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短尺ドライバーを極める! その3 究極の姿は『 重・短・小ドライバー 』だ!!

記念すべき [ 令和 ] の第1号となる記事です。

短尺ドライバーの魅力をもっと多くの人に知ってもらい、自分用に製作する時に役立つ情報を紹介するシリーズの第3弾。

今回のその3では、短尺ドライバーの究極の姿とも言える『 重・短・小ドライバー 』について説明します。

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短尺ドライバーを極めるための講座 その3

3限目 『 重・短・小ドライバー 』のメリットとは?

重・短・小ドライバー 』とは、このブログで勝手に名づけた名称です。

短尺ドライバーの究極の姿として考えだしたスペックに対して、その特徴を分かりやすく表現するために命名しました。

その特徴とは、一般的な短尺ドライバーよりも「 総重量を重く 」、「 シャフトを短く 」、そして「 小さいヘッド 」の3つの要素を組み合わせたスペックなのです。

この組み合わせの効果で、もっと振りやすくて、もっと飛距離性能が高いドライバーを作り出すことが可能になりました。

そのメリットは次の7点です。

① インパクトのタイミングを合わせやすい

② 飛距離性能が高い

③ 操作性、コントロール性が高い

④ 空気抵抗が少ない

⑤ ミート率が上がる

⑥ 他のクラブとスイングの流れが近くなる

⑦ その他

 

このようにメリットは多く、そして実際のラウンドでこそ、そのメリットが際立ってくるという実戦向けのドライバーなのです。

 

① インパクトのタイミングを合わせやすい

クラブ総重量とシャフトの長さが3番ウッドに近いスペックなので、かなり3番ウッドに近いフィーリングでスイングすることができます。

当然ですが、確実に長尺ドライバーよりもインパクトのタイミングを合わせやすくなります。

ゴルフクラブは自分が振れるスペックの範囲ならば、短いほど、重いほどにインパクトのタイミングが合うようになります。

長尺ドライバーのように、ヘッドが下りてくる時間を待つ必要はなく、自分の思い通りのタイミングでインパクトできる感覚は大きな武器ですよ。

 

② 飛距離性能が高い

ヘッドスピードを売り物にしている長尺ドライバーですが、クラブ総重量が軽いので、実際の運動エネルギーはそれほど大きくはありません。

そして一般的な短尺ドライバーも、振りやすく、ミート率は高いのですが、運動エネルギーに関しては長尺ドライバーよりも小さいでしょう。

それならば短尺ドライバーをもっと重くすれば、運動エネルギーで長尺ドライバーを上回ることも可能なのでは…と考えました。

シャフトをもっと短くして、ヘッドももっと小型にすれば、総重量が重くても振り切れるのではないか…?

たとえ運動エネルギーが長尺ドライバーと同レベルだとしても、ミート率と振りやすさでは勝っているので、トータル性能では『 重・短・小ドライバー 』が優位になるはずです。

その目論見は的中し、実際のラウンドでは、長尺ドライバーと一般的な短尺ドライバーを上回る飛距離性能を発揮してくれました。

 

③ 操作性、コントロール性が高い

ヘッドが小さくてシャフトが短ければ、もちろん操作性は高くなりますが、そこに重さがうまい具合に作用して、もっと安定した操作性を実現することができます。

軽いクラブで操作性が高くなると、ついつい操作をしすぎて暴れてしまう危険性もありますが、重さがその点を制御してくれるのです。

 

④ 空気抵抗が少ない

ヘッドが小さくてシャフトが短いので、空気抵抗が少なくなるのは当然ですが、そこに重さをうまく利用できれば、ヘッドスピードを上げることも可能になります。

 

⑤ ミート率が上がる

小型ヘッド+短尺シャフトの組み合わせは、ミート率は確実に上がります。

さらに重さをスイングの安定性として利用することができれば、もっとミート率が安定するようになります。

 

⑥ 他のクラブとスイングの流れが近くなる

クラブ重量も、シャフトの長さも、ヘッドの大きさも、他のクラブにグッと近づくので、スイングをそれほど変えずに各クラブを打ちこなせるようになるでしょう。

ラウンド毎の好不調の波が少なくなるので、スコアメイクが楽になりますよ。

 

⑦ その他

その他にも、ショットの精度が上がる、スイングがよくなる、などのメリットも考えられますが、重いクラブが苦手な人には、その重さがネックになる場合もあるので、この点に関しては個人差があると思います。

 

4限目 『 重・短・小ドライバー 』の欠点

その1で説明した短尺ドライバーと、その2の小型ヘッドのドライバーには、それほどデメリットとなるような点はありませんが、『 重・短・小ドライバー 』には大きな欠点があります。

それはズバリ、製作する時のハードルが高いということです。

その理由は2点。

小型ヘッドの選択肢が少ない

重・短・小ドライバー 』として推奨するヘッド体積は420cc以下なのですが、そのようなヘッドはモデル数が非常に少なく、年式も古いものばかりなので、程度のよいヘッドは限られてきます。

宮里優作選手がブリヂストンの試作品の260ccのヘッドを使用していますが、既存品では340cc以下のヘッドは高反発の物ばかり。

いかに程度のよい中古ヘッドを探し出せるのかが重要なのです。

そのドライバーヘッド探しには【 こちら 】が役に立つことでしょう。

 

シャフトの選択肢が少ない

重くても振り切れるシャフトを探すのは、小型ヘッドを探すよりも困難です。

今までは打ったこともない70g前後のシャフトを使用することになりますが、とにかく打った経験がないので、はたしてどんなシャフトがよいものか…。

『 重・短・小ドライバー 』の推奨スペックを公開!】で推奨したディアマナ S73は、たまたま友人が所有していたけれど振り切れずに眠っていた物を、「 もしかしたら短くすれば大丈夫かも…? 」と思い、実験用として使わせてもらったら、たまたまフィーリングがよかった、というラッキーな経緯がありました。

そして不思議なことに、同じSフレックスならば、ディアマナ S73ディアマナ S63よりも柔らかく感じるのです。

その特性のおかげで、もしディアマナ S63を振れる人なら、ディアマナ S73は間違いなく振り切れます。

その他ではツアーAD PT-7も、ディアマナ S73よりも少し重く硬いのですが、似たような特性なので選択の候補に入ると思います。

しかしそれ以外のシャフトは、70g前後だとかなり硬いものばかりで、まだよい物が見つかっていません。

このように自分に合う重いシャフトを見つけることが、『 重・短・小ドライバー 』をうまく製作するキーポイントになります。

 

その3のまとめ

短尺ドライバーの究極の姿として考えだした『 重・短・小ドライバー 』。

今まで自分が使っていたドライバーよりも、2ランクくらい重く、短く、小さいヘッドを組み合わせて、振りやすさと運動エネルギーの破壊力で飛ばそうという戦略です。

『 重・短・小ドライバー 』の詳細を報告 】で説明したように、この組み合わせのドライバーは、今まで誰も試したことがないようなスペックなので、すぐには皆さんに受け入れられないかもしれませんが、いずれこのスペックの魅力が広まっていくと確信しています。

今後の展開に期待しましょう。

次回【 その4 】では、短尺ドライバーに関する疑問点について説明します。

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