これまでにいろんなパターンの短尺ドライバーを制作して、その特徴を報告してきました。
今回紹介するのは、460ccの大型ヘッドの短尺化という、これまでに無かったパターンのドライバーです。
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大型ヘッドを短尺化するとどうなるのか!?
これまでに紹介したドライバーは、小型のヘッドと、やや小型のヘッドのモデルばかりでした。
たとえヘッドが小さくても、シャフトが短いので実際の見た目は大きく見えるし、ヘッドが小さいほうが空気抵抗が少なくて振りやすいと思ったからです。
実際にも【 こちら その1 】と【 こちら その2 】で紹介したスリクソンZ925は、380ccと非常に小型ですが、44インチのシャフトならそれほど小さく見えません。
そして小型のヘッドは、まるでスプーンのように空気抵抗が少なく振りやすいものでした。
その効果の大きさは分かったので、今度は大型ヘッドの短尺ドライバーを試してみたいと思いました。
そこでいつものように中古クラブの中から選考した結果、選んだモデルがヤマハ インプレスX 46Vです。
今回のモデルも10年前という古い物だったのに、上級者向けだったので、傷が少ない程度のよい物を驚きの低価格で購入することができました。
インプレスX 46Vのスペック
■ ヘッドデータ
ヘッド体積 : 460cc
ヘッド重量 : 202g
ロフト角 : 10.0°
■ シャフトデータ
シャフト : ツアーAD MD-6
シャフトの長さ : 標準45インチ ➔ 44.5インチ
フレックス : SR
シャフト重量 : 61g ( 標準時 )
トルク : 3.6
● 選択の理由
僕の奥さんは大型のヘッドを苦手にしているので、せめて見た目がなるべく大きく見えないように、ディープヘッドで、その形も「 男前 」なヘッドを選択。
そしてなによりも、装着されていたシャフトに魅力を感じていました。
これまでに短尺ドライバーでラウンドと練習を重ねた結果、もっと打ちやすくなりそうなシャフトの特性、重量、フレックスが見えてきました。
その有力候補のシャフトが、今回選択したドライバーに装着されていたのです。
もしこのドライバーに馴染めなくても、そのシャフトをスリクソン Z925か、プロギア T3 model 105に装着すればそれでOKと考えました。
● 練習場でのインプレッション
まずは標準シャフトの長さのままテストしました。
予想通りに打ちやすいクラブで、ヘッドの性能もシャフトの特性も良好。
このモデルは10年前のクラブですが、その飛距離性能は友人の男性が試しても現行モデルとほぼ互角の高性能でした。
ただやはり振っている本人にも、そのスイングを外から見た印象でも、シャフトが長すぎるのは間違いないところ。
短尺の振りやすさに慣れてしまうと、45インチでも長いと感じてしまいます。
飛距離は他の短尺ドライバーと同程度ですが、シャフトのフィーリングがよいにもかかわらず、やはりシャフトが長いのでミスの確率は多少高くなる印象。
そこでこのシャフトをそのまま0.5インチカットして、44.5インチに短尺化。
ソールに鉛を貼ってバランス調整してテストしました。
その結果、さらに打ちやすくなり、ミスの確率も減少。
シャフトのフィーリングも更によくなりました。
ただし460ccで44.5インチとなると、ヘッドの見た目は非常に大きくなり、僕の奥さんにはその点が気になるそうで、これ以上の短尺化は断念。
逆に考えれば、とことん見た目の安心感を求める人には、もっと短尺化したほうが最適なセッティングとも言えますね。
まとめ
大型ヘッドの短尺ドライバーは、見た目の安心感は抜群。
飛距離性能も小型ヘッドの場合と同様に、短尺化しても落ちることはなく、平均飛距離は確実に向上しました。
今回のモデルも、短尺化作戦は成功したと言えるでしょう。
しかし残念ながら、僕の奥さんにはヘッドが大きすぎるとのことなので、このクラブの使用は諦めて、シャフトだけを他のモデルに使用することになりました。
検討した結果、このシャフトをスリクソン Z925に使用することに決定。
その結果は、【 こちら 】で紹介しています。