンドでは、平均すると3~5m/s程度の風が吹いていますが、その風の中で小ぶりなヘッドの短尺ドライバーを振ってみると、段違いに空気抵抗の少なさを感じることができます。

風が強くなれば、もっとその効果を感じるでしょう。

つまりその分だけ確実に振りやすくなります。

そして風の中では、ヘッドが小さいほど、フェース面をスクエアに戻しやすくなります。

大型ヘッドの長尺ドライバーの場合、ゴルフショップの試打室や練習場の打席では風が直接本人には当たらないので、その影響を感じることはありませんが、実際のコースでのティグラウンドは、スイング中に風の影響を確実に受けているのです。

是非その差を実感して下さい。

それでもなお、400ccくらいの小ぶりなヘッドに抵抗感のある人は、少し考え方を変えてみましょう。

例えば3番ウッドなら、200cc以下の小さいヘッドに43~43.5インチのシャフトが装着されていますね。

その3番ウッドでティショットが普通に打てるなら、400ccくらいのヘッドで44インチのドライバーなら、十分すぎるほどヘッドは大きく見えるので、不安に感じることはないはずです。

そして短いシャフトと、小ぶりなヘッドの組み合わせのほうが、確実にミート率が向上します。

 

ヘッドの種類 ➡ シャフトが短くなれば、必然的にスイング軌道がアップライトになります。

…となると、ヘッドはトゥ側が若干下がり気味に動くことになります。

その分を考慮すると、ライ角を少し増やしたくなる場合があると思います。

また、シャフトが短いほうが弾道は低くなる傾向なので、ロフト角も増やしたくなる場合があるでしょう。

その点を考慮すると、初めて短尺ドライバーを制作する場合は、調整機能が備わっているヘッドをお勧めします

ただそのような条件がつくと選択肢が限られるので、たとえ調整機能がなくても、少しアップライトで、少しロフト角の大きいヘッドを選択すれば問題ないでしょう。

 

※ 追記

その後に短尺ドライバーに慣れてくると、ロフト角は増やす必要がなくなります。

そして、たとえ調整機能がなくても大丈夫になります。

 

 ヘッドバランス ➡ シャフトが短くなれば、当然ヘッドバランスは軽くなりますが、標準の長さの時の数値にこだわる必要はありません。

多少鉛を貼って調整する必要はありますが、たとえ標準の長さの時にD2だったものが、短尺化でC7くらいになったとしても、ヘッドバランスの数値にとらわれずに、自分の振りやすさの感覚を優先しましょう

最近の例で、短尺ではありませんが池田勇太選手がC6やC7のヘッドバランスが軽いドライバーで、ガンガンと飛距離を伸ばしています。

あまり過去の概念に縛られる必要はありません。

そして鉛の貼り方については、【 鉛の貼り方 】を参考にして下さい。

 

クラブ重量 ➡ 基本的には、短くなった分だけシャフトかヘッドの重量を重くしたほうがよく、その重さによる運動エネルギーの効果によって、長尺に負けない飛距離性能を出すことが可能になります。

 

以上ここまでが、短尺ドライバーを実際に制作し、テストしてみて分かったデータです。

 

短尺ドライバーには小型ヘッドが合う!

たとえば1インチも短くしても、ベストな飛距離はほとんど変わらず、ミート率は上がり、曲がりも少ないので、飛距離のアベレージが向上する可能性を大いに秘めています。

また最近の大型ヘッドのドライバーは、ロースピン化することによって飛距離を伸ばすことが主流になっていますが、実は小ぶりなヘッドはもともとロースピンな物ばかりなのです。

ゴルフメーカーは大型ヘッドを低重心化して、ロースピン化することに苦心していますが、小型ヘッドのほうが低重心の構造にしやすいので、ロースピンのボールを打ちやすくなっています。

残念ながら既製品の中では、小型ヘッドはハードヒッター向けのシャフトしか装着されていないので、難しいイメージがあるかもしれませんが、自分に合う適切なシャフトを選択すれば、全く難しいことはありません。

その点はご安心下さい。

 

長尺で大型ヘッドのドライバーを苦手としている人は、今回のデータを参考にしてもらい、自分の理想にピッタリのドライバー作りを目指してみてはいかがでしょうか!?

もし、年齢とともにスペックがハードに感じるようになって自宅で眠っているクラブがあるならば、ダメ元で1インチくらい短尺化して試してみることもお勧めします。

今までの感覚とは違う、意外な発見があるはずです。

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