飛距離性能が高くて、曲がらない、そしてなによりも実際のコースでその性能を最大に発揮してくれるドライバーこそが、「 最強のドライバー 」と言えると思います。
そんな「 最強のドライバー 」を遂にゲットすることができたので、その詳細と過程を紹介します。
このドライバーをゲットして、一気に飛距離が伸びたことによって、ゴルフの攻め方が大きく変わりました。
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最強のドライバーは、研究した理論通りだった!
このブログでは、アマチュアゴルファーに適したドライバーの研究に注力してきました。
その研究内容を【 ドライバーの選び方 】で紹介していて、その中には、理想と言えるほどのドライバーを何本か製作できたことも報告しています。
それらのドライバーは、最新モデルと比較しても、飛距離だけでなく、打ちやすさの点でも優れていると自負しています。
その研究課程の中で、最近になって遂に「 これが最強! 」と言えるドライバーを見つけ出し、そのドライバーをゲットすることができたのです。
狙い通りに、コースで驚くほどの飛距離性能を発揮してくれたのは、ヨネックスのイーゾーン GT 425に、メーカーカスタムシャフトのレクシス カイザ Mというシャフトを装着したモデルです。
今回は、その詳細をじっくりと紹介します。
ちなみにこのドライバーを使用する僕の奥さんにとっては、7年振りの新品ドライバーになります。
ヨネックスイーゾーン GT425 + レクシス カイザ Mを選択した理由
一般的なゴルファーのヘッドスピードが40m/s~45m/sだとして、これまでの研究の中でそんなゴルファー向けに、コースで実力を発揮してくれるドライバーの条件を、ある程度特定できていました。
あとはその条件にどれだけ当てはまっているのかが、勝負のポイントだと思っています。
■ コースで性能を発揮できるドライバーの条件 (ヘッドスピード40m/s~45m/s向け)
① 大きすぎないヘッド体積 ➡ 400cc~440cc
② 長すぎないシャフト ➡ 44インチ~45.25インチ
③ 軽すぎないクラブ重量 ➡ 305g~320g
④ 大きすぎない慣性モーメント ➡ 4000g・cm²~4500g・cm²
⑤ 堅牢すぎないヘッド構造 ➡ 男子プロがあまり使用していないモデル
⑥ 最適な重心位置 ➡ 重心距離40mm以下、重心深度40mm以下
「 重心ハンドブック 」などで調べて、このような条件が多く当てはまっていれば、そのドライバーはかなり打ちやすいと推測してもよいと思います。
そこで今回選択したイーゾーン GT 425 + レクシス カイザ Mのデータを確認すると、ヘッド体積はその名の通り425ccでピッタリと当てはまります。
シャフト長さは公称45.5インチのようですが、他のメーカーと比較して並べてみると45.25インチ相当なので、セーフとしましょう。
クラブ重量はグリップをゴルフプライド プラス4に交換して、305gでギリギリセーフ。
慣性モーメントが、小型ヘッドなのに4,669g・cm²と意外に大きくて、少しオーバーしていますが、許容範囲内とします。
ヨネックスは男子プロと契約していないので、ヘッドスピード60m/sを想定して、ガチガチの堅牢なヘッドを作る必要はありません。
小型ヘッドなので、重心距離は37.7mmと短いのですが、重心深度が43.2mmもあるのは意外でした。
このように、かなりの点で条件をクリアしていました。
■ ヨネックス イーゾーン GT 425 + レクシス カイザ Mのクラブデータ
■ ヘッドデータ
ヘッド体積 ; 425cc
ヘッド重量 : 195g
ロフト角 : 10.5°
■ シャフトデータ
シャフト長さ : 45.5インチ
フレックス : S
シャフト重量 : 57g
トルク : 3.8
■ クラブデータ
クラブ重量 : 305g
ヘッドバランス : C8
グリップ : ゴルフプライド プラス4 ( 52g )
■ 選択決定までの流れ
最新ドライバーの多くのモデルが、巷の評判や計測器のデータほどにはコースで性能を発揮できていないことを残念に思い、【 2022年のベストドライバーはこれだ!! 】でも説明していますが、最新のドライバーでもコースでしっかりと性能を発揮できるモデルを探していたところ、その第一候補として注目したのが、ヨネックス イーゾーン GT 425でした。
幸いにもコースで試打をする機会に恵まれて、昨年から3ラウンドの中で試打を重ねて、その時にはメーカーカスタムシャフトのレクシスカイザ Hがよいと思っていました。
その後今年の初夏に練習場で試打会が開催されたので、他のシャフトも含めてじっくりとテストした結果、レクシス カイザ Mの方が適していることが分かりました。
ちなみに、レクシス カイザ Hは元調子で、レクシス カイザ Mは中調子です。
現在国内女子ツアーで大活躍の岩井千怜選手は、イーゾーン GT 425の9°にレクシス カイザ Lの5Sを組み合わせていますが、昨年はレクシス カイザ Mの5Sでした。
岩井明愛選手は、イーゾーン GT 450の9°にレクシス カイザ Mの5Sを組み合わせていますが、昨年はレクシス カイザ Hの5Sでした。
僕の奥さんの場合は、ヘッドスピードが岩井姉妹よりもかなり低いので、ロフト角を10.5°にしていますが、あとはほぼ同じスペックと言えるでしょう。
このようにして絞り込んだスペックのドライバーを、念のためコースで試してみることにして、ドライバーを使用する14ホールで、我が家所有の最強ドライバーと全打の比較をしたところ、その勝敗はまさに五分五分だったのですが、驚きだったのはイーゾーン GT 425 + レクシス カイザ Mが勝った7ホールの飛距離性能が圧倒的だったことです。
負けたホールは、当たり損ね気味だっただけで、そこそこの当たりであれば、我が家のドライバーを完全に凌いでいました。
今までに何回もラウンドしていたコースですが、そのホールの過去最長の飛距離を次々と10~20ヤードも更新したのです。
その圧倒的な性能を確認し、遂に我が家もこの組み合わせのドライバー購入を決心し、最近入手することができました。
■ 購入後の流れ
購入後に練習場で打ってみると、試打したクラブと全く同じフィーリングと性能で、ヨネックスの製品精度の高さが分かりました。
そして試打の時から感じていたことですが、少しヘッドが軽いフィーリングだったので、少しだけ鉛調整を行いました。
それがこの写真の鉛の貼り方で、この貼り方にはもちろん目的があります。。
➪のトゥ側に0.3g貼ってある鉛は、ヘッドの重量感を出しながらも、重心距離を少し長くすることも狙っています。
なぜなら、このクラブは425ccということで重心距離が37.7mmと短いので、我が家の他のドライバーと持ち代えてもあまり違和感のないように、そして少し長めなシャフトの遠心力をもっと引き出すことも狙っています。
⇧のソールセンターに0.3g貼ってある鉛は、43.2mmと深すぎる重心深度の影響を感じにくくすることを狙っています。
この2ヶ所の僅かな鉛の調整によって、本人にとってスイング中のヘッドの存在感が増して、ボールへのインパクトが強くなりました。
ただし練習場の飛距離は、我が家の他のドライバーとの差はごく僅かでしかありません。
しかしこのドライバーは、コースでこそ威力を発揮し、そしてコース用のボールとの相性がよいことが分かっていたので、1回練習場で試しただけで即コースで使用することにしました。
■ コースでは予想通りに凄かった!
まだ十分に練習を重ねていないので、このドライバーに最適なスイングができているとは思いませんが、それでも予想通りにコースでは驚くべき飛距離性能で、次々と各コース、各ホールの最長到達地点を更新しています。
ちなみに僕の奥さんは、国内女子プロシード選手達のお母様方よりも年上であり、ヘッドスピードは36m/s~37m/sなのですが、190ヤードのキャリーが必要なバンカー越えを平気で狙えるようになりました。
今までは無理だった林越えのショートカットも可能になり、全くゴルフの攻め方が変わったのです。
その驚異的な飛びを作り出しているのは、おそらくスイング中にトゥダウンしないクラブ特性が大きなポイントだと思います。
多くのクラブがスイング中にシャフトの先側が下方に垂れて、トゥダウンする形でインパクトしています。
ところがこのドライバーは、シャフトがそれほど硬くはないのに、小型ヘッドの助けもあり、明らかに他のクラブよりもトゥダウンの量が少なくなっています。
その効果によって、当然スイングしやすく、そしてボールの落とし所を狙い打ちできるような精度も出ていると思います。
もちろん事前の予想通りに、硬すぎないヘッド構造による素晴らしい反発力も感じることができています。
そしてもう一つの大きなポイントが、このドライバーに最適なコースボールを偶然に見つけることができたこと。
そのボールは、タイトリストのツアーソフトというマイナーなボールなのですが、今まで使用していたツアーBのXSとの比較では、飛距離は5ヤードくらいは確実に伸びて、その他のフィーリングはそれほど大差ありません。
飛び系のボールのような、硬くて軽いという違和感もなく、パターのタッチも問題ありません。
唯一、ショートアイアンの弾道が少し低いように感じますが、全体的にはとてもバランスのよいボールです。
今回のまとめ
予想通りに高性能だったヨネックス イーゾーン GT 425 + レクシス カイザ Mの詳細をお伝えしました。
ゴルフクラブの性能は、コースでしっかりと性能を発揮できるかが一番重要だと思います。
いくら室内の計測器のデータが優れていても、実際にそのデータがコースで発揮されなければ意味はありません。
最近のドライバーの評価はあまりにも計測器偏重な傾向があるので、その点は注意したほうがよいでしょう。
そしてドライバーの性能というのは、やはりヘッドとシャフトのマッチングがとても重要です。
例えばイーゾン GT 425だとしても、RK-03 GTという純正シャフトでは、僕の奥さんにはあまり合いません。
いわゆる「 軽硬系 」のシャフトなので、本人のスイングと感覚には合わず、もちろん飛距離性能も十分には発揮できないのです。
つまり、いかにして自分に合うヘッド + シャフトを見つけ出すのかが重要であり、それはとても難しい作業なのですが、皆さんも諦めずにその作業を続けてみましょう。
そのお役に立てるような情報を、今後もお届けしていきます。